SOMPO WEリーグ 第22節
2025.5.17 [SAT] 14:00 ヨドコウ

C大阪

  • 90+1' 田子 夏海
1 - 2
0 前半 1
1 後半 1

大宮V

  • 37' 井上 綾香
  • 85' 井上 綾香
試合経過
監督コメント

前節は、大宮アルディージャVENTUSという名前であったり、エンブレムに関して言えば、VENTUSとしては4年間、クラブとしては長いあいだつけたエンブレムが、NACKで掲げられる最後のゲームだというところは、自分たちが長い短いとか関係なく、大宮Vの選手である以上、責任を持ってしっかりプレーをしようという話は選手としました。だからこそ、その中で東京NBに対して引きたくないよねという、自分たちで前を向いて戦おうというところは試合前に伝えました。

先制点を取れたシーンは本当にすばらしかったと思いますし、自分たちの良さが前面に出たゴールだったと思います。シュートの形などをトレーニングしたところもあったので、その部分を選手がしっかりと表現してくれたことは良かったと思いますし、そのあと少し押し込まれる展開になったときに、監督として一番選手たちがクリーンに戦える方法を提示できなかったところで、選手が少し苦しい思いをしたことは、監督の力不足なのかなと思います。

ウチは前4枚がパワフルですし、得点の部分で言えば、後ろから大島がすばらしいタイミングで、前にランニングした井上に丁寧に出して、あそこで井上の横にしっかり人がついていけることが、今の自分たちの良さであると思います。前半戦はあそこで井上が一人で単体でどうにかという感じだったところを、横についてきてくれている味方がいるぶん、井上としてもすばらしいタイミングで横パスを出せたと思いますし、そこにやはり相手より一歩早く飛び込んだ仲田がしっかりと丁寧に転がしてくれたことによって、そこを詰めていた齊藤に転がってきたのかなと思います。齊藤も仲田が打つんだろうな、ではなくて、最後まで詰めてくれるというところは、本当に彼女のすばらしいところだと思います。

守備陣もしっかりとハードワークしたと思います。かなり相手に走らされましたし、苦しかったと思いますけど、それでもやっぱりタテに刺させないというところだった思います。みんなが1、2メートル、さらにもう一歩というところをしっかりと動いてきた中でのPKだったので、少し悔しいところもあります。ただ、失点したPKの後、選手たちが集まって、少し意思統一をした後にシンプルにやられてしまったというところは、まだまだ私たちスタッフも選手も学んでいかなければいけないところだと思いますし、ただ2失点目のショットに関しては相手が本当にすばらしかったと思います。

私たちも今のエンブレムや名前が最後ということに対して、やはりすごく思い入れのあるシーズンを過ごしましたけど、やっぱりC大阪は、男女ともに育成年代からすばらしい選手を育ててきたチームなので、クラブとしてやるべきことであったり、クラブとして戦うことということを全員がハードワークという形で表現してくるすばらしいチームなので、そこに対して私たちも今できること、今季は長く苦しい時間があった中で、今なんとか自分たちが前を向いていられることへの感謝であったりを、アグレッシブにゴールへ向かう姿勢で皆さまにお見せできればと思います。前節はNACKでの試合は最後でしたが、次節は本当に最後の試合になるので、何としても"大宮アルディージャVENTUS"という名前と、このエンブレムをつけて戦える試合を笑顔で終われるように、準備して全員で勝ちにいければと思います。

選手コメント
前節は、相手にボールを持たれる時間が長くなることは試合前からわかっていたので、そこはしっかりゼロで抑えながら、ゴール前を固めることも意識しつつ、でも前からボールを奪いに行くという共通認識を持った中で試合に入りました。早い時間に自分たちが先制できて、前半も1-0で折り返すことができて、そこまではいい試合ではあったと思いますが、一つ取られたときに連続失点をしてしまって、取り返すこともできなかったですし、一つ崩れたときに持ち直す力、崩し切る力がまだまだ足りないと感じました。

