大宮 vs 千葉 — Match Report

0

-

1

大宮 vs 千葉

明治安田J2リーグ

第25節

明治安田J2第25節は、ホームに千葉を迎えての大一番だ。勝点1差で2位の千葉を追う大宮は、この試合に勝てば順位を入れ替えることができる。注目の6ポイントマッチである。
長澤監督は前節の富山戦から先発1名を変更。津久井に代わり藤井が2列目の右サイドに入った以外は、4-4-2の布陣でGK笠原、最終ラインは茂木、市原、イヨハ、下口の4枚。中盤の中央に谷内田と小島が並び、左に泉。前線に豊川とオリオラ・サンデーという、戦い慣れた10人がピッチに立った。
開始早々、いきなりピンチが訪れる。縦パスに反応して左サイド深くまで侵入したイサカ・ゼインからのクロスを森にヘディングで叩かれた。笠原のファインセーブと市原のかき出しで失点は免れたものの、1分に満たないうちに肝を冷やした場面だ。試合後、長澤監督は「前半も後半も入りのところでゲームのコントロールを相手のほうがしっかりしていて、少しホワッと入ってしまった」と振り返っている。
開始45秒でのピンチを凌ぐと、大宮もチャンスを掴む。6分、谷内田の縦パスをペナルティエリア内にポジションを取ったサンデーが落とし、豊川と小島が絡み、こぼれたボールを泉が右足で狙う。低弾道のシュートはしかし、右ポストを叩いて先制点とはならなかった。
その後、ゲームは落ち着きを見せながらも一進一退で進む。一つのミスが勝敗を分けるような緊迫した展開のなか、立て続けにゴールを脅かしたのは大宮だ。
27分、笠原のゴールキックに走り込んだサンデーが、GKホセ・スアレスをかわしてシュート。34分、茂木のロングスローからゴール前が混戦となり、こぼれたボールを市原が思い切って狙う。GKが弾いたところに続けてイヨハが詰めたが、これも相手に阻まれる。40分には、市原の縦パスを引き出した豊川がドリブルで持ち込んでフィニッシュ。しかし、右足での強烈な一撃はわずかにクロスバーを越えた。
ゴールこそ奪えなかったが、大宮はボール保持率、パス成功数、シュート数、ゴール期待値でも千葉を上回り、攻勢のまま0-0でハーフタイムに突入した。
ところが、後半開始直後に与えた決定機からゴールを割られてしまう。47分、ビルドアップの縦パスを田口に引っ掛けられると、そのままサイドに流れてパスを受けた田口にクロスを上げられる。ゴール前で待ち構えていたカルリーニョス・ジュニオのヘディングが、クロスバーを叩いてネットに吸い込まれた。
1点を追いかける大宮は、ここから一気に反撃に出る。53分、ペナルティエリア内で下口から縦パスを受けた谷内田が右足を振るが、相手にブロックされてCKに。そのCKを谷内田が小島とのパス交換から中央へ入れると、混戦のなか豊川、市原が立て続けにゴールを脅かした。さらに、左サイドからの小島のクロスのこぼれ球をイヨハが繋ぎ、右サイドの茂木が中央へ。これをファーサイドの豊川がヘディングで狙ったが、ボールは相手GKの正面を突いた。
直後には守備陣が奮闘し、追加点を防ぐ。茂木が渾身のシュートブロックで絶体絶命のピンチを凌ぎ、続けて笠原も懸命なセーブで相手シュートを弾き出した。
57分、長澤監督は藤井に代えて津久井、豊川に代えてカプリーニを同時起用。サンデーに代わって後半開始から投入されたファビアン・ゴンザレスを含め、より一層ゴールへ迫る姿勢と圧力を強めた。千葉のサイド攻撃を抑えつつ、泉、津久井、カプリーニが仕掛けるシーンが目立った。
71分には泉に代わり杉本がピッチへ。前線に杉本とゴンザレスが立ち、サイドにカプリーニと津久井という布陣だ。試合時間が刻々と減るなか、大宮は怒涛の攻撃を展開した。津久井が幾度となく勝負を挑み、厚みのある攻撃でCKを獲得。7分のアディショナルタイムにも、左サイドを突破した津久井のクロスを杉本がヘディングで叩く決定機があったが、GKホセ スアレスのセーブに阻まれる。最後は笠原も前線に上がってCKからの同点ゴールを狙ったが、ネットを揺らせず無念のタイムアップとなった。
試合後、笠原は「痛い敗戦でした。残り13試合、本当に毎試合が決勝だと思います。これまでどおり目の前の1試合を、全員で乗り切っていければと思います」と、気持ちを奮い立たせた。市原は「失点は自分のところ。CBは一つのミスが命取りだと改めて感じました」と反省しつつも、「縦パスを刺さないと前進できない」と肩を落とすことはなかった。
