明治安田J2リーグ 第28節
2025.8.30 [SAT] 14:00 プレド

札幌

  • 45+2' 高嶺 朋樹
1 - 0
1 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
前節はホームでひさしぶりの勝利になりましたが、内容自体はずっとあって勝ち切れなかったということが事実なので、そこはいろいろな流れもありますが、結果が出せて良かったと思っています。

チャンスを決め切るというところについても、相手も必死なのでそんなに自分たちの思ったようにはいかないのですが、結果自体がないと説得力がなくなってしまうので、チームとしてやっているところの確認という意味では、みんながブレずにやっていたということが結果につながったと思いますし、ここからが一番大事なのでしっかり続けていきたいと思います。

札幌のスタジアムは室内で、西大宮から気温が10度ぐらい下がって24度ぐらいでやれるので、ただ相手も慣れていて、相手は逆に暑いところに出てきたほうが大変だと思いますが、相手のホームですし、しっかり強度を出せるように準備していかなければいけないと思っています。10度下がるので走り切れないことはないと思いますし、やることをしっかり整理して臨みたいと思っています。

札幌は去年トップリーグにいたチームで、監督は代わりましたが選手は代わっていないですし、そこは我々がチャレンジする立場にいます。まずはしっかりぶつかっていくことが大事だと思うので、その中で最後にダメージを与えられるように、そういう状況には持っていきたいと思っています。この手のゲームはあらゆる状況が起こるので、耐える時間の準備も押し込む準備もしなければいけないですし、その準備が大事だと思っています。

順位表は混戦になっていますが、そこに踊らされてしまうと、上に上がって過信して、下に下がってネガティブになって、それを繰り返すのはリーグではないので、我々はそんなに余裕のあるチームではないですし、1試合1試合ということを選手には言い聞かせているので、先を見ていいことがあるのあればいいですがそんなことではないので、基本的には目の前のゲームということで、最後の3試合、5試合のところで上が見えているかが勝負なので、しっかりついていこうと思います。

連勝とかもうそういったフェーズではなく1試合1試合なので、3連勝しても2連敗したらおしまいなので、1試合1試合とにかく追いかけていって、出ていった結果に対してということが最後10試合とかのフェーズになってくるので、あまりそういったモードには流されずにと考えています。もうどこも必死になってくるので、ただ順位表の下のほうのチームをよく乗り越えたので、熊本にしても磐田や水戸などの上位のチームを叩いて来ているチームで、一番難しいゲームをしっかり乗り切ったのは事実なので、ここから順位が上のチームとの対戦が来ますし、いろいろな状況を想定することが大事だと思っています。
選手コメント
前節の熊本戦は出場停止だったので、サポーター目線のような感じで観ていました。いいプレーをしたら「おお!」となりましたし、悪いプレーには「うわー」というような、周りにいるサポーターの皆さんと一緒で純粋な気持ちで観ていました。もうただ勝ってくれと思いながら観ていたので、勝利することができて本当によかったです。

自分たちがずっと1年を通して戦っている土台の部分である球際や切り替えなど、そういったところは変わらずやれているのではないかと思います。これを継続してさらにもっと良くなれば、上に行けるのではないかと思います。

最近は警告が3枚たまっている心理状態で、つねにあと1枚もらうと次の試合出れないと思いながらプレーしていたので、少し気持ちがラクになったところはあります。あまりファウルをしたくないという感じだったので、もうそれはないのでいつもどおりやりたいですし、ガツガツいきたいと思います。

札幌は本来の力が戻って来たのかなという感じがあります。個人的にはやはり高嶺選手がボランチに戻ったことが札幌をより上に押し上げるのかなという印象です。アカデミーでも同期の(浦上)仁騎は友だちなので頑張ってくれという気持ちもあるのですが、大宮との試合以外で頑張ってほしいですし、負けたくないです。ビルドアップが上手でいい選手ですしやりにくさもありますが、特徴はよくわかっているので弱みをしっかり突いていければと思います。