東京NBにボールを持たれながらも先制できたことは、すごく大きなことだと思っています。正直あの時間帯に先に取れるとは自分も想定していませんでしたし、本当にいい時間に取れたので、そこは前半戦から振り返ったときに、すごく成長したところだと思います。

C大阪は全員でサッカーするイメージで、全員で攻撃して、全員で守備して、全体的にすごく走れますし、チームワークもいい印象です。そこに対して、走り負けないというところをベースとし、サイドに大きく展開しながら攻撃できればと思います。

後半戦に入ってから、自分たちがこのエンブレムをつけて戦えることに対して、自分は1試合1試合重きを置いてプレーしてきたつもりです。なかなか結果で皆さんに恩返しということはできなかったですが、プレーを見て、そこに何かを感じてくれていたらすごくうれしいですし、大宮アルディージャVENTUSだけでは語り切れないほど、クラブの歴史とこのエンブレムの重みはとてつもないものだと思います。自分たちが4年間やってきて感じたこと、皆さんから感じられたものを次節にすべて込めて、結果はもちろんですが、"VENTUSすごくいいチームだったな。RB体制になっても、今後もっと応援したいな"と思ってもらえるようなサッカーをして、皆さんと笑顔で終われればと思います。
東京NBは、技術も高くて上手な選手が多い中で、最初に取られてしまうときついよねというところで、最初はハッキリと守備から入って、ただ自分たちにも絶対にチャンスはありますし、その少ないチャンスを決め切るということは共有して、早い時間での失点だけはないようにというところは、全体で共通認識を持って試合に入りました。

得点のシーンは、私のところで一発で決めれていればもっと良かったですが、サイドの選手からFWまで、攻撃陣がみんな関わった形で点が取れて、みんなで点が取れたということは、チームにとってもすごくプラスなことですし、いい攻撃だったと思います。ただ、前半は1-0で折り返せましたけど、やはり後半に失点してしまったこと、難しいジャッジの部分もありましたが、あそこでもうひと踏ん張りできなかったところは、自分たちのまだまだ課題だと思います。東京NBは上位のチームですし、そう簡単には勝たせてくれないなという部分を見せられてしまったなというところがあるので、やはりチャンスをもう少し作りたかったですし、もう1点取れる力をつけなければ、勝ち切ることは難しいのかなと感じました。

C大阪は若くてフレッシュな選手が多いですし、攻守においてアグレッシブに戦ってくるチームという印象があります。攻撃は特にタテに速い選手が多いので、一発で裏とかという部分で失点しないことは意識しなければいけないですし、前半戦は大量失点で負けてすごく悔しい思いをしたので、まずはそういったところでゲームが崩れないようにしっかりと戦うというところは、みんなで共有しながらやっていきます。個人としては、どん欲にゴールに向かって得点を狙っていくというところと、攻撃陣が何人も絡んでゴールに向かうというところが少しずつできている部分ではあるので、できるだけ連携を取った中での攻撃がもう少しできれば得点につながると思うので、攻撃にできるだけ長い時間をかけられる試合にしたいなと思います。

今季を締めくくる試合になりますし、大宮アルディージャVENTUSとして戦える試合も次で最後になるので、必ず勝って、みんなでいい顔をして終わりたいですし、やはり勝点3を大宮に持って帰りたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 山下 莉奈
86'
DF 3 米田 博美
DF 7 荻久保 優里
DF 16 中西 ふう
DF 23 浅山 茉緩
86'
MF 10 脇阪 麗奈
MF 13 百濃 実結香
MF 14 高和 芹夏
MF 18 宮本 光梨
76'
FW 8 田中 智子
68'
FW 11 矢形 海優

控えメンバー

GK 1 福永 絵梨香
86'
DF 4 筒井 梨香
76'
DF 17 中谷 莉奈
86'
MF 6 松本 奈己
MF 39 丸井 優奈
FW 28 田子 夏海
68'
FW 29 和田 麻希

監督

鳥居塚 伸人

スターティングメンバー

GK 22 今村 南海
DF 6 杉澤 海星
DF 5 乗松 瑠華
DF 37 金平 莉紗
DF 33 佐藤 百音
MF 8 阪口 萌乃
89'
MF 4 髙橋 美紀
MF 11 大島 暖菜
MF 13 仲田 歩夢
76'
FW 39 齊藤 夕眞
89'
FW 9 井上 綾香
89'

