大宮 vs 藤枝 — Match Report

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大宮 vs 藤枝

明治安田J2・J3百年構想リーグ

第6節

明治安田J2・J3百年構想リーグ第6節、大宮は藤枝を迎えて3試合ぶりにホームゲームを戦った。
前節、いわき相手にPK戦の末に今季初黒星を喫したものの、練習の活気と緊張感は変わっていない。宮沢監督は日々の充実度を口にし、泉は「チームコンセプトに真摯に向き合えていて、課題が出ている。チーム状況はすごく良いし、達成感もあります」と、選手全員の状態の良さを語り、藤枝戦に向けては「今季はかなり結果にこだわっているので、貪欲に狙いたいとは思っています」と、4戦連続ゴールへの期待が高まるコメントも残していた。
大宮は最終ラインから確実にパスをつなごうとするが、そこに対する藤枝のプレッシングが早い。8分、ビルドアップのミスからボールを奪われて決定的なピンチを迎えたが、ここはシュートミスに助けられて事なきを得た。ただ、その後も藤枝の前線3枚が連動しながら圧力をかけてくるため、大宮は思うようにボールを運べず、なかなか攻撃のリズムが生まれない。
最初の決定機は20分。左サイドから加藤聖が上げたボールに山本が飛び込み、こぼれたボールを泉が狙ったが、相手に弾かれてしまう。直後には相手のビルドアップを奪って杉本が、さらに泉もペナルティエリア内で右足を振ったが、これも相手DFのブロックとGKのセーブに防がれた。
藤枝はカウンターが鋭く、飛び出してくる人数も多い。気の抜けない展開の中、GKトム・グローバーがパンチングで弾き、加藤聖が必死の対応でシュートを食い止める。それでも、CKから松木にダイビングヘッドを許し、今節もCKからゴールを割られてしまった。
1点を追いかける大宮は藤枝を押し込み、ゴールに迫る。しかし、ドリブルで持ち込んだ山本が左足で狙ったシュートは相手に当たり、セットプレーの流れから西尾が放ったヘディングシュートは、わずかにゴールの右に外れた。
大宮は正確にパスをつなぎ、相手陣内で試合を進め、セットプレーからゴールを脅かしたものの、得点を奪うことができず、そのまま1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。
後半開始早々、大宮はゴール裏の熱い声援を受けて攻め込み、チャンスをつかむ。西尾のヘディングはクロスバーを越えたが、前へ出ていく勢いは失わない。50分過ぎには、こぼれ球を拾いながら厚い攻撃を見せ、左から泉、右からカプリーニが仕掛ける。山本のクロスに合わせた杉本の一撃は枠を外れ、一瞬のスキから追加点を奪われたあとも、ゴールを目指す姿勢は変わらなかった。
65分、宮沢監督は3人を同時に起用。茂木、泉、加藤玄に代えて、関口、オリオラ サンデー、日髙を送り込んだ。関口はそのまま右SBを務め、サンデーが前線で杉本と並び、ダイヤモンドの頂点に日髙が入る布陣だ。残り時間が刻々と減る中、大宮は攻めた。関口と加藤聖の両SBが幅を取り、カプリーニと山本がパスを引き出し、アンカーとなった小島が左右に動きながらボールを散らす。中盤でパスを受けた日髙は鋭いターンで相手を置き去りにして、イエローカードを誘発した。
78分、ペナルティエリア内に侵入した山本が体勢を崩しながらもパスをつなぎ、小島が左足で狙うが、ボールはわずかにゴールの右へ。しかし80分、カプリーニが思い切って左足を振り抜くと、低くて速い一撃がゴールネットに突き刺さった。積極的な姿勢が実った会心のゴールだ。
1点差に迫った大宮は、さらに攻め続けた。加藤聖がゴール前まで攻め上がってシュートを打つなど、波状攻撃を展開。4分のアディショナルタイムにも好機を生み、放ったシュート数は実に27本。だが、最後まで5-4-1で構える藤枝を崩せず、今季ホーム初黒星を告げるホイッスルを聞く結果となった。
試合後、宮沢監督は前半から球際の強さや戦う姿勢が足りなかったことを認め、「自分たちのやりたいサッカーを勇気を持ってできなかった。完敗です」と悔しさを滲ませた。山本は「開幕戦のときにあったガツガツした雰囲気が、特に前半はなかったと思います。今日の悔しさを糧に、また来週から頑張りたいと思います」と語り、西尾は「間違いなく自分たちの力不足です。サッカーの本質、球際の部分は根本的問題なので、チームとしてイチからやり直さないと」と、厳しい表情を見せていた。
