大宮 vs 徳島 — Match Report

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大宮 vs 徳島

明治安田J2リーグ

第37節

明治安田J2第37節は、徳島を相手に迎えるホーム最終戦。残り2試合で3位。J1自動昇格の2位との勝点差は3、J1昇格プレーオフ出場圏外の7位までの勝点差も3。5位の徳島もその中にいるライバル。互いに譲れない、ヒリヒリとする状況でキックオフを迎えた。
試合の立ち上がりは、ともに速攻中心だったが、すぐに最終ラインから攻撃を組み立て合う展開となった。しかし、互いに前線からプレッシャーをかけ、攻略の糸口を探すのに時間がかかる。少し停滞すれば、激しい守備で球際を襲われる。一つの好プレーやミスが、展開を大きく変えそうな緊迫感が漂った。
その中で特長を発揮したのは、小島だった。14分、バイタルエリアで横パスのリターンを受けると、相手守備の間隙に差し込む、高精度の浮き球パス。オリオラ・サンデーが、すかさずゴールへたたき込み、先制に成功した。
しかし、相手の勢いは落ちなかった。右偏重のスピード感ある攻撃を仕掛けてきた。20分を過ぎると、カウンターアタックの応酬が増えた。25分、関口が右のタッチライン際、エンドライン際でドリブル突破を仕掛けてゴールに迫った。反対に、28分には右サイドを破られてシュートを受け、GK加藤が弾いたボールがクロスバーを弾く際どい場面もあった。
さらに30分、イヨハが自陣ゴール前でクロスを遮ったが、相手の元に飛んでしまったところで、マークがズレてしまい、フリーの選手にパスを通され、同点とされた。34分には、自陣でセカンドボールを奪われ、ショートカウンターで失点。あっという間に逆転を許した。イヨハは「前半の2失点は、自分たちのスキが出た。それでゲームが難しくなった。1失点のあと、声で味方がつながるところが少し薄かったかなと思う。周りの選手を見るところがそれぞれ少なかったと思う」と悔しがった。
その後、反撃に出たが、やや慌ただしかった。39分、サンデーのシュートは、GK正面。40分には村上のタックルがファウルの判定となって警告。前半終了間際には、ボールが観客に当たり、一時中断するアクシデントも起きた。
気を取り直して臨んだ後半は、敵陣でセットプレーを得る場面が多く、50分にカプリーニが意表を突いて直接シュートを打つなど、攻勢に出た。両サイドバックが高い位置へ上がり、カウンターを受ければ、センターバック2人で守らなければならないリスクを負ったが、55分に、カプリーニのクロスをアルトゥール・シルバがヘディングで合わせるなど、攻撃回数を増やした。
61分、宮沢監督は、3人を同時に交代。杉本、谷内田、泉をピッチへ送り込んだ。63分、小島、杉本がつないで谷内田が振り向きざまにシュート。67分、カプリーニのFKを村上がヘディング。71分には、谷内田のクロスを杉本がヘディングと、攻め手を休めずにゴールへ迫るが、得点を奪えない。76分、杉本のポストプレーから谷内田が放ったシュートは、ポストに嫌われた。
82分、ファビアン.ゴンザレスを投入。終盤、何度もクロス攻撃を仕掛け、ゴールに迫るたび、スタンドからの応援もボリュームを増したが、得点は奪えず。1-2で敗れた。宮沢監督の就任後、初黒星となった。
小島は「最後は、あまり統一されていない感じもあった。(杉本)健勇くんが入ったから(ロングパスを)蹴ってもいいんじゃないかと思いながら、オレも下で行っていた。ラスト10分は、意思統一したかった。まだ最大3試合ある。みんなでまとめなければいけない」と攻撃の課題を指摘した。
残念ながら、J1自動昇格となる2位以上に入る可能性は、消えてしまった。しかし、4~6位でのプレーオフ出場の可能性が残されている。プレーオフは、順位が上のチームがホームで戦うことができる。
リーグ最終戦となる次節は、山口とのアウェイゲームは、プレーオフ出場を確実なものとし、少しでも上の順位で終えるための重要な一戦となる。最後の最後、さらにチーム力を高め、J1昇格の目標達成を目指す。
(総評:平野 貴也)
選手・スタッフコメント
MF 30 アルトゥール シルバ
自分たちにとってすごく大事な試合ということはみんな分かっていました。前半の入りと後半の入りは自分たちらしいサッカーができたのかなと思います。まだリーグ戦が終わったわけではないので、次に向けてしっかり準備をしていきたいと思います。 自分たちはしっかりと毎日厳しい練習を積み重ねて、今やっとここまで来ていますし、自分たちが今までやってきたものを信じ続けています。ここで下を向いてる場合ではないというのは全選手が同じ思いなので、ただただ次に向けてまた準備をして良い試合ができればと思います。 まだプレーオフ圏内に入るチャンスがあるので、しっかりとチャンスをつかむためにも、日頃の準備を怠らずやらないといけないと思いますし、自分たちが今まで築き上げたものもありますし、昇格を成し遂げるためにトレーニングに励んでいるので、しっかりと気持ちを切り替えてやっていきたいと思ってます。 今日もスタジアムに入ったときからすごく大勢のサポーターの方々の声援がありましたし、すごく良い形で迎え入れてくれたのに負けてしまったことはすごく申し訳なく思っていますが、どんなときでもサポーターの力というのは自分たちに不可欠です。声援での後押しというのはサポーターの方々にしかできないものだと思っているので、引き続き応援してもらえればと思います。
