明治安田J2リーグ 第3節
2026.8.22 [SAT] 15:00
プレド
札幌

- 90+5' ヴィニ ペイショット
1
-
4
0
前半
2
1
後半
2
大宮

- 9' カルリーニョス ジュニオ
- 31' 豊川 雄太
- 49' カルリーニョス ジュニオ
- 78' 泉 柊椰
試合経過
自慢の武器と新たな可能性を。3連勝を目指す札幌戦

前節、今治との今季初のアウェイゲームは、開幕の新潟戦と同様に最少得点差での勝利となった。1点差を守り切った第1節と、後半アディショナルタイムの得点で打ち合いを制した第2節とでは展開が異なる。しかし、2試合に共通しているのが、既存の力と新たな強みの両方を発揮している点ではないだろうか。
鋭いゲーゲンプレスでボールを奪い返し、複数人がかかわって押し込んだ今治戦の同点弾は、これこそ『レッドブルスタイル』と言えるものだった。素早い攻守の切り替えを実践し、一気に相手ゴールへ襲いかかる。最後まで信じて詰めたカプリーニがゴールネットを揺らした瞬間、ペナルティエリア内には実に6人もの選手が走り込んでいた。
カルリーニョス・ジュニオのヘディングによる2点目は、関口凱心の中央へのドリブルが起点となった。SBが縦にしかけるだけでなく、内側にボールを運び、インサイドハーフとのコンビネーションを発動する形は、ナルシス・ペラッチ・ナダル新監督の下で取り組んでいる動きの一つ。SBの頭には、今夏のW杯で活躍したモロッコ代表、アシュラフ・ハキミのような動きも思い描かれている。
札幌と戦う今節のアウェイゲームでも、大宮は自慢の武器と新たな可能性を示してくれるはずだ。活躍が期待される選手の一人が、兄弟対決に注目が集まるスファナット・ムエアンタ。4つ上の兄、スパチョークに挑む“タイの至宝”は「兄と公式戦で戦うのは初めて(2022Jリーグアジアチャレンジでは対戦)なので、非常に楽しみです」と、静かに闘志を燃やしている。
もちろん、チームとしては5月に敵地で行われた百年構想リーグで敗れた記憶も新しく、リベンジを果たす必要がある。一時は3点ビハインドを追いつきながら、後半アディショナルタイムにキングロード サフォに決勝点を許したあの試合から、チームとしてどれだけ成長しているのか。
新潟戦ではブロックを組んで守り切る堅実さを、今治戦では点の奪い合いをモノにする力強さを披露してきた。選手たちはここ数年で培ってきたものに新指揮官のエッセンスをプラスし、3連勝を懸けてピッチに立つ。
(文:粕川 哲男)
鋭いゲーゲンプレスでボールを奪い返し、複数人がかかわって押し込んだ今治戦の同点弾は、これこそ『レッドブルスタイル』と言えるものだった。素早い攻守の切り替えを実践し、一気に相手ゴールへ襲いかかる。最後まで信じて詰めたカプリーニがゴールネットを揺らした瞬間、ペナルティエリア内には実に6人もの選手が走り込んでいた。
カルリーニョス・ジュニオのヘディングによる2点目は、関口凱心の中央へのドリブルが起点となった。SBが縦にしかけるだけでなく、内側にボールを運び、インサイドハーフとのコンビネーションを発動する形は、ナルシス・ペラッチ・ナダル新監督の下で取り組んでいる動きの一つ。SBの頭には、今夏のW杯で活躍したモロッコ代表、アシュラフ・ハキミのような動きも思い描かれている。
札幌と戦う今節のアウェイゲームでも、大宮は自慢の武器と新たな可能性を示してくれるはずだ。活躍が期待される選手の一人が、兄弟対決に注目が集まるスファナット・ムエアンタ。4つ上の兄、スパチョークに挑む“タイの至宝”は「兄と公式戦で戦うのは初めて(2022Jリーグアジアチャレンジでは対戦)なので、非常に楽しみです」と、静かに闘志を燃やしている。
もちろん、チームとしては5月に敵地で行われた百年構想リーグで敗れた記憶も新しく、リベンジを果たす必要がある。一時は3点ビハインドを追いつきながら、後半アディショナルタイムにキングロード サフォに決勝点を許したあの試合から、チームとしてどれだけ成長しているのか。