次節、大宮はホームで刻まれた悔しさを力に変えて、磐田に乗り込んでアウェイゲームを戦う。
(総評:
粕川 哲男)
選手・スタッフコメント
監督 宮沢 悠生
10,000人を超えるファン・サポーターの方が来てくださって、このようなすばらしい環境を作ってもらったのに、自分たちのやりたいサッカーを前半から勇気を持ってできなかったことにすごく悔しく思います。立ち上がりの入り方で、相手ではなくて自分たちの姿勢であるところは選手たちと共有して入ったつもりだったのですが、やはりそこが甘かったと思います。自分自身の力不足ですし、本当に悔しいです。完敗でした。 前半、相手に流れがあったとは思っていなくて、自分たちがビルドアップしていかなければいけないところで勇敢なプレーができなかった、考えながらプレーするのではなく本能で動けるようなダイナミズムを作り出せなかったということが、一つの要因だと思います。ボールを失ってしまったらどうしようという、不安のようなところが出ていたと思います。そこで自分たちの武器としていきたいゲーゲンプレスや背後にボールを落としながら前向きでプレーすることができずに、相手にしっかり5-4-1ですごく堅いブロックを作って守られる、そこから背後に流し込むカウンターというところを前半は少し怖がってしまった印象です。自分たちがボールを持ったら運ぶ、勇気を持ってもらう、前がつながって背後を狙って行くというところが欠けていたのではないかなと思っています。 (ベースとなる球際や戦う部分は)全然、足りなかったと思います。特に前半は足りなかったと思います。もし相手を見て自分たちのそれが足りないのであれば、J1昇格という目標は掲げるべきではないと思いますし、私自身も含めて、どの相手でもまず自分たちのベースを出す、それを出さなければ自分たちの目標は絶対に叶わないという話をチームにもしました。 いわき戦とは形が違いますが、セットプレーから2失点してしまったということは事実なので、チーム、グループ、個人個人、戦術で、自分たちの戦うというところは絶対に改善しなければいけないと思います。
FW 11 カプリーニ
今日の結果は、自分たちの姿勢ではない形で前半に入ってしまって、相手の様子をうかがうようなサッカーをしてしまったのが原因だと思います。自分たちらしいサッカーをするためにも、今日みたいな試合を課題として受け止めてしっかり修正して、また来週もアウェイゲームがあるのでそこに向けて頑張りたいです。 得点シーンは、それまで自分たちはあのシチュエーションではクロスからの攻撃をしていましたが、その中で自分に来たボールの位置がフリーで持ちこんだときに「打てるな」と思える位置だったので打ちました。相手のGKからはDFがいて見えづらかったのかなと思うのですが、それによってうれしいことにゴールが決まりました。 試合に勝てなかったことが残念でした。あそこでまた自分たちの1点で同点にして逆転という流れに持っていきたかったのですが、力不足でそれができずに本当に残念です。ただ、リーグ戦は続きますし、自分たちが修正しなければいけない箇所は明確になっているので、しっかりと修正して、また週明けからいい形で練習に入ることができればいいなと思っています。 自分たちらしいサッカーと言うのは簡単かもしれないですけど、形としてしっかりと表すというのは難しいことですし、それを日々の練習からトライするのが自分たちの役目でもあって仕事だと思っています。ただすぐに次の試合もあるので、そこに向けて頑張りたいですし、ここで出た問題は2026/27シーズンで起きないようにしっかりと反省して振り返って、自分たちはJ1昇格を目標に掲げているので、しっかりとJ1に行くためにも、こういう課題もしっかりと自分たちで解決して前に進められればいいのかなと思います。
DF 13 イヨハ 理 ヘンリー
