0926甲府マッチレポート

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大宮 vs 甲府

Nack5 Stadium Omiya

Japan

明治安田J2リーグ

第8節

0926甲府マッチレポート

0926甲府マッチレポート

© 2024 RB Omiya Inc.

5試合ぶりの勝利を怒涛のゴールラッシュで飾る

明治安田J2第8節、5試合ぶりの勝利を目指す大宮はホームに甲府を迎えた。
引分けが4試合続き、ここ3試合は守りを固める相手を前に複数得点を奪えていないが、ナダル監督と選手たちは自分たちの方向性に自信を持っている。前節の藤枝戦で泉の同点ゴールをアシストした杉本は、相手に引かれないため、そして引いた相手を崩し切るためには「全員が出し切ること」が不可欠だと言う。開幕戦以来となるホームでの勝利に向けて、持てる力を出し切る選手たちの姿が見たい。
ナダル監督は前節の藤枝戦と同じ11人を先発に選択。試合を重ねるごとに逞しさを増している18歳の木寺とエドワードがキックオフのピッチに立ち、控えには18歳の小林、17歳のマギー、さらには初めてメンバー入りを果たした2種登録の石川(17歳)と、多くの若武者が名前をつらねた。
前節と変わらぬ顔ぶれのなか、ナダル監督は「ここ2試合の戦いと相手のサイドの選手を見て」選手の立ち位置に手を加えた。木寺が右SBを務め、関口が左SBに回った。すると、この攻撃的な2人のSBがいきなり見せ場を作る。右の木寺が力強くボールを前に運び、左の関口は泉のラストパスを受けて強烈なシュートを放った。ゴールを目指す選手たちの気迫が伝わってくる、上々の立ち上がりだ。
大宮は確実にボールを握り、左右にパスを散らしながら局面を前に進める。ハイラインの裏を突かれるピンチはあったが、相手のシュートミスに助けられてスコアは動かない。甲府陣内で時間が過ぎるなか、カプリーニのドリブルを和田がファウルで止めるなど、激しいバトルが続いた。
待望の先制点は28分。バイタルエリアでパスをつなぎ、左サイドを駆け上がった関口が左足でクロスを入れると、ファーサイドで待ち構えていたカプリーニがヘディングでネットを揺らした。前節の藤枝戦で同点ゴールをお膳立てするプレーを披露して、「ゴールやアシストにこだわりたい」と語っていた関口が、自身の言葉を体現し、しっかりと結果を残した。
さらに40分、ピッチ中央で相手をかわして内側にボールを運んだ関口が、甲府の最終ラインの背後へ縦パスを送る。これを受けたカルリーニョスがGKの動きを見極め、優しいタッチで追加点を流し込んだ。前半終了間際にカプリーニが掴んだ3点目のチャンスは相手に阻まれたものの、大宮は2点をリードしてハーフタイムを迎える充実の前半45分を送った。
大宮は、後半も前へ出ていく姿勢を崩さない。泉が仕掛け、関口がフォローし、失ったボールを尾崎が鋭い出足で奪い返す。その勢いのままにカプリーニが獲得したPKのチャンスをカルリーニョスが決めて、点差は3点。小雨が降り続ける中、ゴール裏の声援はますます熱気を帯びていく。
その後も、カプリーニが右サイドから持ち込み、カルリーニョスがスルー、裏で拾った泉の折り返しにエドワードが飛び込むなど、勢いも厚みもある攻撃が続く。甲府にボールを運ばれても、守備陣が冷静に対応。西尾と尾崎を中心に身体を張り、ペナルティエリア内への進入をことごとく封じた。また、60分に許したシュートはトムがセービングで抑えた。
65分、カウンターで右サイドを破られかけるが、エドワードが粘り強い守備でクロスを上げさせない。直後、今度は左から鋭いクロスを入れられるが、ここは尾崎が足を伸ばしてチャンスの芽を摘み取った。木寺も懸命に相手に食らいつき、決定機は許さなかった。
降り続く雨の中、途中出場の選手たちも確かな仕事をした。インサイドハーフのカウアン、アンカーを務めた中山、トップに入ったマギー、右ウイングの小林が揃って試合のテンションを落とさず、甲府の良さを消しながら時計の針を進めた。
最後の交代カード、杉本はインサイドハーフに入りエドワードが右SBに落ちる。そして83分、勝利を決定づける4点目は泉だ。カウアンからパスを受けてゴールに迫ると、対応にきた相手をずらして右足を一閃。美しい弧を描いたシュートがゴールに吸い込まれた。
一瞬の隙を突かれて1点を返されたものの、足を止めずにゴールを守り、タイムアップまで攻めの姿勢を貫いた大宮は、カウアンのアシストから小林がリーグ初得点を決めてダメを押し、スタジアムを埋めたファン・サポーターとともに5試合ぶりの勝利を喜び合った。
試合後、2得点を決めたカルリーニョスは「勝てていなかったぶん最高の気分ですが、これを続けないといけないという思いもあります」と笑顔を見せず、2アシストの関口は「初めてアシストがついたのでホッとしています。ここから量産できればと思います」と前を向いた。また、右SBでプレーした木寺は「自分自身、崖っぷちという意識でやりました。(関口)凱心くんがアシストを決めたのは嬉しい反面、自分が結果を残せなかった悔しさもあります。この悔しさを糧に、もっともっと頑張ります」とコメント。選手の多くが充実した表情を見せながらも、さらなる高みを目指していた。
(総評:粕川 哲男)