「なんとか上位に食らいつかなければいけないので、しっかりと次、立て直して勝利を目指したい」とは長澤監督。千葉相手の手痛い敗戦を糧に、大宮は次節、アウェイで愛媛に挑む。
(総評:
粕川 哲男)
選手・スタッフコメント
監督 長澤 徹
サポーターの方もチケットが売り切れるぐらい、千葉のサポーターの方も含めてすごい雰囲気を作ってくれて、12,000人以上の方が入ってくれて、選手は選手冥利に尽きたと思っています。ただ、勝利できなかったということは非常に悔しく思っていますし、結果責任については非常に重く受け止めています。 ゲームを総括すると、基本的には前半も後半も入りのところでゲームのコントロールを相手のほうがしっかりしていた形で、少しホワッと入ってしまったような、相手がしっかりと前方にブロックを組んで圧をかけてくるのに対して、少しまともに受けながら始めてしまったというのがゲーム全体に少し影響を与えたかなと思っています。最後は畳みかけるようにいったのですが勝負はそこまで甘くはないので、やはりそこをしっかり伝え切れなかったところに関しては、こちら側のマネジメントも含めた責任だと思っています。 今ロッカーで話してきたことは、やはりチームとしてやるべきこと、自分たちのやりたいことと実際にできることというのは、しっかりバランス取ってやるということがすごく大事なので、ここから先はそこのバランスをしっかり追求しながら、何回も言っているのですが、自分たちのできることをまず自分たちのためにしっかりやり切るというところをやっていきたいと思っています。ただ、先手を取られてそこからは盛り返しましたし、前半もそこを受けて流れを切り替えて出ていったというのは良かったですが、やはり少し相手にとって前半も脅威だったかというとそうではなくて、後半は割と深いところに入っていけたと思うのですが、そのあたりも少し整理してやっていければと思います。 ただ、もう次、また来週試合が来るので、なんとか上位に食らいつかなければいけないので、しっかりと次立て直して勝利を目指していきたいと思います。
DF 4 市原 吏音
自分のプレーについては全体的に悪くはなかったと思いますけど、失点のところは自分のところですし、CBはあのような一つのミスが命取りだなとあらためて感じさせられました。いい流れで前半を終えることができて、「後半いくぞ」というときに自分のところでやってしまったので、チャンスがあった中で点は取れなかったですが、前線の選手というよりかは本当に自分かなと思います。 失点シーンは自分自身も責任を感じていますし、これで負けてしまったのは本当に申し訳ないのと、もったいないなと感じています。やはりチャレンジはしないといけないですし、自分のポジションから縦パスを刺せなければ前進はできないので、そこはあんばいが難しいところではありますが、時間帯という意味ではシンプルに蹴っても良かったと今考えるとそう思っています。 失点後は自分的には少し動揺もありましたけど、なるべく変わらないプレーを心がけていましたし、ゲームキャプテンである以上、自分が引っ張っていかなければいけない立場ではあるので、すぐ切り替えて、前線の選手が点を取ってくれるのもそうですけど自分自身も取り返したい気持ちはあったので、そこに届かなくて悔しい思いと申し訳ない思いがあります。 ギリギリの試合を制していくのが本当に大事ですし、プレッシャーもありますが、そういった試合を楽しめないと意味がないと思っています。今日の試合も前半は特にサポーターも声を出してくれていて楽しかったですが、ただ勝たないと意味がないので、 そういった意味では勝ちを届けられなかったのは申し訳ないと思っていますし、自分たちのやってきたことをもう一回信じて頑張っていきたいです。 本当にもう落とせない試合ばかりですけど、リーグ戦なのでまだ終わっていないですし、まだまだ巻き返せると思っています。自分たちの目標を達成するためにはもう一つも取りこぼせないので、また1週間いい準備をして頑張っていきたいです。
FW 42 藤井 一志