控えメンバー

GK 1 戸梶 有野里
DF 7 西澤 日菜乃
MF 15 林 みのり
89'
MF 27 牧野 美優
MF 29 箕輪 千慧
76'
FW 18 平井 杏幸
89'
FW 30 西尾 葉音
89'

監督

柳井 里奈
試合詳細
12 シュート 7
10 GK 10
6 CK 2
7 直接FK 7
2 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

荒川 里実

副審

稲葉 里美

副審

國師 えりな

第4の審判員

大西 英里

入場者数

10,294人

天候

曇時々晴、中風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

27.3℃/71%
監督コメント
今季最後のゲームだったので、何としても勝点3を取ろうというところは、選手たちにも言っていて、やはり伝統のあるエンブレムが今日のゲームで最後になってしまうところもありましたし、リーグ最終節ということで、相手もいろいろな感情を抱えた中で、ゲームに挑んでいくことがあると思いますが、勝つことだけにフォーカスすること、私たちが応援してくださった方々に何かを返せるとするならば、ピッチ上でしかないよねというところは、選手に伝えていました。そのうえで選手がかなり前半からファイトしてくれましたし、後半は風下になってしまって押される展開で、あそこで普段だと少し早い時間に失点してしまう傾向ではありましたが、そこを何とか耐えて、井上がいい仕事をしたことは、苦しいシーズンを過ごした選手たちに少しだけサッカーの運が微笑んだのかなと思います。

前節のホーム最終戦でも選手に伝えましたが、選手それぞれがこのエンブレムを長くつけていることだとか、VENTUSに何年いるだとかそういう話ではなくて、今ここにいる限りは、やはりその責任は果たしてほしいと思っていましたし、だからこそ勝つことで応援してくれる方に対してもそうですし、自分としてはエンブレムへの誇りに対しても、しっかり恩返しができるようなゲームにというところは話したつもりです。

私たちは前に推進力がある選手がいますが、そこに対してボールを入れていくこと、もしくは両ワイドの選手は自分で運ぶこと、途中から「運べ運べ」と自分が外から言ったのは、長いボールでパスをすることももちろん得点シーンのようにチャンスになりますが、それをするにもやはりボールを持った選手が1メートルでも前に運ぶことで相手は変わると思いますし、特に女子で風下だとなかなかボールが飛ばないので、そういったところは途中からしっかり運んでほしいというところ、守備のところはワンサイドが決まったのであれば、しっかり前の二人に声をかけて、スイッチを押してもらおうというところは伝えたところになります。

選手たちはつねに心身にサッカーと向き合ってくれましたし、うまくいかない状況でも前に出るんだよということは言い続けてきました。負けていたときはかなり前に出ることは苦しかったと思いますし、今日もそんな簡単に出ろと言われてもと思っていた瞬間もあるとは思いますが、それでも前に前に1年間とおして出てきたうえ、途中から齊藤や西尾が加入し、大島がケガから戻ってきてというところで倍増して、そういったものが最終節にいい形で出たことはうれしかったです。個人的に井上がゴールを取ってくれたことに対して、やはり彼女はクラブを背負う、クラブの顔となる選手ですし、前に行くんだぞという象徴のような選手なので、そういった選手が点を取ることは心からうれしいですし、選手たちが本気で取り組んできたことがすばらしかったと思います。