新潟戦ではブロックを組んで守り切る堅実さを、今治戦では点の奪い合いをモノにする力強さを披露してきた。選手たちはここ数年で培ってきたものに新指揮官のエッセンスをプラスし、3連勝を懸けてピッチに立つ。
(文:粕川 哲男)
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選手コメント
今の大宮には試合開始から自分たちの姿勢を見せる、という意識があります。ホーム、アウェイに関係なく、前からガンガン行くところが自分たちのスタイルだと思います。ゲームが少し落ち着いたときにしっかり押し込んで、ミドルゾーンでボールを動かして相手が来るのを待つという展開をイメージしていますが、前節はあまりできませんでした。自分たちが勇気を持ってプレーすればチャンスを作れているので、そのあたりを意識したいです。
カルリーニョスは試合中に僕から何本パスを受けたか数えているようです(笑)。「今日は3本だったぞ」とか言われるので、意識するようになりました。彼はフリックがうまいし、アバウトなボールも収めてくれるので、「(パスを)出せ」と言いたい気持ちは分かります。お互いを意識することで良い関係を築けていると思いますし、パスを出したあとに受け直すようなプレーを増やしていきたいです。
札幌はボールをつなぐのがうまいチームです。片側に人数をかけてくるような戦い方もしてくるので、チーム全体でコミュニケーションを取って対応できればと思います。百年構想リーグのときもそういった展開でしたが、個人的には今回も打ち合いになると予想しています。ボス(ナダル監督)も「1試合1試合」と言っているので、3連勝を意識しすぎることなく、一つひとつ勝っていければと考えています。
カルリーニョスは試合中に僕から何本パスを受けたか数えているようです(笑)。「今日は3本だったぞ」とか言われるので、意識するようになりました。彼はフリックがうまいし、アバウトなボールも収めてくれるので、「(パスを)出せ」と言いたい気持ちは分かります。お互いを意識することで良い関係を築けていると思いますし、パスを出したあとに受け直すようなプレーを増やしていきたいです。
札幌はボールをつなぐのがうまいチームです。片側に人数をかけてくるような戦い方もしてくるので、チーム全体でコミュニケーションを取って対応できればと思います。百年構想リーグのときもそういった展開でしたが、個人的には今回も打ち合いになると予想しています。ボス(ナダル監督)も「1試合1試合」と言っているので、3連勝を意識しすぎることなく、一つひとつ勝っていければと考えています。
札幌には兄のスパチョークがいて兄弟対決になるので、私も非常に楽しみにしています。今度の試合に関しては特に話していませんが、私としては日本での生活も初めてですし、初めてJリーグのピッチに立っているので、すべての面について兄から話を聞いています。日本の生活、日本のサッカー、日本の文化についても兄のほうが詳しく、経験値も高いので、良いアドバイスをもらっていて、私も順応していく必要があると感じています。
これまで公式戦で兄と対戦したことはありませんが、札幌とブリーラム・ユナイテッドがタイで試合をしたことがあります。試合結果は忘れましたが、そのとき兄と同じピッチに立ちました(2022年11月12日のJリーグアジアチャレンジ。5-2でブリーラムが勝利)。兄はすごく賢くて、速い選手です。サッカー選手として良い面がたくさんあるので、対戦相手としては気をつける必要があると思います。
開幕から2試合続けて試合に出られたことで、コンディションが上がってきている実感がありますし、チームへのフィット感も高まっていると思います。当然、得点を決めたいという思いはありますが、そこに関しては、しかるべきタイミングが来れば取れると信じています。あまり意識しすぎず、自分がやるべきことをやるという気持ちです。もちろん、チャンスが来たときにそれを逃さず、しっかり得点できればと思っています。
