明治安田J2リーグ 第21節
2025.6.28 [SAT] 19:00 クラド

大分

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
前節については、勝負の綾のところで決め切れば勝ちですし、ただ相手にも与えていて、公式記録では枠内シュート1本で抑えているので、こういったゲームをしっかり取れればいいよねというところで、ゴールに関しては相手の帰陣も早いですし、人数は揃えられたのですが、あえて言うと昨年からずっとやっている相手の人数プラスもう1人を送り込むチャンスはあって、そこは少しリスクを踏み切れなかったかなという部分と、あのような展開になったらセットプレーでこじ開けるのがお決まりですが、そこに関してはまだまだ改善の余地があると思います。

ファイナルサードのところで、もちろん最後の部分でバイタルに入っていってスルーパスとかギリギリ抜けるとか、そういったことは選択肢としてはいいのですが、その前に、相手がそろう前に崩し切ることや、カウンター前提で逆サイドがランニングをかけるとか、そういった細かい積み重ねをずっと大事にしてきたチームなので、そのあたりの積み重ねは大事だよねというところで、最後はボールホルダーが決めるのですが、まだそういった形は作れますし、作っていてもまだ選び切れていないというところが前の試合の終盤は何シーンかあったので、そこはまだどうにかなるというところで目線を合わせています。

対戦も2周目に入ってきて、ここ数試合は力量のあるチームとの試合だったので、お互いにどちらかというとぶつかり合いで入っていく形が多いゲームだったとは思います。ただ、システム上は前方にボールが届かないと脅威にはならないので、そういった意味では鳥栖戦と長崎戦に関しては問題なかったのですが、少していねいにゲームに入りすぎかなというところはあります。もう少し相手に圧力をかけるようなことから入るというのももちろんですが、鳥栖戦に関してはうまく入れたとは思っていますが、その前のゲームに関しては少し反省するところはあります。

暑くなっていく中で、基本的には昨シーズンのJ3も一緒なのですが、強度は担保していって結局は最後にチームを作り上げなければいけないので、例えばここでうまくかわして強度を下げて勝点を積み上げても、人間は易きに流れるのでそこからギアアップと言ってもなかなかできないので、基本的にはわれわれがやり続けてきたことを突き詰めていく方向で、気温などもありますが、その方がおそらく最終的には勝点を取れると読んでいるので、そこは大きなベースチェンジをせずにいきたいと思っています。

大分は前方にパワーがありますし、後ろ5人でしっかり守って前5人で攻撃にかかるような形のイメージを持っていて、堅いチームです。人数を戻すのも早いですし、揃えるのも足が動きますし、外国籍選手も含めてパワフルさを持っているので、容易ではないと思いますが、攻めるのも得点を取ることもそうなのですが、やはりわれわれも同様にそこは持ち合わせているので、しっかり特長を出しながらやっていることを突き詰めて、また勝利に向かっていきながら、勝負際でしっかり勝負をつけれるように準備していきたいなと思っています。
選手コメント
今のチームの現状や課題については、(長澤)徹さんの判断であったり観ている方々がどう判断するかだと思うので、僕たちは熱量を持って勝点3を取るためにどこまでやれているかだと思います。そこは練習からこだわれる部分なので、その熱量であったり競争意識というのはつねに持ち続けてやらなければいけない部分ですし、全員がチームが勝つために自分の持っているものを出し切ることだと思います。

その中で、質の部分はさらにこだわっていかなければいけないことだと思いますし、質も量も高めていけるように、結局は一日一日の練習がすべてなので、試合で出すためにみんなでもっともっと高めていかなければいけないと思います。最後の質を高めるためには、やはり日頃の何気ないパス練習からどっちの足につけるのかやボールのスピードなど、徹底的にこだわっていくことを意識しなければいけないですし、試合中は瞬間的な場面で、やはり普段からやってないとこだわれるところもこだわれないと思うので、そういった部分が大事だと思います。

最近はボランチでの出場が続いていますが、前線は特長のある選手たちが多いですし、僕のところでどうにかというよりはなるべくシンプルに当てることを意識しています。僕は元々シンプルにプレーするタイプではありますが、彼らがあの位置でプレーすることは相手にとっても嫌でしょうし、チームとしても乗っていけると思うので、簡単に使ってサポートに入るという基本的なことをなるべくやるようにしています。

夏場は間違いなく全員の力が必要で、日頃の競争がなければチームとして強くなっていかないと思いますし、試合に出ている、出ていないは関係なく、熱量を持ってやれるのが今の自分たちだと思います。出ていても出ていなくても、うまくなろう、強くなろうという向上心は持ち続けなければいけないですし、それがなくなってしまったら自分たちの良さを失うことになります。暑いから手を抜いていいわけがないですし、暑さでボーッとしている選手がいるのであれば選手間で集中した雰囲気に持っていくとか、言われてやるのではなくて自分たちからやらなければいけないですし、暑いのは相手も一緒でそこを言い訳にしてはいけないと思います。

