秋田 vs 大宮

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秋田 vs 大宮

明治安田J2リーグ

第5節

今季初の無得点で勝点1獲得にとどまる

水曜日のJリーグヤマザキビスケット ルヴァンカップにおいて、今季公式戦初黒星を喫した大宮だが、リーグ戦はいまだ無敗。明治安田J2第5節は、3勝1分の首位で秋田とのアウェイゲームに臨んだ。
ナダル監督は前節の湘南戦から先発1名を変更。湘南戦でJ2初得点を決めたスファナット・ムエアンタ(バンク)をリーグ戦では初めてスタメンで起用した。当然、ベンチスタートとなった泉も燃えているに違いない。そうした競争と相乗効果こそが、チームのエネルギーとなる。
試合開始早々、大宮はいきなり前へ出る。右サイドでのスローインのボールを逆サイドに大きく振り、左SBの加藤聖がバンクのスルーパスに走り込む。チャンスには至らなかったが、チーム全体の積極性、ゴールに向かう思いがキックオフ直後からピッチで表現された。
最初の決定機は7分。右サイドから加藤聖が蹴ったインスイングのCKが、風にも乗りゴールへ向かう。相手が触ったボールがクロスバーを叩く惜しいシーンだった。直後、ボールを持ち運んだ関口の縦パスに走り込んだカルリーニョス・ジュニオがダイレクトボレーを放つが、これはGK山田にセーブされた。
10分過ぎに許したヘディングシュートはトム・グローバーが正面でキャッチ。直後の相手CKもトムが抑え、さらに打たれたドリブルシュートはゴールの左へ外れて事なきを得た。
秋田のシンプルな攻撃に対して存在感を見せたのは、尾崎だ。古巣との対戦を前に「自分が成長した姿を秋田の皆さんに見せるいい機会」と語っていた守備の柱は、打点の高いヘディングで相手を押し返し、自慢のスピードで背後のスペースもケアした。
25分、ドリブルを仕掛けたバンクがファウルを受けてFKを獲得。キッカーのカプリーニが左足を振り抜くと、勢いのあるボールがクロスバーの上をかすめていった。秋田の強みであるロングスローやセットプレーには、全員が身体を張って対応。セカンドボールへの反応も早く、不用意に繋がずクリアするなど、危険を回避する的確なプレー選択も見られた。
37分、小島とのワンツーでゴール前まで進入した加藤玄が右足で狙うが先制点は奪えない。41分には負傷した小島が中山と交代。前半のアディショナルタイムには相手選手が2枚目のイエローカードで退場となり、スコアが動かないまま数的有利で後半を戦う展開となった。
1人多い大宮は確実にボールをキープして、ジワジワと局面を前へ進める。カウンターを受ける場面も何度かあったが、素早く相手を囲い込み、プレスバックも効いて、ピンチには至らない。
52分、加藤聖がCKをバンクに繋ぎ、そこからのクロスボールを西尾がヘディングで狙ったが、これは枠の外へ。続けて豊川からパスを受けたカルリーニョスのシュートも、枠を捉えられない。ボールを握り、相手を揺さぶり、ドリブルやダイレクトプレーでゴールに迫るが、こじ開けることができない。
焦れる展開のなか連続して相手にCKを与える場面もあったが、集中力は維持。直後にはカプリーニのパスで抜け出したカルリーニョスが折り返し、ニアにバンクが詰める。相手のクリアにあってシュートは打てなかったものの、得点の気配が濃くなり始める。
最初の選手交代は67分。ナダル監督は加藤玄、バンク、西尾を下げ、来季から加入が内定している特別指定の日隠ナシュ大士、泉、杉本の3人を同時にピッチに送り込んだ。すると、すぐに泉がドリブルから力強い左足シュートを放ち、先制点への期待を膨らませた。
システムは変えずに中山がCBを務め、日隠がアンカー、杉本と豊川がインサイドハーフ、泉が前線の左サイドに張ってゴールを目指す。80分、泉がボールを運び、右足で上げたクロスが相手に当たった先に豊川。しかし、相手に寄せられながらも放った右足のボレーも、ネットは揺らせなかった。
残り時間は10分と少し。加藤聖のクロスは相手に当たり、尾崎のパスは泉に届かない。右サイドから攻め込んだ関口のクロスは相手にクリアされて、カプリーニの強烈な左足シュートはGKの正面に飛んだ。アディショナルタイムは3分。相手にチャンスは作らせず、最後の最後までゴールを目指したが、1点を奪うことができず、悔しいスコアレスドローで試合終了となった。
無敗と首位の座は守ったが、手にしたのは2試合連続で勝点1。今季初の無得点に終わった大宮は次節、3試合ぶりの勝利を目指して大分とのホームゲームに挑む。
(総評:粕川 哲男)