今季は本当に苦しかったですし、特に勝てないことに対して、やはり自分自身の力不足を感じました。ただ、なんとか選手が前を向いてくれていることに対して、全員がこの順位で、前半戦あの成績であれば、チームとして崩壊しててもおかしくない状況下で、自分の話をしっかり聞いてくれますし、選手たちも団結してくれている中で、毎試合選手を選ばなければいけないというところは非常に難しかったです。1シーズン目より2シーズン目は、監督として新しいトライであったり、感覚であったりというものもありましたけど、そのシーズンでまったくものが違うんだなというところは、やってみなければわからなかったことだったので、選手には申し訳ないですが、そこは監督として2シーズンやれたことは、本当にありがたかったなと思います。 彼女たちは本当にすばらしいパーソナリティを持った人間なので、来てくれてる方にというところはやはり強く思っているからこそ、こういった結果で最後に皆さんと写真を撮ったときに、いい笑顔で終わってくれたことに関して、選手に感謝したいなと思います。
選手コメント
もう少し早くゴールを決めたかったです。ただ、最後にゴールを取れて良かったです。

1点目は、いいタイミングで(仲田)歩夢がボールを落としてくれたので、自分が先に反応できたことが良かったかなと思います。練習の中でも歩夢は、あのような形で背後をつねに狙ってくれていることが多いので、日ごろの練習が出たシーンだったかなと思います。

2点目は、ゴールシーンの一つ前に1対1のシーンがあったのですが、それを外してしまって、後半チームがきつかった時間帯であそこで取れてたらと思っていましたし、そのあとは振り切って取りに行こうと思ってプレーできたので、それが結果としてつながって良かったです。自分は反転のシュートとかはあまりないのですが、振れると思ったので思い切り振りました。

前半戦は、チームとして勝ちもなかったですし、自分としてもなかなか点が取れなかったので、一言で言えば、本当に苦しかったです。攻撃も結構一人で頑張る場面だったり、責任を感じる部分がありましたが、後半戦は選手が新しく加入して、うーさん(齊藤)が入ったことによって、横にいつもついてくれることで、攻撃としてすごくやりやすいですし、それも一つの形として、二人でゴールまで行けることは強みだなと思います。

大宮アルディージャVENTUSとして最後ですし、大宮アルディージャという本当に長い歴史の中で、自分たちが最後プレーするということは、みんないろいろな思いがあったと思うので、本当に勝利で締めくくることができて良かったです。今季得点を取れなかったぶん、来季は取り返せるように頑張りたいと思います。
前半戦で0-4で負けた相手に、こうやって勝ち切れたことはすごくいいことですし、大宮アルディージャVENTUSとしての名前とエンブレムの最後として、勝利で終われたことは本当に良かったと思います。このエンブレムは男子も含め、すごく長い歴史が詰まっているエンブレムで、絶対に良い形で終わらせなければいけないということは全員が感じていたと思うので、そういった気持ちがみんなの一つひとつのプレーから感じ取ることができて、そのおかげでより一層、自分自身責任と覚悟を持って戦わなければならないと感じました。

今節はタフな試合になると思っていて、前線には得点王に絡むような選手やパワフルな選手がいる中で、(乗松)瑠華さんと「絶対にやらせない」と話していましたし、相手はプレッシャーが早く、内側から来るということで、サイドの選手に楽にプレーさせてあげよう、みんながお互いのためにプレーしようということは監督の話でもあって、それは統一してできたかなと思っています。

DFラインとして無失点で終わるという目標は何も変わらないんですけど、よりCBはDFラインのみんなと声をかけ合わなければいけないことであったり、左サイドはどれだけ(佐藤)百音をコントロールしながら、相手の攻撃を封じれるかということは、(仲田)歩夢さんも含めて、日ごろから話し合いながらここまで積み重ねてきたので、それが今日の試合ではポジティブに出せたのかなと思います。

自分自身、本職がSBなので、そのポジションをやりたい気持ちもありますが、CBとして自分のできることを最大限やるということは意識していますし、球際の部分で強く行くことであったり、ビルドアップの安定感のところは、自分ができることをやっていこうということは、シーズンをとおして気持ちの変化としてありました。

勝つことは本当に気持ちいいですし、前半戦すごく苦しくて、チーム全員で話し合った時間もありますし、スタッフと話し合いを何回も重ねた部分もありました。本当にいろいろなことがあった1年で、一言じゃまとめられませんが、この1年苦しかったぶん、今日の勝利がより何倍にもなってうれしかったですし、やはり勝つことは気持ちがいいということを、今日の試合であらためて感じられました。
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