SOMPO WEリーグ 第15節
2025.3.22 [SAT] 13:00 デンカS

新潟L

  • 56' 川村 優理
1 - 1
0 前半 1
1 後半 0

大宮V

  • 33' 箕輪 千慧
試合経過
監督コメント
浦和戦では、ボールを動かすことなどいろいろなところに対してトライする姿勢は見えましたし、だからこそ試合前のミーティングでも選手に伝えましたが、細かい部分は突き詰めていかなければいけないと思います。なんとなくそこに立っているからと言ってボールが回るわけではないですし、スキル含めてですがそういうところはもっとやっていかなければいけないのかなとは思います。ただ、浦和の圧力などという部分、特に後半はかなり背中からブーイングを受けていた中で、怖がらずにボールを持てたところはありましたが、ボールを持つことが目的ではなくそれをいかにゴールにつなげられるかなので、そこはすごく課題に感じています。

もちろんゴールキックの仕方一つにしても、少し修正や違うやり方、違う立ち位置のアイディアを選手と共有できればと思います。基本的には何をどう選ぶかということは、選手がそのときに感じてくれればいいと思いますし、引き出しを持った中で対相手に対してしっかり戦うことができればいいのかなと思います。

前を向く姿勢はすごく見えてきましたし、ゴールを目指すところで言えば、前に推進力のある選手が入ったこともあって、より選手たちの意識が高まったのかなとは思います。決め切れればというシーンはここ数試合でもありましたが、それは結果論のところなので、もっと回数を増やすことができれば入るかもしれないですし、前の選手がもう少し前にパワーを持てるようにやっていく必要があります。

新潟Lはオーガナイズされたチームですし、そういった相手に自分たちがいろいろな引き出しを出すことはすごく大事なのかなと思います。経験のある選手が多くいる中で、新潟Lは前節のEL埼玉とのゲームでも、前半少しうまくハマらないところを後半にアジャストしてこれる部分など能力が高いので、そういった変化に対して自分たちも変化をする、でも理想はやはり自分たちからしっかり変化を起こした中で、ということが一番いいのかなと。サッカーなのでリアクションにはなるのですが、アクションしてリアクションをさせたのに、さらにリアクションしてといった形の方が自分は好きかなと思います。相手を見てそれを待っているよりかは、先手を打って相手が動いたからまたそれに対して自分たちがアクション、リアクションの繰り返しの中で、攻守においてプレーすることができれば一番いいと思います。ただ、綺麗なことばかり言える順位ではないので、そこはしっかり勝ち切るためにやらなければいけないと思います。

しっかり動かすところ、しっかり見るところは、自分自身も指導者としてすごく大事にしているところです。今季も残り少なくなった中で何を取るとか何をするとかではないですし、勝ったからいきなり1位なわけないので、一つずつ順位を上げていくしかないと思います。前節は相手が浦和だったこともありますが、この状況でも全試合の中で(第14節)私たちのゲームが一番入場者数が多かったと思います。私たちは本当に恵まれていますし、そのような部分で言えば、しっかりとプロとして見せる姿勢が大事かなと思います。
選手コメント
課題は多くありますが、コンディションはとてもいい状態で問題なくやれています。私自身リーグ戦再開から監督にゲームキャプテンを任されていて、この先どうなるかはわからないですが、つねにキャプテンを任されてもいいマインドでいますし、任されたらいつでもやれる状態でいます。ただ、任されたからと言っていい意味であまり意識せず、巻いていても巻いていなくても同じようなマインドと立場でチームを引っ張っていければと思っています。

手ごたえとしては、前期よりも明らかにゴールへ向かう推進力が高まりましたし、前線が収められるシーンが増えていることはいい点ですが、それと同時に前でタメを作った後の攻撃の質や攻撃参加の人数だったり、決定力が課題ですし、守備面としてもセットプレーで失点をしているので、そこはもっと練習の中から全員で改善していかなければいけないと思っています。

新潟Lにはいいキッカーがいること、あとは経験値が高い選手も多いので、ゲームの運び方がうまいですし、チームとして崩れることがあまりない印象で、最初から最後まで1試合のオーガナイズがしっかりしているチームだなと思います。中盤でうまい選手もいるので、ボールを大事につなぎながら距離感よくゴールに迫ってくるので、そこは警戒したいポイントです。アリさん(有吉佐織)とは昨季は同じポジションだったので、直接いろいろ教えてもらうこともありましたし、基本はプレーを観て学ぶことが多くありました。ただ、自分がスタメンを獲るという気持ちでいたので先輩後輩という感じではなくて、結構自分はバチバチやってやろうという気持ちでした。ただ、つねに憧れの存在なので対戦が楽しみです。