今のチームの状況を分析してしっかりと見極めることが大事ですし、個人的なタイプもありますが、僕自身は相手どうこうというよりも自分たちの部分にこだわってやっていきたいと思っています。
前節でJリーグ通算300試合出場を達成することができましたが、僕がプロになったときに目標としていた阿部(勇樹)さんはJ1だけで500試合以上出ていて、今はカテゴリは違いますが試合数はそこを目指してこれからもやっていきたいです。阿部さんのような鉄人になれるように、あとはJ1での出場数を増やせるように、大宮でJ1に上がってポジション争いに勝てるようにこれからも頑張りたいです。昨シーズンはみんながもがきながらやっていた中で、優勝の瞬間にピッチに立っていられたことはすごく印象に残っています。大宮での在籍が4年目で一番長くなりましたが、J3で優勝することができたので、J2でも優勝してJ1に行きたいです。

試合に出るために競争があることはいいことだと思うので、負けずに頑張りたいと思います。チームとして誰が出ても変わらないというところは去年からずっとやってきましたし、そこは変わらず、みんなで日々やっていることが試合に出ているだけだと思っています。

最近の試合では、勝ち切れていないですが負けてもいないですし、チームとして何かきっかけをつかめればと思います。今の練習ができていれば必ず勝てると思いますし、スキを作らずに自分たちがやってきたことを信じてやり続けるだけです。ここで何かきっかけをつかめたら一気にいけると思いますし、目の前の相手に負けないということを引き続きやりながら、自分たちのやっていることを信じてやり抜きたいと思います。

大分には前回対戦で勝ち切れていないので、同じ相手に2試合勝ち切れないということがないように、自分たちの大事にしている走ることや球際の部分でまずはしっかり上回っていきたいと思います。昨年からそうですが、そういったところは練習からずっとやってきていてその日常が出てくるので、今週もいい練習ができていると思いますし、しっかり準備して挑みたいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 22 ムン キョンゴン
DF 3 デルラン
DF 31 ペレイラ
DF 34 藤原 優大
85'
DF 44 吉田 真那斗
MF 5 中川 寛斗
68'
MF 38 天笠 泰輝
FW 9 有馬 幸太郎
85'
FW 13 伊佐 耕平
68'
FW 21 鮎川 峻
60'
FW 29 宇津元 伸弥

控えメンバー

GK 24 佐藤 隼
DF 2 香川 勇気
85'
DF 4 薩川 淳貴
DF 27 松尾 勇佑
MF 14 池田 廉
68'
MF 16 茂 平
MF 18 野嶽 惇也
68'
MF 19 小酒井 新大
60'
FW 15 屋敷 優成
85'

監督

片野坂 知宏

スターティングメンバー

79'
87'
87'
64'
64'

控えメンバー

87'
79'
87'
64'

監督

長澤 徹
試合詳細
6 シュート 10
7 GK 8
3 CK 5
9 直接FK 10
1 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

大橋 侑祐

副審

竹田 明弘

副審

若槻 直輝

第4の審判員

上田 隆生

入場者数

7,930人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

28.4℃/63%

HIGHLIGHT

ゴールが遠く、5戦連続ドローに終わる
明治安田J2第21節は、大分に乗り込んでのアウェイゲームだ。

ホームで行われた前回対戦は、後半アディショナルタイムに泉のラストパスからカプリーニがゴールを奪い、土壇場で2-2の引分けに持ち込んでいる。今節は、しっかり勝ち切れるか。J1昇格へ向けて勢いを増すために、5試合ぶりに勝点3をあげて、4試合連続ドローの流れを断ち切りたい。

長澤監督は前節の鳥栖戦から先発4人を変更。出場停止のガブリエウに代わりイヨハが3バックの左で大宮デビューを飾り、ケガから復帰した茂木が右のワイドで11試合ぶりに先発、津久井が左で加入後初先発。最前線には豊川が立った。関口、泉、藤井、ファビアン・ゴンザレスなどが、交代出場の機会をうかがう格好だ。

開始直後から大宮の新戦力が見せ場を作った。まずは4分、左サイドでボールを持った津久井が一瞬の加速で縦に仕掛け、精度の高いクロスを送る。7分には、石川が猛烈なプレッシングで相手ボールを奪い、杉本がカプリーニのスルーパスを受けてフィニッシュ。この決定機は相手に当たりCKとなったものの、カプリーニが蹴ったCKをイヨハがヘディングで叩き、大分のゴールを脅かした。