これまで公式戦で兄と対戦したことはありませんが、札幌とブリーラム・ユナイテッドがタイで試合をしたことがあります。試合結果は忘れましたが、そのとき兄と同じピッチに立ちました(2022年11月12日のJリーグアジアチャレンジ。5-2でブリーラムが勝利)。兄はすごく賢くて、速い選手です。サッカー選手として良い面がたくさんあるので、対戦相手としては気をつける必要があると思います。
開幕から2試合続けて試合に出られたことで、コンディションが上がってきている実感がありますし、チームへのフィット感も高まっていると思います。当然、得点を決めたいという思いはありますが、そこに関しては、しかるべきタイミングが来れば取れると信じています。あまり意識しすぎず、自分がやるべきことをやるという気持ちです。もちろん、チャンスが来たときにそれを逃さず、しっかり得点できればと思っています。
今治戦の2点目、3点目に関しては、練習でやってきた形が出たので良かったと思います。それでも、セットプレーからの2失点はまだまだ足りないと感じる部分なので、しっかり改善できればと考えています。
キャンプから走り込みをしてきたおかげで、僕自身、徐々にプレータイムが伸びています。3点目を生んだドリブルは、キツい時間帯でギアを上げて勝利に貢献できたプレーだったと思います。練習でやっていることを出せた手ごたえはありますが、チーム内のポジション争いが激しいですし、もっともっとやらないとJ1とか世界には行けないと思うので、そのあたりを意識して頑張っていきたいです。
次の札幌戦も難しい試合になるので、選手一人ひとりがやるべきことをやって、チームの勝利のために何ができるかを考えたいです。アウェイが続く中でも練習の強度が落ちず、筋力トレーニングを含めてハードな日々が続いていますが、J1に昇格するためにはやらないといけない。シーズンが終わったときに良い結果が出るなら、今のキツさは問題ありません。勝つことだけを考えて目の前の試合に臨むだけです。
キャンプから走り込みをしてきたおかげで、僕自身、徐々にプレータイムが伸びています。3点目を生んだドリブルは、キツい時間帯でギアを上げて勝利に貢献できたプレーだったと思います。練習でやっていることを出せた手ごたえはありますが、チーム内のポジション争いが激しいですし、もっともっとやらないとJ1とか世界には行けないと思うので、そのあたりを意識して頑張っていきたいです。
次の札幌戦も難しい試合になるので、選手一人ひとりがやるべきことをやって、チームの勝利のために何ができるかを考えたいです。アウェイが続く中でも練習の強度が落ちず、筋力トレーニングを含めてハードな日々が続いていますが、J1に昇格するためにはやらないといけない。シーズンが終わったときに良い結果が出るなら、今のキツさは問題ありません。勝つことだけを考えて目の前の試合に臨むだけです。
メンバー
スターティングメンバー
GK 24 田川 知樹
DF 47 西野 奨太
DF 55 梅津 龍之介
DF 17 内田 瑞己
DF 3 パク ミンギュ
MF 18 木戸 柊摩
MF 34 木實 快斗
FW 19 ティラパット
FW 70 ヴィニ ペイショット
FW 71 白井 陽斗
FW 38 唐山 翔自
控えメンバー
GK 1 菅野 孝憲
DF 43 野瀬 翔也
MF 10 宮澤 裕樹
MF 50 浦上 仁騎
FW 7 スパチョーク
FW 16 長谷川 竜也
FW 20 アマドゥ バカヨコ
FW 22 キングロード サフォ
FW 23 大森 真吾
監督
川井 健太
スターティングメンバー
GK 24 トム グローバー
DF 37 関口 凱心
DF 88 西尾 隆矢
DF 19 尾崎 優成
DF 3 加藤 聖
MF 16 加藤 玄
MF 7 小島 幹敏
MF 10 豊川 雄太
FW 11 カプリーニ
FW 9 カルリーニョス ジュニオ
FW 14 泉 柊椰
控えメンバー
GK 1 笠原 昂史