監督コメント

勝利に値するだけのことはできたと思います。多くのチャンスを作ることができましたし、多くの得点を取ることもできました。それだけではなく、特に前半は多くのチャンスを作ることができましたし、われわれのポジショナルプレーの部分も良く出ていたように思います。また、ボールを失ったあとも、いいポジションを取ることができていました。比較的高いポジションでボールを奪い返すことができていました。
前半を2-0でリードして終えた中で、後半はリードされているほうのチームが何かしらリアクションを起こしてくると思っていました。そういうこともあって、後半に関しては両チームにチャンスがありましたし、お互いにいい時間帯があったと思います。ただ、その中でも自分たちがやっていることをしっかり信じて続けたことで、このような結果につながったと思っています。
雨の中での試合でしたが、おそらく10,000人近いファン・サポーターの皆さんがスタジアムに来てくださいました。このような試合を見せることができて、自分たちにとってもとてもいい午後を過ごせたと思います。われわれとしては、これまで自分たちがやってきたことを信じて、またこれからも続けていきたいと思っています。
関口凱心の左サイドバックへの変更については、ここ2試合ほどを自分で分析した上で変更の決断をしました。対戦相手である甲府のサイドの選手を見たときに、自分たちとしても2人を入れ替えたほうがいいのではないかと分析しました。もちろん、われわれの内部での理由もありますが、相手がどういった選手を配置しているかということも確認した上での判断です。試合が終わった今振り返ってみても、いい決断だったと思っています。

選手コメント

最高のフィーリングです。このところ勝てていなかったぶん、こういう勝ち方ができたというのは、チームとしてもすごくいいフィーリングですし、また、責任を問われるものもあると思っています。やっぱりこれを続けていかなければいけないと思っていますし、こういうプレーをまた再現するためにも、日々のトレーニングからしっかり取り組んで、次の試合に向けてやっていきたいと思います。
試合の中で1点目というのはすごく大事ですし、カプリーニが決めた得点は、自分たちが次のゴールを奪うためにも必要不可欠だったと思います。あのようなゴールが生まれることによって、自分たちがまた前進していくことができます。先制してから勢いがついて、自分もゴールを決めることができたというのが、この試合の流れだったと思います。
1週間かけて相手チームをスカウティングして、チームとして準備してきたものがあります。自分のゴールに関しては、その中で、自分がピッチに立ったときに何を見て、何を感じ取れるのかが大事だと思っています。相手が5バックで、なおかつハイラインだということは分かっていました。あそこにいいボールが来れば、自分もそこで勝ってゴールにつなげられるという認識はしていました。だからこそ、日々の準備というものが、こういう試合を左右するのだと思います。いい準備ができたと思っています。
今週の練習で左サイドにチャレンジしていて、たぶん左で出るだろうなと感じていました。いろいろな選手を見ながらプレーすることもそうですし、柊椰くん(泉柊椰)やトヨくん(豊川雄太)、優直(木寺優直)、玄(加藤玄)との連係を深めて、試合に臨めたと思います。
(先制点につながったクロスは)狙いどおりというか、ファーに誰かが走っているだろうと思っていましたし、自分のフィーリングも悪くなかったので、結果的にカプリーニが押し込んでくれて、本当に良かったです。
(カルリーニョス・ジュニオへのアシストは)カルリーニョスの動き出しが見えました。(点を決めた)カルリーニョスに感謝しています。相手の後ろ(CB)3枚の背後はどんどん狙えると思っていたので、いいところにパスを出せたと思います。
左サイドでプレーしたことで、自分が左も右も蹴れるということを見せられましたし、また新しい景色が見えたというか、率直にすごく楽しかったです。監督から「左でやれるか」というような感じで言われたので、「やります」と答えました。押し込む展開になることも想定しながら、いろいろな選手(のプレー)を見たりして準備していました。これを機にいろいろなポジションができればいいと思いますし、どんどん自分の武器を増やしていけたらいいと思います。
(今季初アシストについては)めちゃくちゃうれしかったです。今季はまだ得点もアシストもゼロだったので、とりあえずホッとしました。誕生日(9月24日)を機に、ここから量産できればいいと思います。
(自身の得点は)右足でのゴールでした。自分のイメージどおりだったかと言われると…(そうではなかったが)、結果的にゴールになったので良かったですし、決められて良かったです。
あの場面はパスが入ってきて、ゴール前で1対1だったので、まずはゴールを目指そうと思いました。最初は左足で相手を外してシュートを打とうと考えたのですが、割と中(のシュートコース)を(相手DFに)を切られているような感じがしたので、左足で縦に持ち運んで、すぐに右足を振り抜きました。
途中出場する選手として、まずは点を決めないといけないと思っていました。得点を決めたり、アシストしたり、結果で見せないと今後につながってこないですし、スタメンを取るという意味でも結果は重要です。得点やアシストという結果を残したいという気持ちで試合に入りました。
(ルヴァンカップではPKでの得点だったが)今回はプレーの中での得点だったので、よりうれしかったです。自分の形で点を取ることができたので、自信にもつながると思います。
途中出場が多い中で、流れを変えるという意味でも、自分が得点を取ってチームの流れを変えたいと思っていました。今日は良い形で点を取ることができて良かったです。
(クラブ史上最年少でのリーグ戦得点という記録は)うれしいです。ただ、あそこまで味方のみんながボールをつないでくれた上での自分の得点だったので、自分だけの得点というより、チームの得点だと思っています。

Facts

主審

田中 玲匡

副審

川崎 秋仁, 林 可人

第4の審判員

田邉 裕樹

Stadium

Nack5 Stadium Omiya

Address

4 Chome Takahanacho, Omiya Ward, Saitama

入場者数

9,653

湿度

90%

ピッチ状態

全面良芝

気温

18.5°C

天候

曇のち雨

Kickoff time

2026年9月26日, 17時00分

Match

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