明治安田J2リーグ 第25節
2025.8.9 [SAT] 19:00 NACK

大宮

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

千葉

  • 47' カルリーニョス ジュニオ
試合経過
勝点1差の6ポイントマッチ。命運を分けるサイドの1対1の攻防
6ポイントマッチである。2位の千葉とは勝点1差で、勝てば順位が入れ替わる。

国立競技場で激突した前回対戦は、激闘の末に2-1で競り勝った。千葉は選手の入れ替わりがあったものの、「個」で局面を打開できる選手を配するのは変わらない。[4-4-2]のミラーゲームが予想されることも踏まえると、一人ひとりがマッチアップする目の前の相手に負けないことが、試合のイニシアチブを握るための前提となるだろう。

その中でも、サイドの攻防はポイントになる。左SBの下口稚葉がイサカ・ゼインを、右の茂木力也が椿直起を、いかに封じるか。彼らが1対1の攻防で優位に立つためにも、イサカと椿へボールを供給させない守備も必要になってくる。

サイドの攻防は、攻撃でも勝敗を左右する。両翼の津久井匠海と泉柊椰がアタッキングサードで仕掛ける回数が増えれば、相手を押し込むだけでなく、ボールを失っても即時奪回の形へ持ち込むことができる。

攻撃では背後への抜け出しで、相手の最終ラインを押し下げることも狙いになる。オリオラ・サンデーの速さを生かしたい。それによって、1.5列目のような位置でプレーする豊川雄太が、相手のCBとボランチの間で前を向く場面が出てくるはずだ。

長澤徹監督は「相手に一歩寄せるとか、数cm前に出ていくといったことが、すごく重要になっていく。暑いからといってやり方を変えたりせず、今この環境でこれまでと同じサッカーをやり切れると、9、10、11月に必ず利益が出る」との見通しを描く。サブメンバーを含めてバトンをつなぎ、チームの総力でホーム5試合ぶりの勝利をつかみにいく。

(文:戸塚啓)

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監督コメント
次節は自力で順位を上げるチャンスなので、目の前の勝負をしっかり取りにいこうというところでやっています。チームの雰囲気としては中断期間も含めて緩むことなく、緩んでいる場合ではないですし、緊張感を持ってやれるいいポジションをキープできているので、それをうまく邪魔せずに利用して進んでいます。

富山戦の試合後のロッカーではチームで喜びを共有しましたが、ここからが本当に大事なので、やはりチームとしてというのは問われる部分なので勝利をより強く目指してというところが1つと、下を見て戦うポジションではないので、やっぱり上を勝ち取るというところで全体で一つになれるかどうかというのは非常に大きなポイントだと思うので、一戦一戦しっかりやっていきたいと思っています。チームでしっかり一つになる瞬間は勝ったときだけで、そこはしっかり共有していかなければいけない局面になってきたので、全体で狙っていきたいと思います。

いろいろ準備はしていくのですが、ゲームなので、この間もそうですがそのままハマることはないので、バグが起こったときに少し全体で一つにまとまらなければいけないですし、そのときの立ち姿はすごい大事になるという話をしました。富山戦もそうですが、このやり方でやっている以上はピンチもチャンスも必ずあるので、その戦い方というのは重々承知の上で、ただピンチを食らっている中でも立ち姿がすごく大事で、立ち振る舞いとか、ソワソワするのではなく、コンセプトどおりに動けばいいからということだけ確認しました。

その試合に向けて準備する部分もありますが、やっぱりディテールの部分は前の日に準備したところでできるものではないので、お互いに追求したりとか、監督から言われてという世界だとまだまだなのですが、やはり自分たちが負けてしまうからやらなければいけないとか、そこの域の話なので、コンマ何秒の話で本当に1秒迷ったらおしまいなので、そこはしっかりと彼らが追求して、僕は環境を作っているだけですが、しっかりと積み重ねているものがあるので、実際の失点数もまだまだ防げる部分はあると思いますが、下の方でキープしているのは事実なので、しっかりとこれを続けていきたいと思います。

最後の守備のところは、後ろの人数を削ってるぶん、もっとアラートにしないとたぶん抜けてしまいます。また、前が参加して来ないと後ろで相手の出口が多くなってしまうので、そこはより全体で相手に一歩寄せるとか、数センチ前に出ていくとかという部分がすごく重要になってきますが、今この環境でやり切れると、9月、10月、11月で必ずメリットを取れるので、ここは考え方が2つあって、暑いから引こうという部分と変わらずやるという部分で、石﨑監督の八戸は快進撃を見せていますが、去年1年間出て行くのを続けるとメリットになるのと一緒で、夏場でも妥協せずにそこをやり続けることで最後に利益が出ると思っています。もし立っているポジションが下での争いだったら目の前が大事なので、ガサッと引くというのも戦略としては全然間違っていないですし、ただこの位置に立っているので、もう最後を目指していくだけなので、もうそこはしっかりやり切っていきたいと思います。