DF 13 イヨハ 理 ヘンリー
DF 44 木寺 優直
MF 15 中山 昂大
MF 21 スファナット ムエアンタ
MF 47 エドワード 真秀
FW 20 日髙 元
FW 23 杉本 健勇
FW 49 マギー ジェラニー 蓮
監督
ナルシス ペラッチ ナダル
試合詳細
|
|
|
|---|---|---|
| 14 | シュート | 12 |
| 9 | GK | 11 |
| 7 | CK | 3 |
| 11 | 直接FK | 15 |
| 4 | 間接FK | 2 |
| 0 | PK | 0 |
試合データ
主審
野堀 桂佑
副審
宇治原 拓也
副審
緒方 孝浩
第4の審判員
宗像 瞭
入場者数
15,471人
天候
屋内、無風
ピッチ状態
全面良芝
気温/湿度
23.2℃/68%
HIGHLIGHT
カルリーニョス、豊川、泉のゴールで札幌を撃破

開幕3連勝を懸けて臨む第3節は、札幌とのアウェイゲームだ。
3-4で競り負けた敵地での百年構想リーグから3カ月と少し、ナダル新監督の下でハードなキャンプと充実したトレーニングを重ねてきた大宮が、どのような戦いを見せてくれるのか。
前節からのスタメン変更は1人。中山に代わり小島がインサイドハーフに入った。注目のスファナット・ムエアンタ(バンク)は、兄のスパチョークと並んでベンチスタートである。J1昇格を争うライバルとの対戦だけに、しっかりと勝点3を持ち帰りたい。
大宮はキックオフから相手のコーナーを目掛けてボールを蹴り込み、ガンガン前へ出る積極性を見せる。その姿勢が実を結ぶのに時間はかからない。8分、右サイドの関口が下がらず仕掛けてきた札幌を裏返し、カルリーニョス・ジュニオがクロスに合わせてヘディングを放つ。わずかに左に外れたが、その1分後に先制点が生まれる。加藤玄が相手のビルドアップに激しく寄せ、カプリーニがダイレクトでパスを送ると、そこに走り込んだカルリーニョスが右足でネットを揺らした。
リードを奪った大宮は、その後も攻撃的な姿勢を貫く。左サイドの加藤聖がドリブルで運び、クロスのこぼれ球を拾ったカプリーニが加藤玄とのワンツーで縦を突き、中央へ。逆サイドから詰めた泉は相手のブロックにあってボールに触れなかったが、複数人が絡む大宮の攻撃が冴える。
追加点は31分。FKの場面で泉が素早く関口に出すと、関口がドリブルで縦に運んでクロスを上げる。相手のクリアでコースが変わるが、カプリーニが胸でつなぎ、ゴール前でこれに反応した豊川が混戦の中で右足をプッシュ。身体のキレと一瞬を逃さない嗅覚が重なった、見事なワンタッチゴールだった。
2点のリードを奪った大宮はデュエルの勝負に負けず、札幌のカウンターにも対応。サイドを破られる場面は何度かあったが、西尾と尾崎がゴール前で壁となり、加藤玄が戻り、関口と加藤聖は効果的に絞り、ゴールを割らせることなくハーフタイムを迎えた。
後半、当然のように前へ出てきた札幌にゴールを脅かされる。だが、ティラパットのヘディングが右に外れた直後、一瞬のチャンスをものにしたのは大宮だ。
49分、中盤での関口のクリアを豊川がつなぎ、泉がスペースへ蹴り出すと、カプリーニとカルリーニョスの2人が一気に前へ出る。飛び出してきた相手GKの股下を抜くカプリーニのシュートは無人のゴールに転がりポストを叩くが、最後まで諦めずに走っていたカルリーニョスが、リードを3点に広げた。
ナダル監督は61分にカルリーニョスと豊川に代えて、マギーとバンクを投入。2人のスコアラーに代えて攻撃的な選手を送り込み、ゴールに向かう意志を見せる。その直後、右サイドを崩されて決定的ピンチを迎えたが、近距離からの大森のシュートをトム・グローバーが身体に当てて食い止める。カバーに入った西尾も讃えた素晴らしいセーブだった。
65分のFK。加藤聖が得意の左足で直接狙う。鋭い軌道を描いた力強いボールがクロスバーを叩くも、こぼれ球を加藤玄、カプリーニ、マギーがつなぎ、最後はカプリーニが左足で狙う。これは右に外れたが、素早い切り替えとゴールに向かう共通意識が垣間見えた、惜しい決定機だった。
