明治安田J2・J3百年構想リーグEAST-Bグループの第11節は、相手に磐田を迎えるホームゲーム。前節は、松本に1-4で完敗。出直しの一戦となる。先発は、2人が入れ替わった。最終ラインはガブリエウ、最前線は日髙が起用された。
試合は、わずか2分でカプリーニが警告を受ける不穏な展開で始まった。しかし、相手FKをブロックすると、カプリーニが持ち上がってカウンターアタック。山本を経由して日髙がファーストシュートを放つチャンスにつなげた。速攻ばかりでなく、最終ラインからの組み立ても有効だった。
相手のプレッシングに圧倒された前節に比べると、マークを引き連れた状態でもパスをもらおうとする選手が増え、自陣でのパス回しはスピーディーになった。10分、左から押し込んで対角のパスで関口を走らせてチャンスメーク。13分には、オフサイドの判定になったが、関口のアーリークロスに日髙が抜け出す形も見られた。16分にもガブリエウから関口へパスをつなぎ、クロスを日髙がワンタッチで合わせる好機があった。
そして18分、敵陣に押し込んだ状況でクリアを関口がインターセプト。中央でパスを受けた泉は、少し右へ持ち出すと、コントロールショットをゴール左下へ決め、先制点を奪った。
22分には、中山がミドルシュート。試合のペースを完全につかんだ。ガブリエウの後方からの配球、関口の推進力、敵陣中央でパスの経由地となる山本の動きが目立つ展開。前半だけでシュート数は、12本。終盤はピンチも増えたが、前半ラストプレーのピンチは、GKトムが好守。1点リードで前半を折り返した。
前半は充実の内容だったが、得点を決めた泉が「思い通りの45分という感覚。でも決められるところで、決めきれれば、ゲームの展開は変わったと思う」と話したとおり、甘さを残した部分もあった。
後半は、立ち上がりにカプリーニがファウルの判定を受けた場面では、2度目の警告が出るのかと冷や汗をかいたが、カードは出ず。57分、宮沢監督は、カプリーニに代えて杉本を投入した。この交代で右でのプレーが増えた山本が好機を作る展開となった。
しかし、プレスを強めてきた相手に対し、サイドへ逃げて少し強引な攻撃になるケースが増えると、ボールロストの後に奪い返すことができなくなった。相手のロングパスで急にピンチになるなど、守備も不安定になっていった。小島は「もっとパスを引き出せると思ったけど、受けられなかった。守りを固める相手を崩せるようにならないと、26-27シーズンもきつくなる。凱心や(加藤)聖のアーリークロスだけじゃダメ」と、苦しい時間帯に攻撃が単調に陥った点に対する課題意識を示した。
69分、ロングパス1本で西尾が相手と1対1を強いられた場面は、加藤が戻ってカバー。しかし、73分、右サイドで縦パスを奪われ、ショートカウンターで逆サイドに振られると、クロスを押し込まれて同点。
終盤はオープンな攻め合いとなった。86分、泉に代わって石川がピッチへ。勝ち越しのゴールを奪いに行った。90+2分、石川が左から中央へ差し込み、小島がシュートを放った。90+5分には、クロスバーをかすめるシュートを打たれるなど、目安7分のアディショナルタイムも互いに攻め合う展開。だが、前線へボールを送ったあと、ロングパス1本でひっくり返されて1対2になり、滑り込んだ西尾が届かずにかわされると、横パスから押し込まれて逆転。これがラストプレーとなり、連敗を喫した。
次節は、藤枝とのアウェイゲーム。ガブリエウは「以前できていた、自分たちのいいサッカーを思い出さなければいけない。インテンシティ(プレー強度)、プレスをしっかりかけること。チーム全体で見つめ直し、その中で個々が何をできたかを考え、次の試合に反映できるように、また一丸となって戦いたい」と巻き返しを誓った。
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文:平野 貴也
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選手・スタッフコメント
監督 宮沢 悠生
前回の試合のリアクションを見せたい、ファン・サポーターに勝点3を届けることが自分たちの使命だということを選手たちと共有してこの試合に挑んだのですが、それができずにとても悔しい思いです。
(後半は相手が選手を交代して前かがりになってきたが)あの時間帯を耐えることが、自分たちの今の課題だと感じていました。苦しいときに耐えながら、カウンターで一発を取るイメージを持って采配しました。ただ、それがうまくいかずに、自分たちのビルドアップのミスから失点してしまったということには、本当に悔いが残ります。最後、ボールを失ってから一発で背後を狙われてしまったことに対しても、本当に悔しさの残る2失点だったと思います。
(試合後、選手たちには)まず、顔を上げようと伝えました。悔しさは絶対にあると思いますが、10,000人以上のファン・サポーターの方が来てくれているので、そこで下を向くなということをピッチの上で伝えました。自分たちがやっていることを信じて、自分たちがもう一回顔を上げてやっていけば、この2つの強烈なダブルパンチを自分たちの成長につなげられると信じて、自分は今監督をやらせてもらっているので、選手たちには顔を上げてほしいというメッセージを伝えました。