札幌戦は試合会場がドームで涼しくなるので、この夏の暑い時期に涼しいところで試合できるのはうれしいです。夜か昼かということよりも、シンプルに涼しい環境で試合ができることがありがたいです。ひさしぶりのデーゲームですが、生活のリズムも特に変わらないので、本当にいつもどおりやるだけです。
熊本戦は勝利することができましたが、少し苦しんだ試合でした。前半に自分たちが点を取るシチュエーションがあった中で決め切れず、後半になって点を取ることはできましたが、少しスリルのあった後半だったのかなと思います。復帰した試合で勝てたことはすごくうれしいですし、長い間試合に出れていなかったぶん、ここからもっと試合を重ねてコンディションをどんどん上げていきたいです。

愛媛戦は限られた時間の中での出場でしたが、大事な試合をしっかり勝つことができて、サポーターの方と喜び合うことができました。そして、ホームでの熊本戦ではサポーターの皆さんがあのような雰囲気を作ってくれて、自分がホームに帰って来たんだということを本当に強く感じました。ここからは上位との試合がたくさんありますし、それは自分の中でも大きなモチベーションになっています。みんなの気持ちにしっかり応えられるように、これからやっていきたいです。

札幌戦はデーゲームですが、普段のスケジュールとそこまで変わらないですし、試合までの準備という意味でもナイトゲームよりはやりやすいです。メディカルスタッフがいつもサポートしてくれていますし、いい方向にいくのではないかと思っています。自分にとってはすごくポジティブです。

札幌は去年までJ1でやっていたチームで、自分がFC東京や横浜FCでプレーしていたときにも対戦していますし、J2に降格しても油断できる相手ではないと思います。強いことはわかっていますが、自分たちも2連勝してきている中で3連勝を目指していますし、自分たちが日々取り組んでいることをピッチでしっかり表現できれば、間違いなくいい試合ができると思います。大宮のサポーターの方もたくさん応援に来てくれると思いますし、勝利を届けられるようにピッチで表現したいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 51 高木 駿
DF 2 髙尾 瑠
DF 50 浦上 仁騎
DF 47 西野 奨太
MF 71 白井 陽斗
61'
MF 27 荒野 拓馬
61'
MF 6 高嶺 朋樹
MF 3 パク ミンギュ
FW 7 スパチョーク
85'
FW 90 マリオ セルジオ
85'
FW 16 長谷川 竜也
70'

控えメンバー

GK 1 菅野 孝憲
DF 15 家泉 怜依
85'
DF 25 大﨑 玲央
MF 10 宮澤 裕樹
61'
MF 11 青木 亮太
70'
MF 14 田中 克幸
MF 30 田中 宏武
MF 33 近藤 友喜
61'
FW 20 アマドゥ バカヨコ
85'

監督

柴田 慎吾

スターティングメンバー

46*'
56'
70'

控えメンバー

82'
70'
56'
46*'

監督

長澤 徹
試合詳細
14 シュート 11
12 GK 9
4 CK 2
16 直接FK 16
3 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

石丸 秀平

副審

金井 清一

副審

宇治原 拓也

第4の審判員

酒井 達矢

入場者数

12,393人

天候

屋内、無風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

24.3℃/61%

HIGHLIGHT

好機を逸し、前半終了間際のFK一発に泣く
明治安田J2第28節は、札幌に挑むアウェイゲームだ。

大宮は前節、杉本の劇的な一発で熊本に勝利し、後半戦初となる連勝を飾った。ただし、上位陣は一つの勝敗で順位が入れ替わる大混戦となっている。2位の千葉から6位の仙台までの勝点差は、わずかに「2」。4位の大宮を含め5チームがひしめき合う。ライバルとの直接対決を残す大宮としては、連勝を伸ばして、J1昇格を巡る熾烈な争いに食らいつきたい。

ドームでの一戦は他カードよりも早い14時5分、札幌のキックオフで始まった。コイントスで勝ったキャプテンの市原がエンドを変えて、前半からファン・サポーターへ向かって攻める選択をした。

