国際親善試合
2026.7.25 [SAT] 17:00 NACK

大宮

  • 72' 宗形 みなみ
1 - 4
0 前半 2
1 後半 2

バイエルン

  • 16' ペルニレ・ハーダー
  • 45+3' ヨバナ・ダムニャノビッチ
  • 57' カタリーナ・ナッシェンヴェング
  • 90+3' アララ・シェヒトラー
  • WOWOW
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

46*'
46*'
82'
46*'
46*'
46*'
46*'
57'
57'
46*'

控えメンバー

82'
46*' 82'
46*'
46*'
82'
57'
46*'
46*'
57'
46*'
46*'

監督

柳井 里奈

スターティングメンバー

GK 1 エナ・マフムトビッチ
46*'
DF 3 スタイン・バリサガー・ペダーセン
63' 34'
DF 4 グロディス・ヴィゴスドッティル
63'
DF 11 サラ・マットナー
46*'
DF 20 フランツィスカ・ケット
73' 46*'
MF 14 アララ・シェヒトラー
63' 34'
MF 18 谷川 萌々子
63'
MF 28 バーバラ・ドゥンスト
73'
FW 9 ヨバナ・ダムニャノビッチ
46*'
FW 17 クララ・ビュール
63'
FW 21 ペルニレ・ハーダー
63'

控えメンバー

GK 22 レジーナ・ファン・エイク
46*'
GK 38 アンナ・クリンク
DF 5 マグダレーナ・エリクソン
34'
DF 19 カタリーナ・ナッシェンヴェング
46*'
MF 8 レナ・オーバードルフ
MF 10 リンダ・ダルマン
46*'
MF 25 サラ・ザドラジル
MF 27 アリアンナ・カルーゾ
63'
FW 6 カサンドラ・ポツィ
63'
FW 23 ソフィー・プルースト
FW 29 エドナ・イマデ
46*'
FW 33 エラ・ラウシャ
34'

監督

ホセ・バルカラ
試合詳細
12 シュート 13
9 GK 9
1 CK 3
2 直接FK 7
0 間接FK 1
0 PK 1
試合データ

主審

大村 琴美

副審

谷本 菜々子

副審

柿本 麻希

第4の審判員

田澤 友梨奈

入場者数

6,506人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

29.2℃/64%
世界最高峰との一戦で得た収穫。開幕へつながる貴重な90分
約1ヶ月後に控える2026/27WEリーグの開幕を前に、ドイツの強豪FCバイエルンWOMENを迎えてINTERNATIONAL FRIENDLY MATCHが行われた。

柳井里奈監督体制4年目のRB大宮アルディージャWOMENは、7月3日〜12日に北海道・網走キャンプを経て今回の試合に臨む。マイ仙台から移籍加入したGK伊藤が先発起用され、昨シーズン中盤からケガで戦列を離れていた杉澤が、キャプテンマークを巻いて右SBで実戦復帰した。大宮在籍6年目となる仲田が右サイドハーフから攻撃を仕掛け、完全移籍に移行した門脇と西尾が最前線でゴールを狙う。柳井監督は「バイエルンは昨シーズンのリーグ戦で9失点しかしていないので、その相手に対してなんとか1点を取ることは自分たちの大きなテーマ」と掲げて試合を迎えた。

昨シーズン、女子ブンデスリーガを無敗で4連覇したバイエルンは、ドイツ女子代表選手だけでなく、デンマーク女子代表のキャプテンであるペルニレ・ハーダーなど、世界トップクラスの選手が先発出場。凱旋試合となった、なでしこジャパン(日本女子代表)の谷川も中盤でプレーした。

強い日差しが照りつけるNACK5スタジアム大宮には、新シーズン開幕を待ち切れない少年少女をはじめ、多くのファン・サポーターが駆けつけてキックオフの瞬間を待った。

立ち上がりは安定したビルドアップを見せるバイエルンがボールを保持するが、大宮は門脇が自陣に戻って守備で貢献し、金平もラストパスをカットしてシュートには持ち込ませない。その中で両チームを通じてファーストシュートを放ったのは大宮だった。12分、門脇からボールを受けた西尾がドリブルで持ち上がり、右足で強烈なシュートを放つもゴール右上へ外れた。

主にサイドから攻撃を仕掛けるバイエルンに対して、杉澤らが軽快な動きでこれらをカットしていたが、16分にセットプレーからバイエルンが先制する。右CKを蹴ったクララ・ビュールのボールを、ファーサイドで受けたペルニレ・ハーダーが混戦の中からゴールに押し込んで0-1となった。