74分の交代は、カプリーニと小島に代えて杉本と中山。これも中盤から前の入れ替えで、リードを守るメッセージは感じられない。すると78分、泉の今季初得点が飛び出す。最終ラインでパスを繋ぎ、尾崎が縦パスを入れる。これをマギーが落とし、中山が右サイドのバンクへ。流れるようなパスワークで一気に札幌の最終ラインを突破すると、バンクの優しいラストパスを泉が落ち着いて流し込んだ。得点に絡むことへの意欲を口にしていたバンクの、嬉しい初アシストだ。
最後の交代は、泉に代わり今季初出場となる日髙。結局、ナダル監督はベンチに控える守備的な選手を一人も使うことがなかった。4分のアディショナルタイムに入った試合終了直前、CKから喫した失点はセットプレーの守備を課題としている大宮が持ち越す反省点ではあるが、試合開始から終了まで攻撃的な姿勢を崩さず、アウェイで見事な勝利を掴んだ。
3連勝を遂げた大宮は4日後の天皇杯で八戸に挑み、1週間後の第4節で3試合ぶりにホームゲームを戦う。迎える相手は、長澤徹監督が率いる湘南だ。
(総評:粕川 哲男)
3-4で競り負けた敵地での百年構想リーグから3カ月と少し、ナダル新監督の下でハードなキャンプと充実したトレーニングを重ねてきた大宮が、どのような戦いを見せてくれるのか。
前節からのスタメン変更は1人。中山に代わり小島がインサイドハーフに入った。注目のスファナット・ムエアンタ(バンク)は、兄のスパチョークと並んでベンチスタートである。J1昇格を争うライバルとの対戦だけに、しっかりと勝点3を持ち帰りたい。
大宮はキックオフから相手のコーナーを目掛けてボールを蹴り込み、ガンガン前へ出る積極性を見せる。その姿勢が実を結ぶのに時間はかからない。8分、右サイドの関口が下がらず仕掛けてきた札幌を裏返し、カルリーニョス・ジュニオがクロスに合わせてヘディングを放つ。わずかに左に外れたが、その1分後に先制点が生まれる。加藤玄が相手のビルドアップに激しく寄せ、カプリーニがダイレクトでパスを送ると、そこに走り込んだカルリーニョスが右足でネットを揺らした。
リードを奪った大宮は、その後も攻撃的な姿勢を貫く。左サイドの加藤聖がドリブルで運び、クロスのこぼれ球を拾ったカプリーニが加藤玄とのワンツーで縦を突き、中央へ。逆サイドから詰めた泉は相手のブロックにあってボールに触れなかったが、複数人が絡む大宮の攻撃が冴える。
追加点は31分。FKの場面で泉が素早く関口に出すと、関口がドリブルで縦に運んでクロスを上げる。相手のクリアでコースが変わるが、カプリーニが胸でつなぎ、ゴール前でこれに反応した豊川が混戦の中で右足をプッシュ。身体のキレと一瞬を逃さない嗅覚が重なった、見事なワンタッチゴールだった。
2点のリードを奪った大宮はデュエルの勝負に負けず、札幌のカウンターにも対応。サイドを破られる場面は何度かあったが、西尾と尾崎がゴール前で壁となり、加藤玄が戻り、関口と加藤聖は効果的に絞り、ゴールを割らせることなくハーフタイムを迎えた。
後半、当然のように前へ出てきた札幌にゴールを脅かされる。だが、ティラパットのヘディングが右に外れた直後、一瞬のチャンスをものにしたのは大宮だ。
49分、中盤での関口のクリアを豊川がつなぎ、泉がスペースへ蹴り出すと、カプリーニとカルリーニョスの2人が一気に前へ出る。飛び出してきた相手GKの股下を抜くカプリーニのシュートは無人のゴールに転がりポストを叩くが、最後まで諦めずに走っていたカルリーニョスが、リードを3点に広げた。
ナダル監督は61分にカルリーニョスと豊川に代えて、マギーとバンクを投入。2人のスコアラーに代えて攻撃的な選手を送り込み、ゴールに向かう意志を見せる。その直後、右サイドを崩されて決定的ピンチを迎えたが、近距離からの大森のシュートをトム・グローバーが身体に当てて食い止める。カバーに入った西尾も讃えた素晴らしいセーブだった。