ここ数試合は守備の時間が長かったので、特に守備の部分では手ごたえを感じていますが、自分の良さである攻撃参加があまりできていないので、より前に行くところと自分がゴールにかかわるプレーを増やしてチャレンジしていきたいと思います。
前節は負けはしましたが、あれだけ浦和にやろうとしたことができたのであれば、どこにでもできると自分自身は思っています。だからこそ失点の部分はもったいなかったですし、見直しても絶対にもっと集中していたら防げたと思いました。ただ人のせいではないので、次に向けて練習の中から全員で集中してゼロで抑えることは大事にしていきます。攻撃面で言えば、ゴールを取れたシーンも絶対にあって、ただそこで取り切れなかったことが今の弱さでもありますし、日々の積み重ねだと思うので、そこは日ごろから突き詰めていきます。スコアで見れば前期と変わっていないのかもしれないですけど、内容自体はすごく変わったと選手自身が肌感で感じているので、後ろ向きにならずに続けていきたいと思います。

自分はストライカーでもドリブラーでもないので、一人でボールを持って点を取ってこれるようなタイプではありません。だからこそ基本的に周りに生かしてもらうというか、今もそうですし今までもそういった選手だったので、どこにボールがこぼれてくるかとかそういった予測の部分を磨く必要性はすごくあります。点を取るためにドリブルやシュートの技術を磨くとか、そういったスキルの部分を磨くことはもちろんですが、それ以上にどこにボールが落ちてくるのか、どのタイミングで走り出せばボールが出てくるのかという駆け引きはつねに考えています。

自分の中で何が人よりも長けているのかなと考えたときに、身体能力でもシュート力でもドリブルでもなく、動き出しのタイミングや相手の逆を取ること、察知能力などなのかなと思っています。仲間の動きで自分がそのスペースを使えるとか、そういった周りの動きを利用できることが自分の特長なのかなと。そして、周りの選手が自分のことを信じてそのタイミングでボールを出してくれるからこそ、自分はゴールを奪えますし、大体自分がゴールまで運んで決めるというよりも、こぼれ球を決める方が多かったりします。味方がここで抜いてくるとか、剥がす瞬間まで待って相手の前に入ろうとか、そういった部分は感覚的に持っているのかなと思います。

VENTUSの選手は、スピードがある選手や個々の能力でゴールまでボールを運べる選手は多くいる中で、そのあいだのクッションになる選手が少ないのかなと昨年皇后杯で実際に戦って感じました。もう一つビルドアップをするために、クッションになれる選手がいた方がより前向きで勢い良くボールを運べますし、ボールを出せる選手はいるので、そこは自分の役目になるのかなと思います。今はボールをまず前で収めなければ攻撃が始まらない状態なので、いかに自分が前でタメを作って周りが勢いをもって人数をかけて上がってこれる時間を作れるかという部分は特に意識して取り組んでいます。ただ個人として(スペースに)抜けるタイミングはつねに狙っているので、そのタイミングでは畳みかけるようにゴール前に入っていくことは必ずやるようにしています。

新潟Lは前節もセットプレーから得点を取っていて、いいボールを蹴り込める選手や中にも長身の選手だったり、うまい選手が多くいるので、そこの特長は一つ警戒したいところですし、相手はすごくいい状態で試合に入ってくると思いますが、自分たちも絶対に勝点3を取らなければいけない試合なので、覚悟を持って戦わなければいけないと思います。サイドからのクロスは相手の特長だとは思いますが、そこは絶対にやらせないように最終的にエリア内からボールを掻き出して失点しなければチャンスはあると思っています。相手のホームなので勢い良く来ることが想定される中で、劣勢になるよりも自分たちが先制点を取って、相手を焦らせるぐらいの勢いで迎え撃つことができればと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 平尾 知佳
DF 6 有吉 佐織
85'
DF 20 山谷 瑠香
DF 35 横山 笑愛
DF 7 園田 瑞貴
MF 5 川村 優理
MF 13 杉田 亜未
64'
MF 17 滝川 結女
75'
FW 19 川澄 奈穂美
75'
FW 23 山本 結菜
75'
FW 15 新堀 華波

控えメンバー

GK 21 高橋 智子
DF 2 浦川 璃子
DF 16 富岡 千宙
75'
MF 10 上尾野辺 めぐみ
64'
MF 14 下吉 優衣
75'
MF 18 石田 千尋
85'
FW 11 道上 彩花
75'