大宮は、その後も鋭い出足でボールを奪い、酷暑のなか足を止めずに主導権を握る。飲水タイム直後の25分にはイヨハが相手スローインを奪い、小島、豊川、杉本が絡んで大分のゴールへ。ドリブルで運んだ豊川がカプリーニにつなぎ、右サイドを駆け上がってきた茂木が折り返す。シュートには至らなかったが、大宮の特長である流れるようなロングカウンターが先制点への期待を膨らませた。

30分には下口のインターセプトをカプリーニが受け、杉本とポジションを入れ替えてシャドーに落ちた豊川が右サイドのスペースへ流れる。その動きに合わせたカプリーニからの縦パスを収め、最後は右足を振ったが、豊川のこのシュートは相手GKの正面を突いた。

大宮は守備陣も安定。市原が競り合いを制し、下口とイヨハはすばやい反応で相手の縦パスをカットする。守護神の笠原は宇津元のミドルシュートを弾き、天笠のドリブルシュートを確実にキャッチした。茂木のクロスを捉えた下口のヘディングは枠を外れ、こぼれ球に反応した小島の左足シュートも相手に防がれて先制点は奪えなかったが、大分に攻撃の形を作らせず、0-0でハーフタイムとなった。

後半も大宮がボールを握り、試合を優位に進める。時折り見られた大分のセットプレーやカウンターの場面では、集中した守備、すばやい帰陣でピンチの芽を摘み取った。

62分、下口の縦パスをカプリーニが受け、ペナルティエリア内の豊川へパス。一旦はクリアされたが、杉本が拾って左足でクロス。このボールをゴール前へ上がってきたイヨハがヘディングで狙ったが、枠を捉えることはできなかった。

ゴールが欲しい展開のなか、長澤監督は64分に豊川に代えて藤井、カプリーニに代えてゴンザレスを投入。最前線にゴンザレスが立ち、杉本と藤井がシャドーに並んで前への圧力を強めた。73分、石川からのロングパスを杉本が藤井に落とし、リターンパスを受けて右足で狙ったが、デルランのブロックの前にゴールは割れなかった。

6割を超えるボール支配率で試合を進める大宮だが、決定機までは作れない。茂木に代わり泉が入り、右に津久井、左に泉の布陣とした81分、小島のスルーパスに抜け出したゴンザレスのシュートは相手に防がれてCKに。小島が2本続けてゴール前にCKを送り込んだが、ゴールにはつながらなかった。

89分、小島が相手のカウンターを食い止め、泉、杉本がつないで関口が縦へ仕掛ける。右サイドからのパスをペナルティエリア内で受けた藤井が、相手をかわしながら深くえぐって中央へ折り返すと、最後は泉がプッシュ。しかし、戻った相手に防がれてしまった。

大宮は3分のアディショナルタイムにもボールを保持し、ゴールを目指し続けたが、最後まで1点を奪うことができない。スコアレスのままタイムアップの笛を聞く結果となった。

大宮は、この結果により5試合連続の引分け、2試合連続の無得点となった。ホームにいわきを迎える次節は、6試合ぶりの勝利、そして3試合ぶりのゴールが懸かる一戦となる。

(総評:粕川 哲男)

続きを読む

監督コメント
大宮から350人ほどのサポーターに、暑い中、遠いところまで来ていただいたのですが、勝利を届けることできなくて申し訳なく思っています。次は勝利できるように、またしっかりトレーニングしていきたいと思います。

大分がソリッドだということをしっかり意識してゲームを進めながら、まず序盤はスキを突きながらというところと、あとは交代の選手を含めて押し込んでいってしっかり得点を狙えればという形でゲームを進めていました。結果的には(ゴールが)開かなかったのですが、数えてみなければわからないのですが、おそらく相手の枠内シュートは1本か2本だと記憶していて、そこのソリッドさをしっかり保ちながらどうやって点をこじ開けていくかというところで、今は引分けが続いてるのですが、点が入ったらちょっと後ろも取られて、しっかり防ぐとちょっと取り切れなくてという、もうちょっとでバランスが整うところなので、ここは我慢強くやりながらいくのと、しっかり勝点は積み上げているので、したたかにリーグ戦を進んでいきたいと思います。

最後にいくつか、(泉)柊椰のところでチャンスが来たりもしたのですが、まだまだファイナルサードで単純な中から外につけるパスが相手に行ってしまったりとか、割と難しくないプレーを、暑さとか疲労とかもあるのですが、ただ難しいプレーではないので、そこのエラーが相手の集中力を持たせてしまったかなとは分析しています。なんともない外につけるパスとか、そういったところをしっかりやれば相手もかなり苦しかったと思うのですが、助かったという形で終盤は何本も攻撃を終了してしまったので、そのあたりは日頃からしっかりとアラートな状態でトレーニングさせるとか、そういったところだと思うので、自分自身で反省してしっかりとプレーできるようにまた準備していきたいと思います。
選手コメント
もちろん勝ちたかったですし、勝点3を取りにいきましたけど、結果はドローだったので満足はしていないですし、勝点3がどうしても欲しかったというのが率直な気持ちです。