まず自分の仕事としては、相手の強烈なサイド攻撃をしっかり守備から入って、そこで自由にやらせないことだったので、そこは前半しっかりできたかなと思います。ただ攻撃のところでゴール前に入って違いを出すというところはできなかったかなと思います。 結果として無得点だったので、今自分たちがしようとしていることはまた見直さなければいけないですけど、もう少しシンプルにやれるとこはやりたいと思います。これまで自分たちが点を取ってきた形はシンプルに人数をかける攻撃だったので、それが今日はなかなかかみ合わず無得点に終わってしまったので、攻撃陣の責任というのはすごく大きいかなと思います。 もう少し裏に起点を作って、そこから押し込んでゴール前で違いを出すようなプレーをしなくてはいけなかったかなと思います。少し相手のブロックが中途半端なところもあった分、無理やり中にパスを刺してそこで少し手詰まりになったり、押し込んでもシンプルというよりも少し雑だったり、味方同士の意思が合わなかったりというところで、なかなかシュートまでいく形は作れなかったかなとは思います。 僕自身チームの中で与えられているタスクというのは試合の中で成功できるようになってきてはいますけど、もっと違いを生み出せる選手になっていかないといけないかなと思います。タスクはできるようになったからこそ、違いを生み出すところに自分自身フォーカスして、練習から思い切ってやっていっていいのかなと思います。 攻撃はシンプルにと言われていますけど、やはり少しでも自分が優位な体勢だったら仕掛けていくとか、前節みたいにどんどんシュートを打っていくとか、そういうところは自分の良さでもあるので、そういうところはもっと出していって、チームの中で「僕はこれができるんだよ」というところを見せていきたいと思います。自分がしっかり点を取れないと勝てないのかなと思いますし、そこをもっとこだわってやっていければ上位対決もしっかり制することができると思うので、しっかりチームを勝たせられる選手になりたいと思います。
GK 1 笠原 昂史
その場面場面で冷静にいい対応ができていた場面もあったと思いますが、ゴールを割られて負けているので、今日の試合は結果がすべてだと思います。 失点シーンは、相手の勢いでカウンター気味なシチュエーションで進入されたと思いますけど、最後に危ないのやはりゴール前だと思いますし、入りのところで一つやられてしまうと、チームとしては難しくなるので、ああいうところを防げるようにならなければいけないですし、僕自身も個人の能力で守れるようにしていきたいと思います。 このチームは本当に少し時間を作れば戻ってきてくれますし、浮かせてある意味打たせがちみたいなシーンもしっかり戻ってきてくれるという信頼関係もあるので、無理に飛び込まずに遅らせて対応するというところはできたと思いますし、そこの精度をもっと高めていきたいです。僕自身も配球のところでは精度を高めていかなければいけないですし、まだまだやることはいっぱいあるので、また1週間練習したいと思います。 今日も全部が悪かったわけではないですし、しっかり反省するところは反省して、良いところは続けていって、その繰り返しだけだと思います。リーグ戦も本当に終わりが見えてきていると思うので、ずっと1試合1試合勝負ですけど本当により1試合1試合が勝負になりますし、本当に毎週決勝戦のようなシチュエーションだと思うので、まずはしっかり来週勝って連敗しないというところかなと思います。 ピンチを防いでいかなければ僕がピッチに立っている価値というのはないと思うので、ミスが起きたときにどれだけしっかり僕が防げるかというところは、ずっとそうですけど今後も自分の価値がより試されるところだと思いますし、そこはしっかり防いで、失点させない、失点しない、というところをトレーニングしていくしかないです。際のところで守れるようにやっていきたいと思います。 日頃のトレーニングで積み重ねているところも存分にゲームで出ていると思うので、やはりこれを勝ちにつなげられるように、本当に僕自身個人としてやることがたくさんあるので、練習するしかないです。 上に食らいついていけるように、自分たちでまだまだいろいろな状況を持ってこれると思うので、しっかりいい準備をできればと思います。

Facts

主審

笠原 寛貴

副審

田尻 智計, 西水流 優一

第4の審判員

井上 知大

入場者数

12,271

湿度

82%

ピッチ状態

全面良芝

気温

28.5°C

天候

曇のち晴、弱風

Kickoff time

2025年8月9日, 19時00分

Match

すべて表示