65分のFK。加藤聖が得意の左足で直接狙う。鋭い軌道を描いた力強いボールがクロスバーを叩くも、こぼれ球を加藤玄、カプリーニ、マギーがつなぎ、最後はカプリーニが左足で狙う。これは右に外れたが、素早い切り替えとゴールに向かう共通意識が垣間見えた、惜しい決定機だった。
74分の交代は、カプリーニと小島に代えて杉本と中山。これも中盤から前の入れ替えで、リードを守るメッセージは感じられない。すると78分、泉の今季初得点が飛び出す。最終ラインでパスを繋ぎ、尾崎が縦パスを入れる。これをマギーが落とし、中山が右サイドのバンクへ。流れるようなパスワークで一気に札幌の最終ラインを突破すると、バンクの優しいラストパスを泉が落ち着いて流し込んだ。得点に絡むことへの意欲を口にしていたバンクの、嬉しい初アシストだ。
最後の交代は、泉に代わり今季初出場となる日髙。結局、ナダル監督はベンチに控える守備的な選手を一人も使うことがなかった。4分のアディショナルタイムに入った試合終了直前、CKから喫した失点はセットプレーの守備を課題としている大宮が持ち越す反省点ではあるが、試合開始から終了まで攻撃的な姿勢を崩さず、アウェイで見事な勝利を掴んだ。
3連勝を遂げた大宮は4日後の天皇杯で八戸に挑み、1週間後の第4節で3試合ぶりにホームゲームを戦う。迎える相手は、長澤徹監督が率いる湘南だ。
(総評:粕川 哲男)
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監督コメント
ゲームのインテンシティはとても高かったと思います。個人的には、選手個々のレベルも、自分が予想していたよりも高かったように感じました。両チームともタレントのある選手がピッチ上でプレーしていたように感じています。もちろん、ファン・サポーターの方々にとってはとてもいい試合になったのではないでしょうか。自分たちのとても高いインテンシティやエナジーがあった結果、得点につながったのではないかと思っています。
今日の試合前に「アウェイチームとしてではなく、ホームチームのようにプレーしよう」とチームに話をしました。「勇敢に、ポジティブに、チャンスを作るために前線でボールを奪っていこう」と。そのメンタリティとフィジカル的な頑張りが、今回の結果につながったのではないかと思っています。 4点を取ることができましたが、相手にも得点に値するようなところはありましたし、最後に相手に得点がありましたが、それに値する内容だったと思います。ただ、それと同時に自分たちは勝利に値すると感じました。
得点を奪ったあとも、プランはつねに同じです。もう一点を取りに行くという形です。選手たちが「勝っているんだ」というマインドにならないようにしています。やはりそういった姿勢になってしまうと、自分が目指しているもの、そしてクラブとして目指しているものにはならないと考えています。もちろん、相手にチャンスが生まれることもあると思います。スタジアムまで足を運んで試合を観てくださった方がたくさんいらっしゃるので、得点がたくさん生まれていい試合を見せることができたのではないかと思います。ですので、われわれのメンタリティであったりプランというところは、つねにもう一点を取りに行きます。
今日の試合前に「アウェイチームとしてではなく、ホームチームのようにプレーしよう」とチームに話をしました。「勇敢に、ポジティブに、チャンスを作るために前線でボールを奪っていこう」と。そのメンタリティとフィジカル的な頑張りが、今回の結果につながったのではないかと思っています。 4点を取ることができましたが、相手にも得点に値するようなところはありましたし、最後に相手に得点がありましたが、それに値する内容だったと思います。ただ、それと同時に自分たちは勝利に値すると感じました。