監督コメント

多くのシュートであったり、勝利するだけのチャンスは作れたと思っています。シュート数もおそらく20本近くありましたし、ボールポゼッションも65%近くできていたと思っています。ただ、勝つだけのチャンスは作りながらも、最終的にゴールの中にボールを入れなければ勝てないという結果になってしまったと思います。それでも、チームとしては十分やってくれたと思っています。
われわれのプランとしては、相手を左右に揺さぶって真ん中のギャップやスペースを広げて、そういったところを突いていければというプランでしたが、チャンスを作りながらも最終的に決めることはできませんでした。実際にチャンスは作れていましたし、シュートも打ててはいましたが、最終的にゴールにすることができませんでした。そこに関しては、秋田も最後まで粘り強く守備をした結果、勝点を得ることになったと思います。ただ、われわれとしても、やりたいことやプランはある程度できていたと思います。
選手たちにも話をしましたが、やはり上位で戦っていきたいのであれば、クリーンシートというのはとても大事だと思います。今日は自分たちが粘り強くしっかり守れていたことで、相手としても得点を取れるようなチャンスは作れていなかったと思います。そこに関しては、すばらしかったと評価できるのではないかと思います。
今までたくさんのサッカーの試合を観てきましたが、1人少なくなったり1人多くなったからと言って試合が簡単になるわけではありません。逆に難しくなってしまうような試合もあるのではないかと思います。1人少なくなると、やることを守備に集中することができます。そうなったときに、どうしてもローブロックで引いた相手を崩すのはなかなか簡単なことではないと思います。点が取れるようなチャンスが4回はあったと思いますが、そこで決め切ることができず、最終的に点は取れませんでした。ただ、自分たちとしては、無失点というところはもちろん評価できるところだと思っていますし、選手たちにも話しましたが、最後のシュートのところを決め切れなかった、ただチャンスは作れていたので、自分たちとしても次に進まなくてはいけないと考えています。

選手コメント

まだまだ相手に決定機を作られるシーンもいくつかあったので、そこを完璧に封じることが、今の大宮のDFラインの選手として必要な要素だと思いますし、J2リーグで優勝するためには自分がもっと成長しなければいけないという気持ちもあるので、そこはもっと成長が必要かなと思います。
後半は、とにかく前線に早くボールを届けること、自分がボールを運び出して前線で数的優位を作らせること、攻撃をスムーズに活性化させる部分で最初のビルドアップのところが一番大事だと思うので、しっかり運んで相手を引きつけてサイドに展開するというシンプルなところを意識していましたが、改善が必要なポイントかなと思いました。失点しなかったことはポジティブですが、相手の退場もあって、そこはマストかなと思います。
古巣対戦にはなりましたが、特に何も考えず、しっかりと目の前の相手に勝つというところもそうですし、いつもどおりのプレーを心がけて試合に入りました。謙さん(秋田の吉田監督)には、昨年1年間しっかり育ててもらったので、試合後に挨拶をさせてもらいました。お世話になった選手やスタッフの方々もいるので、感謝の気持ちを伝えることができたのはすごく良かったです。

Facts

主審

堀 善仁

副審

唐紙 学志, 大原 謙哉

第4の審判員

辛島 宗烈

入場者数

4,693

湿度

62%

ピッチ状態

全面良芝

気温

22.7°C

天候

Kickoff time

2026年9月6日, 18時00分

Match

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