監督 宮沢 悠生
自分たちのやりたいことができていた部分と、スキを見せてしまった部分があって、そのスキを見せた時間帯に相手に得点されてしまい悔しい試合でした。スキは守備のところで、自分たちがプレーの基本原則としていることができていなかったと思います。冷静になれれば、誰が行って誰がカバーリングに行ってというところがしっかりできていれば、防げた失点だったと思います。 試合後、選手たちにはまだ終わってないということを伝えました。自分たちがスキを見せてやられてしまったことは改善して、今日は落ち込むところまで落ち込んで、オフ明けからまた次の山口戦に向けて一戦一戦、戦っていこうと話しました。 ホーム最終戦ですごくいい雰囲気を作って後押ししてもらったのですが、結果を残せなかったことはとても悔しいです。ただ、選手たちが見せてくれた姿勢の部分では合格点はあげられると思うので、最後のシュートのところで冷静になって判断をする、シュートを打つ場所、打ち方など、仕留めきれるようにこれからトレーニングして積み重ねていきたいと思います。 この緊張感を味わえる選手はJ2にはたくさんはいないので、そこは選手たちが自分たち自身をレベルアップさせて、こういった大舞台でプレーできる、戦える、そういった喜びを感じてほしいです。緊張感があって当たり前ですし、しっかりチャレンジしてトライしていくことが大事だと思います。それは僕自身にも言えることで、僕はここまで平常心でやってきましたが、今日のあの時間帯に2失点してしまったところに悔しさは残ります。 今日はサッカーをさせてもらえない時間が多くて、その中でもイライラせずに自分たちのやりたいことを、サッカーしようと持っていこうとしたのですが、最後に仕留めきることができませんでした。しっかりと今日の試合を分析して、自分たちのやれたこと、やれなかったことを明確にして、次の山口戦に臨みたいと思います。勝てばプレーオフもありますし、上に行けばホームで試合ができるので、僕の中ではここからを3連勝すれば自分たちの目標が達成できるので、そこまでネガティブにはなっていないです。 後半は自分たちがやろうとする姿勢は見えていましたし、そこは一定の評価ができると思いますが、やはり最後に仕留めきるところで冷静な判断であったり、シュートへの持って行き方、自分がシュートを打つのか味方がシュートを打つのか、クロスの質であったりシュートの質のところはやはり高めていかなければ、あのように固められると難しくなるので、そこはこれからの課題としてチームで成長していければと思っています。
MF 41 谷内田 哲平
今日が重要な一戦というのは全員が理解して試合に臨みましたけど、やはり前半の2失点はチームとしても少しもったいなかったかなと思います。 僕が入ったときは負けている状況だったので、途中から入った選手が流れを変えてまずは同点に追いつくことを頭に入れて入りました。前半は速い攻撃というのはできていましたけど、少しボールの収まりが悪かったですし、後半の立ち上がりもかなり相手に押し込まれる場面が多かったので、僕が入ったことで少し流れを変えられたのかなと思います。 僕自身もチャンスがありましたけど、この世界は「惜しい」ではダメなので、決め切るというところは自分自身の課題ですし、ああいう緊張感のある試合の中で決め切れないと、自分自身もう一個上のステージにはいけないのかなと思います。 次節は最終節でアウェイだからと言って何を変えるとかはないですし、自分たちが積み上げてきたものを試合で出して、プレーオフにつなげていければいいかなと思います。
FW 90 オリオラ サンデー
残念な結果でしたけどここで落ち込んでもいられないですし、次の試合もすぐに控えているので、考え方とかも練習でもう一回整理して、今週やってきたことを来週はもっと増やして、山口に勝つ準備をしたいと思います。 ゴールシーンは、最初にトヨくん(豊川雄太)からパスをもらって落として、(小島)幹敏くんなら自分が動いたら絶対にパスを出してくれると思っていました。自分がどこにいるかもしっかりと見えていましたし、自分が足を振ったら入るなと思って自信を持って足を振りました。ゴールを決められてすごくうれしかったですが、そのままリードして終われたらもっとうれしかったです。 今日はボールを受けに行くことに集中し過ぎていたので、試合中もう少し相手の背後を取りたかったです。背後を取れれば自分もほかの選手ももっとフリーになれるので、そういうシーンをもっと増やしたかったです。背後を取ろうとして相手にブロックされてしまったシーンもけっこうあったので、そのあとの自分のプレーも変わってしまいましたし、チームとしても試合を少し難しくしてしまったかなと思います。次の試合でも背後を取ることは大事になると思うので、練習でもっとクオリティを上げていきたいです。

Facts

主審

上原 直人

副審

村井 良輔, 川勝 彬史

第4の審判員

上村 篤史

入場者数

12,410

湿度

58%

ピッチ状態

全面良芝

気温

16.5°C

天候

曇、弱風

Kickoff time

2025年11月23日, 14時00分

Match

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