最近は少し失点が続いていたので、前節の鳥栖戦から二試合連続無失点でしっかり抑えられたところは結果としては良かったですし、守備陣としてはすごくポジティブなところですが、勝つには得点を取らなければいけないと思います。ゼロで抑えたうえで、一つ得点をしっかり取るところではまだこじ開けることができなかったので、そこは今自分たちに突きつけられている課題だと思います。

前半は、後ろから形を崩したりとか、もう少し勇気を出して自分たちの形を崩すというところ、相手のイヤな脅威になるところが少し物足りなかったので、後半は改善して、自分のところでも形を崩したり、開いたり、内側で距離を作ったりというのはできたので、それを前半からやっていければもっともっと先手を取った試合運びができたのかなと思います。

次節のいわきには前回対戦で本当にコテンパンにやられたので、しっかりホームで借りを返せるように、また良い準備をして、一週間良い競争をして、ホームで爆発したいなと思います。
自分の強みは前線で起点作ったりとか、ゴール前でどんどんチャンスにかかわるプレーだったりだと思ってるので、そういうところは意識しましたし、一緒に出る選手が(杉本)健勇くんやファビ(ファビアン ゴンザレス)という起点の作れる選手なので、そこの周りでしっかりサポートしながらということを意識して、ピッチに入りました。

ここ二試合は出番がなくて、僕自身すごく悔しい思いをしたのですが、この悔しい思いを晴らすのはプロとしてピッチの上だけだと思ってるので、強い覚悟でプレーしていました。0-0の場面での途中出場だったので、ヒーローになれるチャンスもありましたし、その中でチャンスは作れたかもしれないですけど、結果無得点に終わったことはそれが現実なので、そこの責任はすごく感じてます。

今日はファイナルサードのところまではうまくボールを運べる回数は多かったのですが、そこでチームとして少しエラーが出てしまっているかなと感じています。もっとシュートを第一選択としてプレーしていくのか、ボールホルダーに対しての選択肢をどれだけ作ってあげられるかという問題なのか、そこは試合が終わって健勇くんとかと話はしましたけど、帰ってもう一回振り返りたいと思っています。

次節のいわきは、前半戦の対戦でチームとしても個人としても一番何もできなかった相手ですし、ここでリベンジしていければチームとしても乗っていけると思うので、前回味わった悔しさをすべてピッチにぶつけて、チームの勝利に貢献したいと思います。
チームを上に導くという気持ちでこれからの半年を過ごしていくつもりなので、今日はそこの責任が果たせなかったという悔しさがすごくあります。これから残り17試合ありますが、より後悔のないように、ここで勝点3を落としたからとか、自分が決められなかったというのは、もう絶対にないようにしていきたいです。

今日の結果は、今年のチームが目指しているところを考えるとやはり物足りなかったとすごく感じますし、自分のところで大きなチャンスもあったので、そこは結果を残さないといけないですし、そうしていかないと自分たちの達成したい目標やその先はないと思います。チャンスを作れたことは良かったと思いますが、結果を出さないといけないなと感じましたし、突き詰めていくところかなと思います。

チャンスを決め切れるように練習していきたいと思いますし、チーム全体でより押し込めたり、ゲームを優先に進めたりというのは、練習の中からできると思いますし、試合後にロッカーでもたくさん話し合いができたので、それはこれからの試合につながっていくかなと思います。

左サイドでの(津久井)匠海との連携は、最初はうまくできていたのですが、途中から相手も慣れてくるので、そこに対しての自分たちの変化というのがなかったので、どうしても少し手詰まりな感じはありました。匠海はドリブルがあってスピードがあってという選手なので、それを生かすためにも自分のポジショニングを修正したり、その先の前線3人やボランチの選手ともポジショニングの改善がもっと必要かなと思います。

クラブも選手もサポーターも、引分けが続いていることはもどかしいですし、勝点3が欲しいと思っているので、そこの鬱憤を爆発させるという意味では、引分けが続けば続くほど、溜まっているからこそ、次ホームで試合があることは自分たちが上に跳ねて勢いをつけられるチャンスだと思っているので、そこはこの期間をプラスにするためにも、次のホームでの勝点3が明確になったと思います。
フォトギャラリー

(写真:高須 力)

カテゴリー


X

パートナーバナー