磐田 vs 大宮 — Match Report

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磐田 vs 大宮

明治安田J2・J3百年構想リーグ

第7節

明治安田J2・J3百年構想リーグ第7節は、磐田とのアウェイゲーム。第4節までは連勝を飾っていたが、第5節はPK戦で負け、前節は初めて90分間のゲームで敗戦。好調を保つには、正念場だ。
先発メンバーには、入れ替わりがあった。高卒ルーキーのFW日髙が初先発。そして、DFガブリエウが先発で今季初出場。昨季7月の明治安田J2リーグ・甲府戦以来、約8カ月ぶりの戦列復帰となった。
試合の立ち上がりは、互角。6分、相手陣内でプレスバックを仕掛けてボールを奪ったカプリーニが強烈なミドルシュートを狙うなど、スピード感のある攻撃でゴールに迫った。自陣で相手を引き出しながら、縦パスをつけて前進。さらに対角へのロングフィードなど大きな揺さぶりを加えると、10分を過ぎるころには相手よりもボールを多く保持し、相手陣内で勝負する時間が多くなった。
15分、自陣で加藤玄がボールを奪われてピンチ。しかし、すぐ守備に切り替えると、ボールを奪ったカプリーニを起点にカウンターアタック。山本を経由して泉が放ったシュートはGKに抑えられたが、攻守に積極的なRBスタイルを示した。特に、すばやくボールを奪い返すプレーは、すばらしい出来だった。
そして、28分に先制点が生まれた。左CKから加藤聖が、意表を突いてマイナス方向にパス。山本が「いろいろな選択肢があったが、いい形でファーストタッチを置けたので迷いなく振れた」と鋭い弾丸ミドルをゴール左下へ鮮やかに突き刺した。
30分過ぎに加藤玄が負傷するアクシデントがあったが、選手が代わっても、奪い返す守備の早さは、変わらなかった。42分、相手陣内で何度も奪い返すと、カプリーニのミドルシュートのこぼれ球に日髙が反応。泉のシュートが、ブロックに来た相手の腕に当たってPKを獲得。泉がゴール左へ決めて貴重な追加点を奪った。
2点リードで迎えた後半は、2人の選手を交代してきた磐田が優勢に。それでも、51分に鋭いクロスを送り込まれた場面などで、ガブリエウがクリア、ブロックでゴールを守った。56分にクロスからヘディングシュートを打たれた場面は、GKトム・グローバーがキャッチ。苦しい時間帯を耐え忍んでいた。
ガブリエウは「(後半から出てきた)ペイショット選手は、ファーストボールを受けることも(味方がいる方向へ)そらすこともできる。才能のある選手だが、つねにコンパクトにして、競るときは3人でカバーにいく状況を作れていた」と味方との連係による効果を強調した。
しかし、59分、右サイドを縦パスの交換で破られると、中央へ運ばれて失点。耐え切れずに1点を失った。
相手のホーム。試合の流れが大きく変わってもおかしくなかったが、試合再開で左前方へ蹴り込むと、そのまま攻撃。味方にボールを預けて中央へ入り込んだ泉が、山本からパスを受けると「相手がファーのコースを消しに行こうとするのが見えた。(ニアのコースを決めるのは)桜大が見本を見せてくれたので、そのまま(のイメージで)打った」とコントロールショットをニアサイドにたたき込み、失点から2分でゴールを奪い返した。この1点で、相手の反撃ムードを断ち、攻撃場面の多い展開に戻せた。
終盤はハイサイドでボールキープに行く場面もあったが、攻める姿勢は変えず、終了間際、左でこぼれ球を奪った山本がダメ押しの4点目を決めた。
4-1の快勝となった試合で、公式記録のシュート数は相手の2倍。ボールを奪い返すことで相手より多く攻撃場面を作り出せた試合だった。
次節もアウェイゲーム。今節の結果で再び首位に立ったが、相手は前節終了時に首位だった甲府で、重要な上位対決となる。泉は「勝ちながら成長していければいい。個でもチームでも細かい部分にこだわり、自分の武器ももっと出せれば」と意欲を示し、山本も「しっかり勝って、このリーグを優勝できるようにやっていきたい」とどん欲に連勝への意気込みを語った。
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文:平野 貴也
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選手・スタッフコメント
監督 宮沢 悠生
いい試合をしていた中で、ここ数試合は勝点を拾い切れなかったのですが、いい試合とかそういうことではなくて、3連休の中日にお金を使って来てくださるファン・サポーターの方たちに絶対に勝点3を届けたいと本当に思っていたので、それを選手たちとゲームプランで共有して、前半の立ち上がりから選手たちがそれを発揮してくれて、こういう結果につながったと思います。プレーしていた選手たちを、本当に誇らしく思います。 (スタメンで出場したガブリエウと日髙元について)いいゲームが続いた中で勝点3を取れなかったというところで、やはりチームに刺激が必要なのではないかという思いが、立ち上げの日にありました。その中で練習のパフォーマンスを見ていたときに、この2人が僕の心の中でグッと出てきたというところで、それ以外にも今チャンスを待っている選手たちがたくさんいるのですが、誰が出てもおかしくない状況の中で、チームのバランスや勢いなども含めて彼ら2人を抜擢しました。ガブ(ガブリエウ)は80分でしたが、本当にすばらしいキャプテンシーを持って試合に挑んでくれましたし、パフォーマンスもすばらしかったと思います。(日髙)元はもっとやれると思いますし、でもこれはプレゼントしたわけではなくて、練習から自分の良さを出しながら少しずつ成長しているのが見えたので、ここでチャンスをもらえたらもっと成長曲線が上がっていくのではないかと考えました。 