(後半の流れに関しては)まず入りのところで、相手のロングボールから自分たちの中途半端なプレーで入られてしまって、そこから自分たちがやり続けなければいけないことができていなかったと思います。だから流れが徐々に相手のほうに行って、自分たちが1-0で勝っているのですが、自分たちの流れに持って行くことができませんでした。カプ(カプリーニ)がイエローカードの危険性があったのでそこで1枚交代してから、少しずつ流れが自分たちのほうへ持ってくることができなくなって、それでも選手たちがここで自分たちにもう一回流れを持ってきてくれると信じて自分はプレーをさせたのですが、そこがやはりうまくいかなかったというのは事実だと思います。
選手が代わった中でも、自分たちの攻撃の狙いどころは変わらなくて、(杉本)健勇が入って高さが出て外からいいクロスを上げられる選手たちがいるので、そのクロスのところを今トライしているのですが、まだ精度と質は上がっていっていなくて、そうなってくると、泉(柊椰)が中に入っていくドリブルなど、個で剥がしながら連係してゴールに迫っていくという形を、今はトライしています。
FW 20 日髙 元
前半は良い流れだったのですが、後半は逆転されて終わってしまったので、そこは課題かなと思います。
自分は守備も強みだと思っているので、ハードワークはチームを助けるために最後までやっていました。攻撃でもチャンスは何回かありましたし、ゴールは最初から狙っていて良い形でボールも来ましたけど、オフサイドや細かい部分で得点につながらなかったのですが、自分が1点でも2点でも決めていれば勝ちにつながった可能性があったのかなと思います。
今日のゲームで得点までのイメージが少しついたかなと思いますし、積み上げが大事だと思うので練習から積極的に狙っていきたいと思います。
今日はゴールできずチームを勝利に導けなかったので、次節ではしっかり自分が得点を取って、勝利につながるように頑張りたいと思います。
MF 27 松井 匠
1-0でいくのか2点目を取るのかではやはり展開はまったく違うので、あそこでしっかりと2点目を取っていれば、このような展開にはなっていないと思うので、そこは突き詰めてやっていかなければいけないと思います。
追いつかれたあとチームとしては守りに入るというよりは点を取りにいくという形でしたが、ベンチから見ていて後半に入ってからなかなか自分たちがやりたいような攻撃ができていないように感じていました。そこでメンバーを変えることも一つだと思うので、もっと早い時間帯から使ってもらえるようにもっとアピールして、すぐ使いたいと監督に思わせるようなプレーをしないといけないと思います。
自分たちがもっと前に対する意識を強く持っておけば、もっとゴール前に迫るシーンが増えたのかなと思います。終わったことは仕方ないですし、次の試合で負けないことが大事なので、次の試合は勝てるように、良かった点はそのまま続けて悪かったところは改善して、次の試合は絶対に勝てるようにしたいと思います。
MF 14 泉 柊椰
前半はわりとうまくいっていたと思いますし、ビルドアップのところもスムーズで、ゲーゲンプレスのところもかけられていましたし、思いどおりの45分という感覚でした。決め切れるチャンスが何本かあったので、そこでもう少し決め切ることができていればゲームの展開が変わったのではないかなとは思います。
得点シーンは、押し込んで相手が無理やりクリアしたボールはけっこうマイボールになることが多いので、その場の感覚で内側にいました。得意としているポイントでボールを受けられましたし、(山本)桜大が相手選手をブロックしてくれたので、シュートコースが自然に空いたかなと思っています。狙ったとおりでしたし、落ちついていたのは自信もあると思いますし、足を振れているのは良いかなと思います。
後半は、全体的にカウンター気味になっていたので、中の人数も多くなかったですし、中に入る状況も数的不利でボールを受けることがあったので、難しい展開ではあるのですが、もう少しチームとしてうまくボールを運んで意図的にボールが来れば、もう少し仕掛けやすさが出たのかなと思います。それでも仕掛けに行かないとないといけないですが、クロスが少し引っかかっていたので、もう少しえぐるとかクロスの上げ方をもう少し工夫できれば、中の選手に合わせられたのかなと思います。
もう少し時間を作って押し込むことができれば良かったのですが工夫がなかったので、たまたま前に行ってしまったみたいなシーンが多くて、意図的ではなかったのかなというのは感じていました。もう少し意図的にボールを動かしながら中盤がボールを触って、自分と(関口)凱心のところによりボールが入れば、もう少し攻撃の形はできたのかなとは思います。
ここまで失点の仕方は違いますが、ゲームの運び方という面で見ればけっこう同じようなパターンで、負けるゲームは負けるゲームで同じですし、勝つゲームはボランチがボールを自由に触って自分たちがうまくボールを動かしながら前に運んで、そこからゲーゲンプレスという形がハマっていると思うので、自分の中では根元のところを変えられればという感覚です。
Facts
主審 | 高崎 航地 |
|---|---|
副審 | 若槻 直輝, 千葉 直史 |
第4の審判員 | 鶴岡 将樹 |
入場者数 | 10,141 |
湿度 | 43% |
ピッチ状態 | 全面良芝 |
気温 | 24.4°C |
天候 | 曇時々晴 |
Kickoff time | 2026年4月18日, 14時00分 |