「しっかりぶつかっていくことが大事」と語っていた長澤監督の言葉どおり、大宮は立ち上がりから前へ出る。最初の決定機は5分。泉のパスに反応してポケットを取ったアルトゥール・シルバが折り返すと、収めたオリオラ・サンデーが振り向きざまに右足を強振。GK高木を襲う一発を放った。

大宮はその後も攻勢を続け、シルバのミドル、攻撃参加した茂木のフィニッシュなどでゴールに迫る。高い位置からのプレスが奏功し、札幌のビルドアップを奪ってはチャンスを創り出した。

19分、左サイドからのアーリークロスが流れて、ファーサイドに詰めた長谷川に決定機を作られたが、ここは笠原がすばやい反応でブロック。ゴールに鍵をかけつつ反撃に転じ、茂木のクロスから豊川、豊川のパスを受けたサンデーがシュートを積み重ねた。

スパチョークのFK、ボール奪取からの荒野のシュートなど、ややヒヤリとする場面もあったが、大宮の堅守は崩れない。市原が最終ラインをコントロールしながら体を張り、イヨハが右サイドをカバーし、白井のヘディングは笠原が確実にキャッチした。

ところが、前半終了間際に連続したFKからゴールを奪われてしまう。スパチョークのFKは壁、小島、ポストで阻んだものの、高嶺のFKは止めることができなかった。最高の立ち上がりに先制できず、前半残りわずかでゴールを許した大宮は、1点を追いかける展開でハーフタイムを迎えた。

後半開始直後、小島とサンデーが頭でつないだボールを豊川が追いかけ、相手を追い越してプッシュ。GK高木に体で止められたが、ゴールへ向かう気迫が感じられるプレーだった。

大宮は、その後も厚みのある攻撃を展開。左から泉が仕掛け、ルーズボールをシルバが拾い、津久井に代わって後半から出場した藤井も積極的なプレーを披露した。53分、左サイドを割られて最後は長谷川に決定的なシュートを打たれたが、これはわずかに枠を外れて難を逃れた。

56分、長澤監督はサンデーに代えてファビアン・ゴンザレス、豊川に代えてカプリーニを同時に投入。前への圧力を強めて、同点弾を狙いに行く。

ボールを持ち、パスをつなぎ、全員が矢印を縦へ向けてゴールを目指す。70分には、泉に代わり杉本が出場。ゴンザレスと杉本が前線に立ち、2列目の右にカプリーニ、左に藤井という布陣で札幌のゴールに襲いかかった。だが、ホームチームの守備は堅く、決定機を作れない。

試合時間が刻々と減るなか、守備陣も奮闘。笠原がシュートを弾き、下口が粘り強く対応し、イヨハが確実にパスをつなぐ。攻守が激しく入れ替わるオープンな展開となった82分、シルバが思い切って右足を振ったが、このミドルシュートは枠をとらえることができなかった。

アディショナルタイムは5分。敵地から勝点を持ち帰るために、カプリーニが相手を食い止め、小島と市原が体を投げ出してパスをつなぐが、シュートには持ち込めない。札幌のゴールに近づけないまま試合終了を告げるホイッスルが鳴り、大宮の連勝が2で止まる結果となった。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
大宮から1,000人以上のサポーターが駆けつけて背中を押してくれたのですが、勝つことができなくて非常に申し訳なく思っています。

立ち上がりから自分たちのペースでゲームを押し込んでいったのですが、ファイナルサードで少し厚みが足りないというか、チャンスのように見えてもGKを脅かしたのはたぶん1本、2本しかなくて、ペースを取っているようで取り切れないという少し危うい状況だと思って観ていました。流れが反転してよく対応していたのですが、セットプレーはもう少し粘り強く対応できればと思います。簡単に2つを与えたうちの2つ目ということで、札幌のクオリティを考えたら妥当かなと思っています。