内容は、前節と比べるのは少し難しくて、藤枝戦は相手が引いて出てこなかったので、そこは少し違う試合になったと思います。今日は、本当に勇気を持って意図してプレーしていたと思いますし、前線がつながりながら前節で出た課題や、いわき戦で出た課題などを少しずつ積み上げていく段階でチャレンジしてくれたかなとは思います。ただ、すごく悪い感じになっているのですが、前節もやはり一本取っていれば全然違う試合内容になっていたと個人的には思っているので、その中で今日は選手たちが仕留め切るところを仕留め切って、いい試合運びをしてくれたと僕の中では評価しています。 (ボールを奪い返す場面が多かったことは)本当に最高だと思います。おそらく数値にも表れていると思うので、そこの部分はもう一回立ち返ろうとゲームプランでも話しましたし、なぜ自分が監督させてもらっているかという意義でもありますし、来てくださった600人を超えるファン・サポーターの方たちが「面白いな」「すごい躍動しているな」となるのはそういうプレーから生まれてくると思うので、そこは大事にしていきたいし、自分たちの武器にしていきたいという話は選手たちと共有しました。
DF 5 ガブリエウ
まずは、本当に感謝しています。サッカー選手として一番苦しい長期離脱という大きなケガをしてしまったときに、周りの多く人が自分に対してサポートしてくれたり、優しくしてくれたり、早く戻って来れるようにと応援してくれました。こうしてピッチに戻ってくることができて込み上げるのは、本当に感謝の気持ちだけです。 後半の頭からは相手が少し違うことをやろうとしてきて、(マテウス)ペイショットというすばらしい選手が入って、ファーストを受けることもできるし、ボールをそらすこともできる才能を持っている選手で、対応するのは大変だったのですが、自分たちはつねにコンパクトにして、ファーストを競るときには3人がカバーでいったりとか、そういうシチュエーションを自分たちでしっかり作れたので、いい試合運びができたかなと思います。 復帰戦で80分プレーしましたが、すごく疲れました。練習や練習試合を重ねてきたのですが、やはり試合が一番強度が高いです。疲れましたが、このあとオフもありますので、しっかり休んでまたオフ明けからの練習に臨んでいきます。 自分のポジションはディフェンダーなので、まずはしっかりディフェンスをすることが必要ですし、自分の味方をいかなるときでもサポートしなければいけません。自分はキャプテンですし、リーダーとしてやっているので、チームをまとめるのも自分の役割ですし、そういった部分で自分の能力はこれからどんどん成長していくと思うので、ファン・サポーターの皆さんにはそういったところを見てもらいたいです。
FW 20 日髙 元
プロ初スタメンで、緊張はなかったですが楽しみだなという感じでした。宮さん(宮沢悠生)からは、練習から積み上げてきたものが結果に出ると言われていたので、練習からしっかりアピールすることができていたのかなと思います。 トップ下に(山本)桜大くんがいたので、お互いを見ながら桜大くんが抜けたら自分が落ちたりして、桜大くんやカプさん(カプリーニ)とつながりながらプレーすることを意識しました。ボールを持つ場面が多かったのですが、受け手とタイミングが合わなかったり、そういうコミュニケーションのところがまだ足りないと思っているので、そこは改善していきたいです。フォワードとして点取らないと評価は上がらないと思うので、ゴールを決めるというのが一番必要だと思います。相手はロングボールが多かったですが、前線からのプレスであったり、そういう部分は自分の中でまだまだ積み上げていきたいです。 スタメンで出ることがゴールではないと思うので、さらにここから試合に出続けるということと、数字にこだわるというところを、また練習から、一からやり直したいなと思っています。
MF 14 泉 柊椰
1点目は、今年取り組んでいる少し内側に入っていくプレーがPKにつながったかなと思います。PKはカプリーニが蹴りそうだったのですが、「蹴りたい」と言ったら快く譲ってくれました。2点目は、失点してすぐでしたし、内側に入っていって(山本)桜大がいい形で落としてくれてニアが空いたのが見えました。桜大が1点目でいい見本を見せてくれていたのでそのまま打ちました。 シュートのシーンも増えていますし、ゴールシーンも少し内側でのプレーが形になって得点につながっていると思っているので、そこはポジティブにとらえています。ただ、バランス的に、サイドで受けたときにドリブルで運ぶ回数が少し減っているところはあるので、もう少しダイナミックにはがしに行ってもいいかなと思っています。 コンビネーションも徐々に良くなっていますし、人を増やして突破する形が左サイドで増えていると思っていますが、より上を目指すなら個ではがすところにもう少しこだわらないといけないと思います。 試合に勝ちながら個でもチームでも成長していければいいと思っているので、より細かい部分にこだわりながら、その姿勢を見せながら、自分の武器をもっと出せればいいかなと思ってます。

Facts

主審

大橋 侑祐

副審

村井 良輔, 池田 一洋

第4の審判員

松本 康之

入場者数

8,241

湿度

20%

ピッチ状態

全面良芝

気温

16.8°C

天候

Kickoff time

2026年3月21日, 14時00分

Match

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