得点を奪ったあとも、プランはつねに同じです。もう一点を取りに行くという形です。選手たちが「勝っているんだ」というマインドにならないようにしています。やはりそういった姿勢になってしまうと、自分が目指しているもの、そしてクラブとして目指しているものにはならないと考えています。もちろん、相手にチャンスが生まれることもあると思います。スタジアムまで足を運んで試合を観てくださった方がたくさんいらっしゃるので、得点がたくさん生まれていい試合を見せることができたのではないかと思います。ですので、われわれのメンタリティであったりプランというところは、つねにもう一点を取りに行きます。
選手コメント
いい形でボールを持っての得点もできていましたし、ビルドアップで回避して得点もできていたので、チームとしてやりたいことが結構できたゲームだったのかなと思います。
自分の得点のシーンに関しては、逆のウイングとか自分以外のアタッカーが抜け出したときは、同時にスタート切るというのを決めているので、「バンク(スファナット・ムエアンタ)、ありがとう」と言いたいです。百年構想リーグでは点が取れていたので、それもあって点が取れない時間が結構もどかしくなってきていましたし、ゴールへの欲というのは百年構想リーグを経てより強くなってるのかなと思います。
守備をうまくやることでいい形で攻撃できるというのがチームの形になっていると思うので、全員がサボらないですし、自分のところでやらせないというのは結構大事にしています。ビルドアップはうまくスペースを突きながら、僕らアタッカー3人以外のメンバーが上手くボールを前に持って来てくれるので、ボールを受けた時の責任感というのはより強くなっています。
ここから連戦になりますが、天皇杯も含めて全部勝ちたいですし、どんな形で出るにしてもアタッカーのポジションで、短い時間でも結果を出さないといけないポジションなので、より結果にこだわってやっていきたいと思います。
自分の得点のシーンに関しては、逆のウイングとか自分以外のアタッカーが抜け出したときは、同時にスタート切るというのを決めているので、「バンク(スファナット・ムエアンタ)、ありがとう」と言いたいです。百年構想リーグでは点が取れていたので、それもあって点が取れない時間が結構もどかしくなってきていましたし、ゴールへの欲というのは百年構想リーグを経てより強くなってるのかなと思います。
守備をうまくやることでいい形で攻撃できるというのがチームの形になっていると思うので、全員がサボらないですし、自分のところでやらせないというのは結構大事にしています。ビルドアップはうまくスペースを突きながら、僕らアタッカー3人以外のメンバーが上手くボールを前に持って来てくれるので、ボールを受けた時の責任感というのはより強くなっています。
ここから連戦になりますが、天皇杯も含めて全部勝ちたいですし、どんな形で出るにしてもアタッカーのポジションで、短い時間でも結果を出さないといけないポジションなので、より結果にこだわってやっていきたいと思います。
しっかりと勝つことができましたし、自分たちが準備してきたものを相手に対してしっかりとぶつけることができて、とてもいい試合だったと思います。
1点目は、自分たちがプレスをかけてボールを奪って、カプリーニがゴール方向にボールを出してくれて、それを自分がしっかり決め切ることができました。このコンビネーションであったり早いパス回しも、自分たちが今週準備してきたものなので、それをしっかりとアウェイの地で発揮することができてゴールにつながりました。
2点目は、最後までカプリーニが蹴ったボールの行方を見守っていたのですが、それがポストに当たってしまって、自分が通り過ぎたタイミングで左足になんとか当ててゴールにすることができました。どの選手がゴールを決めるかではなく、アウェイの地での勝点3を取ることが自分たちの目標であり一番大事です。今回は自分のゴールでしたが、どの選手がゴールを決めたとしてもやはりチームの勝点3というのが一番で、ここに来た目的である勝点3をしっかり持ち帰ることができました。