その後もバイエルンは攻勢を強めるが、19分のヨバナ・ダムニャノビッチのドリブル突破は、GK伊藤が的確な判断で飛び出しセーブ。その1分後にもシュートを許したが、クロスバーに当たったところを佐藤がクリアした。大宮は左サイドの浜田や西尾が相手ゴールに迫るも、前半アディショナルタイムにクララ・ビュールのドリブルからヨバナ・ダムニャノビッチにゴールを許し0-2でハーフタイムに入った。

日が沈んで暑さが和らいだ後半頭からは、両チームが多くの選手を交代。大宮は7人を入れ替え、GK今村を起用、左右のSBに岩下と落合が入り、林と牧野がボランチを組む。最前線の西尾の近くで18歳の辻がプレーした。

大宮は右サイドに入った宗形が積極的にシュートを放ってゴールを狙ったが、バイエルンの守備はフォローも早くゴールに迫ることができない。57分にはカタリーナ・ナッシェンヴェングがドリブルシュートを決め、0-3と点差を広げられた。

すると柳井監督は57分、大島を右サイドに送り出し、浦和から期限付き移籍加入した髙橋佑奈を左サイドで起用。これにより攻撃に勢いが出ると、ついに72分に大宮がゴールを挙げた。左サイドでボールを受けた髙橋佑奈が、バーバラ・ドゥンストをドリブルで抜き去ってクロスを上げると、ゴール正面に駆け上がった宗形がヘディングシュート。これがゴール右に決まり、6,506人が集まったNACK5スタジアム大宮はこの日一番の大歓声に包まれた。

今シーズンの大宮のファーストゴールをマークした宗形は「相手と相手の間にスペースがあったので、狙うポイントを(髙橋佑奈と)しっかり共有して、ゴールに結びつけることができた」と喜びながら、アシストの髙橋佑奈も「ゴールまでの距離が遠かったので、フリーだったみなさん(宗形)にいいボールが送れた」と、互いに狙いどおりだったゴールシーンを振り返った。

勢いに乗る大宮はその後、辻がDFライン裏に飛び出したり、大島のクロスでゴールに近づいたりして、追い上げるチームに推進力を与えた。

しかし90+3分、ペナルティエリア内でクロスボールをカットしようとした西澤の手にボールが当たり、バイエルンにPKを献上してしまう。これをアララ・シェヒトラーが決めて、1-4としたFCバイエルンWOMENが勝利を挙げた。
大宮はドイツの強豪に対して1点を追い上げるも、局面の力強さで上回ることができなかった。

柳井監督は試合後、「やはりポジショニングや一つのパスのスピードであったりは、今まで私たちが経験した中で一番すばらしかった」と相手を称賛しながら、「自分たちが今シーズン目指している、ボールを保持したいところの勇気は見られたと思うし、世界最高のチームに対して自分たちのスタイルを出しながら90分間戦えたことは、今シーズンに向けて非常に実りのあるもの」と収穫を口にした。

杉澤も「しっかりアプローチに行って距離を詰め、相手にプレッシャーを与えることができた」と手応えを示した一方、「その中で背後を取られることもあった」と世界トップレベルのスピードと勢いを体感した様子。「皆さんからの期待も今日感じたし、自分としては立ち上げのときから積み上げてきた手ごたえも感じているので、今シーズンもしっかり結果にこだわっていきたい」と気を引き締めながら話した。

新シーズンの2026/27WEリーグは、約1ヶ月後の8月22日に浦和とのさいたまダービー(NACK5スタジアム大宮)で幕を開ける。世界最高峰のサッカーを肌で感じたRB大宮アルディージャWOMENは、今回の貴重な経験を生かして開幕に向けて強化を続けていく。

(総評:馬見新 拓郎)

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監督コメント
ゲーム前から、まずは必ずゴールを目指そう、一点を取るというところは選手たちと共有していました。バイエルンは昨シーズンのリーグ戦で9失点しかしていないチームなので、その相手に対してなんとか1点を取るということは自分たちの大きなテーマとして持っていました。

その中で、局面局面の戦いで個のところで勝負をしようとゲームに入っていったのですが、やはりポジショニングや一つのパスのスピードであったりは、今まで私たちが経験した中で一番すばらしかったと思います。ただ、そういったところで自分たちが今シーズン目指しているもの、少しボールを保持したいというところでの勇気は見れたと思いますし、世界最高のチームに対して自分たちのスタイルを出しながら90分間戦えたということは、今シーズンに向けて非常に実りのあるものだったのかなと思います。一方で、まだまだ私たちがやらなければいけないことも明確に出ましたし、そういったものには取り組んでいければと思います。