監督

橋川 和晃

スターティングメンバー

GK 22 今村 南海
DF 6 杉澤 海星
DF 5 乗松 瑠華
DF 7 西澤 日菜乃
79'
DF 37 金平 莉紗
MF 15 林 みのり
MF 4 髙橋 美紀
MF 18 平井 杏幸
67'
MF 29 箕輪 千慧
FW 39 齊藤 夕眞
FW 8 阪口 萌乃
79'

控えメンバー

GK 1 戸梶 有野里
DF 33 佐藤 百音
79'
MF 13 仲田 歩夢
MF 26 落合 依和
FW 9 井上 綾香
FW 11 大島 暖菜
67'
FW 30 西尾 葉音
79'

監督

柳井 里奈
試合詳細
12 シュート 6
5 GK 8
2 CK 3
9 直接FK 7
0 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

馬場 成美

副審

曽根 未宇

副審

鷲尾 里梨

第4の審判員

大村 琴美

入場者数

1,668人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

17.9℃/38%
監督コメント
まず初めに新潟Lのサポーターの方も多くいらっしゃっていましたが、大宮からも多くの方が駆けつけてくださったことに感謝します。いつも言うように私たちの順位でいけば、応援するのをやめたくなってしまうところもあると思いますが、そういった中でもアウェイの地まで足を運んでくださったこと、本当にありがたく思います。

前半に箕輪のいい仕掛けから少しラッキーな部分もありましたが、先制点が取れて、その後粘り強く守れた部分は選手たちがすばらしかったと思います。また失点シーンでもコンパクトに守るがゆえに、人はいるけどそこで叩かれてしまったところに関しては、やはりもっと突き詰めていかなければいけないのかなと思います。

新潟Lのあいだを取るうまさに対しても、しっかりと声をかけてどのコースを切るかは話していきたいねとハーフタイムに伝えた中で、そういったシーンが多く見れて、うまく縦パスを引っ掛けられたシーンもありました。ただ、そこからカウンターに出るときのボールロストであったりというところも含めて、課題も見えるゲームだったのかなと思います。

ただ逆転されてもおかしくないような新潟Lの圧力でしたが、サポーターの声もあって何とかライン上で掻き出してくれたというところの強さの部分は、日ごろの選手の積み重ねですし、選手に感謝したいと思います。

リーグ戦再開後の手ごたえとしては、90分をとおして時間帯としては長くないですが、何となく形ができそうというところは増えてきているので、そういったものは今後も継続していきたいと思います。ただ、やはりコンパクトに守ったがゆえの空いたところのクロスの失点は防ぎ切らなければいけないのかなと思います。
選手コメント
セットプレーで前節も失点している中で、そこはしっかり全員で集中して守り切れたと思うので、そこは今後も継続したいと思います。また流れの中で言えば、もう少し自分たちの時間を作れたかなと思いますし、すぐにボールを失ってしまったり、前に急ぎすぎたと思うので、そこは個人としてもまだまだ課題に感じています。

攻撃へのトランジションやカウンターの勢いは全員が意識できていたので良かったと思いますし、今日は全員が体を張って防いだ部分も多くあったと思います。ただ、やはり失点の部分を振り返るとすごく痛かったなと思います。球際の部分で言えば、スタンダードの基準をもっと上げていかなければならないのかなと思いました。

先制してから守りに入っているわけではないですが、やっぱり相手もそれなりに圧をかけてくる中で、それを盛り返す力やもっと自分たちが勢いに乗ってゲームを運ぶという部分、90分をとおしてのゲーム運びというところはチームとして統一しなければならないと思います。
試合前からアタッキングサードでは仕掛けてクロスを上げ切ることや、シュートを打ち切るということは監督からも言われていましたし、個人的にも意識していた部分だったので、ファーストタッチがいい形で相手に向かうことができて仕掛けられたという部分に関しては、すごく自分的にも手ごたえを感じています。ただイメージはクロスだったので、そのイメージだと精度は良くなかったですが、結果的に得点につながったことは良かったと思いますし、WEリーグ初ゴールだったのでホッとしました。

チームの戦術的にサイドの選手はハードワークだったり、タテに仕掛けるプレーや相手が嫌がるプレーは求められていますし、前線にもうーさん(齋藤)とか中で待ってくれている選手がいるので、そういった部分は前半戦よりもより意識できているのかなとは思います。

守備の部分では、前半戦よりも自分がどこに立てばいいのかが明確になってきていて、相手の位置を見て後ろの人の声を聞いたりして、より楽に自分がボールを奪える回数、その次の人で奪える回数が増えたかなと思います。

後半になるにつれて、やはりゴール前の質の部分や簡単なミスが増えてしまって、ピンチになってしまった場面もあったので、そういった苦しい状況の中でもちゃんと判断して精度の高いプレーを継続することは今後の課題だと感じています。
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