ただ、1失点はあるとは思っていたので、そのあと追撃に行きたかったのですが、いつもならもう少し押し込みが可能だったのですが、少しチグハグな部分が出てしまったのが正直なところです。単純なパスのズレとか、ちょっと1発を狙いすぎかなと。(パスを)出して潜っていったり数的有利を作るのが特長なのですが、少し焦りもあってかパサーとレシーバーだけの関係になってしまい、それだと人数がいるディフェンスは崩し切れないという中で、最後に潜り込もうとしたのですがそのパスが合わなかったりで、ちょっと相手にとってはラクだったかなと思っています。もう少し脅威を与えられれば、必然的にセットプレーの本数も取れるのですが、本数自体が少ないというのはおそらくそういうことだと思っているので、攻撃の厚みという面では少し課題を残してしまいました。

ただ、ここから残り10試合、自力で上に登っていける相手がずっと続きますのでしっかり準備をして、こういう堅いゲームになったとしてもしっかり取り切れるように、2の手、3の手も考えながら準備していきたいと思います。
選手コメント
チャンスがあったのに決め切れず、セットプレーで失点して、という7月の甲府戦と同じような敗戦になってしまったと感じています。同じことは二度繰り返したくなかったですし、本当にもったいない試合でした。

札幌が最終ラインをしっかり引いてゴール前を全員で固めるサッカーをしていた中で、そこで自分たちが何ができるかと言われたら、なかなかアイディアもなかったですし、少し怖さが足りなかったなと思います。普段よりも少し足が止まっていた感覚もあったので、そこも試合中に改善できればよかったです。

「点を取りたい」「チームを勝たせたい」という気持ちがみんな強かったので、それが逆にゴールとボールだけの関係になってしまって、普段できているようなリスクを取るところが少し止まってしまったように感じました。ただ失点したのは守備陣の責任ですし、あの時間帯のセットプレーが続いた中で、一つ取られたのは全体の責任かなと思います。

一週空くので、この期間をうまく使って、もう一回チームを見直して、スキのないサッカーをしたいです。上位対決は勝てば自力で上がれるので、残りの試合に上位にいるチームが残っていることは本当にうれしいですし、運がいいなと思います。全部勝利して自力で昇格、優勝を目指していけるなと思っています。
前半は立ち上がりは良かったですし、チャンスもウチのほうが多かったので、振り返ればそこを決め切ることができれば良かったなと思います。自分自身も良くなかったですし、チームを助けられなかったことがすごく悔しいです。

自分とラッソ(ファビアン ゴンザレス)が中にいたので、攻撃のときは展開的になるべくワイドで起点を作りながら、クロスなどを狙っていました。ただうまくいかないこともゲームにはあるので、奪われ方が悪かったり、失い方が悪くてピンチもあったりしましたし、相手のほうが出足が速かったので、そこは反省だと思います。

課題は守備にも攻撃にもたくさんありますが、デュエルや球際、切り替えのところも、今日はそういう基本的なところで相手に上回られていたと思います。僕たちはずっとそこで勝負してきましたし、そこで上回っているときはほとんど負けていないと思うので、今日もそういうベースのところで上回ることができれば良かったと思います。
前半はけっこうチャンスがあったので、そこで決め切れたら自分たちの流れだったのですが、それを決め切れずセットプレー1本でやられたという甲府戦みたいな流れでした。

前半の押し込んでいた時間はプレッシャーがうまくハマっていたので、拾ってからカウンターという流れがうまく決まっていたのかなと思います。

後半ももっとチャンスを作ることができれば良かったのですが、なかなか良い場面を作ることができなかったですし、攻撃面がまだまだでした。自分たちのベースの部分も全体的に今日は少し足りなかったかなと思います。

相手を押し込んだときに人数かけられて守備をされると自分たちが動くしかないので、自分たちのパス&ムーブをもっとしたほうが良かったと思いますし、シンプルにクロスを上げるとか、自分自身もっとうまく攻撃に絡めたかなと思いますし、もっと自分たちが足を動かさなければなと思いました。

残り10試合は上位との直接対決が多いので、勝てば上にいけるし負けたら下に下がるというシンプルな状況なので、勝つしかないなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草 紀子)

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