相手の戦う姿勢のほうが僕たちを上回ってしまったので、ああいう前半になってしまったかなと思います。試合前にも戦うところで絶対に負けないというのは全体で共有したのですが、自分たちのほうがやはり甘かったなと思いますし、後手に回ってしまったのでそこが敗因だと思います。 後半は良い入りをしましたし、開始早々から押し込む展開を作れたのはプランどおりでした。ただここまでの試合で前半良くて後半悪いとかその逆とか、全体良くても勝ち切れない試合が続いているので、そういうのはやめようというのは選手間でも監督からも共有がありましたが、また自分たちの弱さが出てしまった90分だったのかなと思います。後半はああやって展開できましたが、やはりそれを前半からやらないといけないですし、90分とおして自分たちのサッカーを最初から最後までやらないといけないと思います。 セットプレーからの失点は、練習でもみんな意識しているところではあるのですが、こうやって続いてしまっているので、そこはそれぞれの基準をもっと高めないといけないと思います。100パーセントでやっていると思っているけど、試合で勝つための100パーセントではないのかもしれないので、そこの基準を上げていく必要があると思います。 何回もゴール前まで行って押し込んでいても決め切られなかったのは、質のところかなと思います。クロスの回数はたくさんあったと思うので、それがゴールに直結するように練習していくのみですし、練習から勝負にこだわること、球際で相手に勝ること、自分たちのポリシーであるインテンシティ、そういったところを見つめ直す必要があると思います。
DF 88 西尾 隆矢
今日は間違いなく自分たちの力不足ですし、用意してきたものがなかなか発揮できず、チグハグしたというか不完全燃焼でもったいない前半になってしまったのかなと思います。ただサッカーの本質である球際のところで相手にルーズボールがいってしまうというところは根本的な問題なので、そこはチームとしてあらためてまたイチからしっかりやらないといけないですし、出ている選手が100パーセント以上でもっとやらないといけなかったのかなと反省していますし、課題がまた出たのかなと思います。 相手が中にブロックを組んでくることは僕たちも分かっていたのですが、外回しでずっとダラダラボールが流れていくという時間が多くあったので、その中で誰が良い位置を取るのか、どこで崩していくのかというのが課題ですし、ああいうブロックを組んでくる相手に対して無理やりでも中に入れて打開できるかというところがすごく問われるのかなと思います。今回負けてしまったのはもったいないですが、こういった試合はまだまだ続くと思うので、いかにこういう試合を無駄にせず、しっかり勝点3を拾えるように、自分たちがもっと変わっていかないといけないので、そこは本当に今日一番大きく出た課題でした。 自分が決定機を決めていればまだ分からなかったですし、セットプレーも多かった中でそこで得点することは今シーズンにもこの先にもつながると思いますし、セットプレーはすごく大事になってくるので、もっともっとクオリティを高めていかないといけないです。 ウチにはすごく良いキッカーがそろっていますし、必ず点は取れると思うので、だからこそ現状点を取れていないのはやはり何か改善するべきなので、そこはもっとより詰めて練習からやっていかないといけないかなと思います。 強いチームというのはどんな相手に対しても自分たちのスタイルを全うできるチームだと思います。まだ今はボールは持てるけどなかなか攻められないというメンタリティになったときに、失った瞬間の反応が遅くなって球際で少し緩くなるというところが出てきたりするので、自分たちがやりたいようにできなかったときや、自分たちが難しい状況になったときに、いかに現実に立ち返ってできるかというところが重要になるのかなと思います。それはCBである僕自身がリーダーシップを執って、厳しい時間でも全然問題ないようにコントロールしながら、チームを引っ張っていけるようにやっていかないといけないのかなと思います。

Facts

主審

俵 元希

副審

竹田 明弘, 西水流 優一

第4の審判員

菊池 俊吾

入場者数

10,337

湿度

35%

ピッチ状態

全面良芝

気温

14.4°C

天候

Kickoff time

2026年3月14日, 14時00分

Match

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