遠い札幌の地までたくさんのファン・サポーターの皆さんに来ていただいて、ありがとうございます。移動の大変さは自分たちもわかっていますし、最後までサポートしてくれたファン・サポーターの方々に本当に感謝します。試合は続きますが、いつもどおりのサポートをよろしくお願いします。
1点目は、自分たちがプレスをかけてボールを奪って、カプリーニがゴール方向にボールを出してくれて、それを自分がしっかり決め切ることができました。このコンビネーションであったり早いパス回しも、自分たちが今週準備してきたものなので、それをしっかりとアウェイの地で発揮することができてゴールにつながりました。
2点目は、最後までカプリーニが蹴ったボールの行方を見守っていたのですが、それがポストに当たってしまって、自分が通り過ぎたタイミングで左足になんとか当ててゴールにすることができました。どの選手がゴールを決めるかではなく、アウェイの地での勝点3を取ることが自分たちの目標であり一番大事です。今回は自分のゴールでしたが、どの選手がゴールを決めたとしてもやはりチームの勝点3というのが一番で、ここに来た目的である勝点3をしっかり持ち帰ることができました。
遠い札幌の地までたくさんのファン・サポーターの皆さんに来ていただいて、ありがとうございます。移動の大変さは自分たちもわかっていますし、最後までサポートしてくれたファン・サポーターの方々に本当に感謝します。試合は続きますが、いつもどおりのサポートをよろしくお願いします。
得点シーンは、こぼれてきたところにうまく反応できただけです。点が取れたのは良かったですが、今は攻撃も守備も、ピッチ全体を見ていかなければいけないところもあるので、ゴールは取れましたが、ビルドアップでも後ろと前をつなげるような役割を今はしなければいけないと思っています。前はカプリーニとかカルリーニョス(ジュニオ)、(泉)柊椰がしっかり決めてくれると思うので、ピッチ全体の仕事ができればと思います。
4-0で終わりたかったというのと、こういう試合を4-0で終わるのか、最後に失点してしまうのかというところで、もう一個上のレベルに行くためにゼロで終われるようなチームにしていきたいです。
ここから5連戦になるので、全部(試合に)出るという気持ちと、全部勝つというところを、1試合1試合ですがやっていきたいと思います。ボス(監督)やコーチが、チームの誰が出ても役割をわかりやすくしてくれているので、与えられたところでしっかりと結果を出すというのを一人ひとりが思っていますし、それをピッチで表現したいです。
4-0で終わりたかったというのと、こういう試合を4-0で終わるのか、最後に失点してしまうのかというところで、もう一個上のレベルに行くためにゼロで終われるようなチームにしていきたいです。
ここから5連戦になるので、全部(試合に)出るという気持ちと、全部勝つというところを、1試合1試合ですがやっていきたいと思います。ボス(監督)やコーチが、チームの誰が出ても役割をわかりやすくしてくれているので、与えられたところでしっかりと結果を出すというのを一人ひとりが思っていますし、それをピッチで表現したいです。
























試合後、(今治の)アベル モウレロ監督には「90分をとおして強度が高く、最後まで勝利をあきらめずに戦っていた姿に感動した」という言葉をもらいました。高いインテンシティをキープしているチームを相手にするのは、どのチームにとっても難しいことです。今治にとっては残念な結果だったと思いますが、われわれが対戦相手にそのような印象を与えることができたのは良かったと感じています。
札幌に関しては、すでに何試合か映像を確認していますし、分析レポートも届いています。試合に向けて準備をしている段階ですが、札幌はとても良いチームで、シーズン終盤には上位につけているだろうと思われるチームです。難しいアウェイゲームなので、自分たちが何ができるかが大事になってきます。選手たちが団結して、チームとして何ができるか。そこに向けてしっかりと準備するつもりです。