松本 vs 大宮 — Match Report

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松本 vs 大宮

明治安田J2・J3百年構想リーグ

第10節

明治安田J2・J3百年構想リーグEAST-Bグループの第10節は、松本とのアウェイゲーム。特別リーグもいよいよ後半戦を迎え、各チームと2度目の対戦となる。
試合開始と同時に相手の攻撃を受け、2分ほどでファーストシュートを許したが、ゴール前は体を張って死守した。最初の好機は、8分。自陣で相手をひきつけると、逆サイドへ振ってカウンターアタック。関口が一気に右サイドを敵陣へ運んで低いクロス。カプリーニが右足で合わせる決定機となったが、ゴールの枠を外れた。
似た展開を狙い続けたが、相手の守備は鋭く、攻撃を組み立てられなかった。小島、中山のボランチには相手がピタリと張り付き、泉や山本の足下で攻撃を落ちつかせられなかった。左サイドで苦戦していた加藤聖は「自分の方に相手が来る中で、どうしようと迷いが生まれてしまった」と唇をかんだ。西尾も「サイドバックは空くけど、右から行くか左から行くか。今日は右の方が有効だったけど、そこに気付いて、何回もやるという共通認識ができていなかった」と状況を変えられなかった悔しさをのぞかせた。
相手陣内に押し込めず、自陣で強い風と不慣れなピッチに苦戦した。16分、相手のミドルシュートがGKの手前でバウンドするとコースが変わり、先制点を奪われた。前半は追い風だが、最終ライン裏に流れてくるボールの軌道が予測しにくく、連携が乱れる場面もあった。
反撃に出た23分、加藤がセンタリングを送り、こぼれ球を村上が頭で狙ったが、枠外。36分、トムのロングフィードを泉が頭で前方へ流し、カプリーニがクロス。逆サイドから山本がゴールへ飛ばして決定機になったが、相手のゴールカバーに防がれた。
それでも、40分に加藤が右CKから左足で直接得点。苦境を脱する1点にしたかったが、直後に右サイドを押し込まれると、クロスを頭で合わせられて失点。さらに、前半終了間際、ライン裏へ抜けたボールを押し込まれて、1-3で前半を終えた。
宮沢監督は、後半開始と同時に杉本を投入し、試合の流れを変えに行った。47分、サンデーがカプリーニとの連携でカウンターを仕掛け、杉本がPAに侵入したが、相手の守備に阻まれた。
後半も試合のペースをつかめなかった。51分、西尾が持ち上がった場面で相手に挟まれてボールを奪われピンチ。相手のスルーパスにトムが飛び出し、1対1を好守。57分、カウンターで右から左へと振られると、ミドルシュートは防いだが、こぼれ球を豪快に蹴り込まれて4失点目。
61分、宮沢監督は、神田、日髙、和田を同時にピッチに送った。神田は流動的に位置を変えてパスを引き出して前線へつなぎ、日髙がスプリントで敵陣をかき回した。73分に右から和田がクロスを送り、山本がヘディングシュート。78分には、加藤のクロスを途中出場の茂木が頭で狙った。
その後も、茂木が何度もクロスを送るなど攻めたが、1-4でタイムアップ。和田は「真ん中の3人で強度を出せば、味方がやりやすくなると思った。敵陣に入る機会は増えたけど、引いた相手をどう崩すかは、まだまだ。(加藤)聖と(茂木)力也は、相手を抜き切らずにクロスを上げられる。もう少しフリーでボールを渡したかった」と悔しがった。
4失点は厳しい内容だが、宮沢監督は「相手がすばらしかったが、一人ひとり(バラバラ)にならず、つながって自分たちの試合に持っていける力量はあると信じて選手を送り出した。(不利だと)見定めて(パスをつながずに)蹴る選択肢もあったかもしれないけど、そこは取らなかった」と話し、ビルドアップの課題を乗り越えることを求め続ける姿勢を示した。
次節は、磐田を相手に迎えるホームゲーム。しっかりと組み立てた攻撃からゴールを奪いたい。
(
文:平野 貴也
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選手・スタッフコメント
監督 宮沢 悠生
自分たちが今まで積み上げてきたものを、相手のアグレッシブな守備に対してまったく出せず、自分の責任だと思いますし悔しい敗戦になりました。ただ、この敗戦で何かを変えるわけではなく、今まで積み上げてきたものを必ず信じられる力を、選手たちの背中を押せるように、ここから顔を上げて前を向いて、選手・スタッフとともに戦っていきたいと思っています。 ゲームプランとして、攻撃の優先順位を考えながら自分たちがどこにボールを落としていくかということを、選手たちと共有して入りました。戦術どうこうではなくて、まずセカンドボールで、相手のゴールキックからセカンドボールを拾われたり、相手の加藤選手などに体をぶつけられて拾えていない状況だったので、その球際のところで押し返そうということが自分の頭の中にありました。自分たちが怖がってプレーしたら何もない、何も残らない試合になってしまうと思っていたので、セカンドボールゲームをしっかりと相手と向き合って自分たちも戦うんだという姿勢を見せて、前半を終えたいと思っていました。 セカンドボールを拾う、相手のアグレッシブなディフェンスに対して自分たちがしっかりとはがす、もしくは球際で勝ち切るというところは、逃げても積み上げになっていかないと思っています。相手は本当にすばらしかったと思いますが、自分たちも出せた試合はたくさんありましたし、出せる選手たちが揃っているはずなので、そこで一人ひとりにならずに11人がつながって、自分たちの試合に持っていける力量があると僕は信じて選手たちを送り出したので、そこで勝ち切れなかったところに敗因があると思いますし、そこを見定めて蹴る選択肢もあったのかもしれませんが、そこは自分は取りませんでした。 