バイエルンが来てくださったこと、谷川選手のプレーがやはりすばらしかったこと、そして6,500名の方が来てくださったこと、その前でそういったプレーを出せたということは、私たちとしてはすごくポジティブにとらえていますし、女子サッカー界として誇りを持って戦おうというところ、やられても何度も何度も立ち向かおうというのが日本人としてのマインドだと思いますし、足を止めずに、もちろんお互いにプレーシーズンなので選手は苦しいところがあったと思いますし、足が止まったところもあったと思いますが、それでも最後まで足を動かそうというところはやはり日本人らしさだったのかなと思います。それに対して、世界で戦えるように私たちはまた個人のところを強化していければいいのかなと思います。
選手コメント
バイエルンは、フィジカルやハイボールに対しての強さは、外から見ていても実際に体感してもすごくあるなと思ったのですが、細かいパスをつないでしっかり揺さぶってから自分の得点のようなクロスに対してポイントで合わせて入るところを徹底すれば、自分たちにも勝機はあるんだなと感じました。

自分の良さでもある足元のテクニックであったり、あいだで受けるところだったり、ファーストタッチだったり、自分がコントロールしやすいところにボールを置くことができれば取られない自信はありました。そこにしっかり自分自身を置いて起点になって、チームのリズムを作ってチャンスメークをできればなと思っていました。

得点シーンは、相手選手のあいだにスペースがあったのを把握できていたのと、狙うポイントがしっかりチームで共有されていたので、少し入りすぎてしまい自分が止まる形にはなったのですが、ゴールに結びついたのは良かったのかなと思います。良い形で当てられたので、入るかなという感覚は打った瞬間にはありました。

後半は自分たちのハイプレスからしっかり奪って、自分たちのボールをつなぐことができた中で、チャンスは自分自身もほかにもあったので、そこでもっと流れを引き寄せることもできたのかなという反省はあります。ただ自分たちのプレスがうまくいったのと、しっかりボールをつなぐことや背後へのアクションをやめずに、自分たちの良さを出せたかなと思います。

個人的には17日までRBライプツィヒの練習に参加してきて、ドイツでのレベルをしっかり体感できた中でのこの試合でしたが、経験を得た中で発揮できたのかなという部分とまだまだ足りないところを感じました。ハードワークして高強度でずっと走り続ける部分や、トップスピードのマックスの値もまだまだ自分の課題だと思うので、そこをしっかり個人で改善しつつ、チームの中で自分が生かせる部分をまた探して、得点とアシストという形でチームに貢献して、タイトル獲得に向けてまた全員で頑張りたいなと思います。
今日の試合は自分としては1対1の局面を大事にしていて、守備のところでは絶対に負けないということを意識していました。その部分では世界のトップレベルの選手を相手に、1回きれいに奪えてマイボールにできたことが自分自身としては手ごたえを感じました。

前半は相手がボールを長く持っていて、それに対して自分たちも守備で修正しきれない部分もありましたが、そこに対してネガティブにならずに前向きにボールを奪ったときにはカウンターに出てシュートチャンスを多く作れたのは良かったかなと思います。ただ個人としては、チームメートも上がっている中で1対1でドリブルを選択して、そこできれいに奪われたことが一番悔しいです。

WEリーグ開幕戦は浦和とのさいたまダービーという、チームとしてもさいたまとしてもすごく大きな試合になる中で、今回バイエルン相手にできたところともっと積み上げていきたいところをハッキリさせる試合にできたことが一番良かったと思います。

1対1で簡単に外に出して相手ボールというプレーではなく、奪い切って攻撃につなげるというところまでセットに考えていきたいですし、昨季の終盤は自分たちの時間を作れないことが増えたのでそこは課題かなと思っています。マイボールにできる時間を少しでも増やしていきたいですし、ネガティブに回すのではなくて、縦の速さがあるチームを目指すために、ボールを保持する時間を作っていきたいなと思っています。

今季は昨季の自分を超えるような得点だったり結果だったりを意識していますし、SBとしてまずは失点をしないとか守備のところから入って、攻撃のところでも印象を与えられるような選手になっていきたいなと思います。アシストや得点という目に見える結果を意識していきたいなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草 紀子)

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