あれだけアグレッシブにプレーする相手が後半に運動量が落ちるのは間違いないと思いますが、その中でもアグレッシブさは失われていなかったので、自分たちがしっかりとボールを回して相手に精神的にもダメージを与えられていなくて、最後に自分たちが単調な攻撃になってしまったというのは自分の力不足ですし、そこは自分たちが精度を上げていくしかないと思っています。 今日も700人以上を超えるファン・サポーターの方が来てくださっている中で、本当に苦しい試合をしてしまった、勝点を届けることができなかった悔しさというのは、選手全員が持っていると思います。自分たちがプロである以上、結果を残し続けるということが最低限の使命だと思っていますし、自分自身も含めてホームではもっと違ったサッカーを見せられるように、もう一回明日から切り替えてやっていきたいと思います。
DF 3 加藤 聖
前半は相手の思うようにというか、うまく誘導されたところに自分たちが入って行ってしまったと思います。いつもであれば、前半に点を取られても相手が引いてボールを持てる展開がが多かったですが、今日は点を取られたあとも相手が前から来て、ビルドアップのところで自分たちでうまく解決策を見出せませんでした。どちらのサイドから行ったほうが崩しやすいか、相手のプレスを見ながら試合中に判断しなければいけなかったです。もっと早く感じ取って右から押し込めていればもう少しラクになったと思いますし、相手が引かないといけない状況を作り込めたのかなと思います。 得点の場面は少し計算外なところもありましたが、風が強くてボールがうまく風に乗って運が良かったと思います。ただ、そのあとの2失点目が大きかったですし、あの時間に失点をしてしまったことで試合が難しくなったと思います。 次のホームゲームに向けて、切り替えるしかないです。今日はなかなか切り替えることが難しいですが、また明日の練習からしっかりやっていきたいです。磐田戦は絶対に連敗できないですし、そこに向かって今日できなかったことをできるように、練習で積み上げたいと思います。
DF 88 西尾 隆矢
自分たちがやりたいことにトライする中で出たミスから失点につながってしまったりして、自分たちからマイナスなムードになってしまったと感じていて、そこに関してはもったいなかったと思いますし、試合全体をとおして力負けしてしまったということが現実だと感じています。もう一度、原点に立ち返らないといけないですし、戦術どうこうではなくて、まず目の前の相手に負けないこと、球際やセカンドボールのところで、今日は相手に全部負けていたと思うので、本当に自分も含めて一人ひとりがもう一回サッカーの本質のところに立ち返って、一からやらなければいけないとすごく感じました。 僕たちはトライしている段階で、その中で起きるミスはOKではないですがしょうがないですし、そこは全員でカバーし合っていこうと言っていますが、今日はミスを恐れて消極的なマインドになっていたからこそ、パスのズレであったり、セカンドボールが取れない場面があったと思います。こういった試合のあとがすごく大事なので、今日うまくいかなかったビルドアップのところはもっともっと全員でトライし続けなければいけないですし、これをやめてしまうと成長が止まってしまいます。これは自分たちの試練だと感じているので、ディフェンスラインもそうですし、チーム全体としてそこは曲げないでやっていかなければいけないと思います。 風は強かったですが、それは今日だけではないですし、アウェイではそれもつきものだと思うので、言い訳にはならないですし、対応していかなければいけません。そういったことも成長するうえで大事なことだと思うので、改善していきたいです。
MF 33 和田 拓也
交代で入りましたが、(日髙)元と(神田)泰斗と、こういう状況なので俺たちで変えてやろうぜということと、内容的には技術というよりも自分たちのところで強度を見せることで、ゲームの空気を少し変えないといけないなと思っていたので、積極的に絡んでいこうと。3点差だったので、あそこでギアを変えないと間に合わないと思いましたし、3人交代の意図はギアを変えるということなのでなので、3人で空気を変えようと話していました。 入ったあとは、ボールを受けつつ、真ん中の3人で強度を出すと味方がやりやすくなるので、相手コートに入る機会は増えたかなと思いますが、やはりそこから引かれた相手に対してどう崩すかというところはまだまだ、せめて一点でも取れればまた変わっていましたが、そういうところはまだやらなければいけないと思います。 自分が出るまでは、どうしても時間を作らせてもらえないというか、サイドでも真ん中でもボールが落ちつく時間がなかなかありませんでした。いつもであれば、(泉)柊椰や(山本)桜大のような相手からするとボールを持つと怖い選手がボールを持てる時間があったのですが、そういう時間がなかなか作らせてもらえないなと感じていました。 今、若くて積み上げているチームで、前節いい試合をしたあとにこういうことも起きますし、逆にこれを引きずらないのも若いチームのいいところかなと思いますし、反省すべき点、積み上げる点もありますが、リフレッシュしながら次にまた新たな気持ちで向かっていければと思います。

Facts

主審

石丸 秀平

副審

川勝 彬史, 山口 隆平

第4の審判員

北沢 倫章

入場者数

9,687

湿度

27%

ピッチ状態

全面良芝

気温

20°C

天候

Kickoff time

2026年4月12日, 14時00分

Match

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