千葉は強いです。やはりスピードがありますし、補強もかなりしていて、前期での対戦とはまた別のチームになっているので、全体で戦わないと個々では持っていかれる局面もいっぱいあるので、そこはしっかり組織を作って入っていきたいと思います。

お互いに立っている位置が上位ということが、チケット完売という現象を起こしていると思います。自分たちは千葉よりも下の位置にいるので向かっていくだけですし、そういう姿勢をしっかり作っていけるようにやっていきたいと思っています。
選手コメント
今週の練習では、まずは前節で出た課題を見ながら、富山戦では自分たちのいいところも出たと思うのでそこの再確認をして、意識的にすり合わせをしています。

自分はCBの選手なので、特に自分たちが守備で前から行くときにどの高さで行くかとか、どのタイミングでどうやって相手の嫌なところに追い込んで行くかという部分はやっていかなければいけないので、そこはもう少しハッキリと後ろから提示できればと思います。

練習から結構いろいろな組み合わせでやっていますし、どの選手でどう組み合わせても自分たちのスタイルは出せると思っています。前節は(市原)吏音も声を掛けてくれましたし、お互いに声を掛け合いながら毎日の練習でやってきたことをしっかり試合で出せたと思います。

自分自身のコンディションは、練習時間が早くなったり、練習時間自体もコンパクトに終わっているので、コンディションとしてはしっかりといい状態を保てていますし、暑熱のところでもクールダウンをしっかりしてやれれば問題ないかなと思っています。

加入してからの自分のパフォーマンスの出来としては、まだ半分くらいです。どちらかと言うと、できたこともそうですが、守備者としてはピンチを作らせないようにするとか、自分のところでやらせないというのが第一なので、そこがある程度できて100点とかいい数字になってくると思います。そういった意味では、まだなんとか自分で守れる場面もありますし、個人というよりは味方全体でつながりながら「やられないよね」という印象を与えることができればと思います。

千葉は、個の能力とか自力があるチームだと思うので、一人ひとりのクオリティを出させないように僕たちの良さであるインテンシティだったりで圧倒できれば、相手にリスペクトを込めた上ではありますがしっかり圧倒して、上位対決としていい試合ができるのではないかと思います。

大宮のサポーターはアウェイでも来てくださる人数が多いなと思いますし、ホームでメンバー外だった鳥栖戦はスタンドから見ていたのですが、去年J3で優勝して今年もJ2で上位にいるという勢いや雰囲気をサポーターから感じました。すごく期待してもらっていると思うので、なんとかみんなで喜べたらと思います。
個人としてもチャンスは増えているので、ポジティブにとらえて、あとは決めるだけです。富山戦は個人でのシュート数も多かったですが、ゴール前に入っていく回数を増やしながら、結局最後に怖いところにいないと意味がないので、そういうことを意識して試合に入りました。後ろを信じて前で起点になって、裏抜けと手前の使い分けをうまくできたのでそれは良かったですし、その質をもっともっと上げてゴール前に入っていきたいと思います。

勝ったことでチーム全体がホッとしたと思います。でも、ただ勝っただけなので、結局最後に一番上にいなければいけないので、これからすごく楽しみな試合が増えて直接対決もありますし自力で全然ひっくり返せるチャンスがあるので、みんなワクワクしていると思います。

前で組む選手は皆特長があるので、前節は(オリオラ)サンデーと組みましたが、サンデーはスピードもありますし裏に抜ける良さもあるのでそっちでうまく力を使ってほしいなと思いながらプレーしていました。誰と組むかというのも大事ですし、誰と組んでもうまく関係性を保ってやっていきたいなと思います。

今のシステムについては、まだまだこれからだと思います。まだまだ上げれると思いますし、(長澤)徹さんもこんなもんじゃないと思っていると思うので、もっとアグレッシブにインテンシティ高く相手に襲いかかる感じになってくれれば、かなり理想に近づくかなと思います。それをチーム全体でどう迷いなくいけるかということを日頃から取り組んでいるので、それが出てくるようにやっていきたいです。

どの試合も大事なのでやることは特に変わらないですが、次節はサポーターもたくさん入りますし、しかもホームで、後押しというところで選手たちはもう一段パワーアップではないですが、背中を押されて一段ギアが上がるのですごく楽しみです。痺れる試合になるというのは間違いないと思うので、観に来てくれたサポーターをがっかりさせないためにも必ず勝つしかないと思っています。
メンバー

スターティングメンバー

85'
57'
57'
71'

控えメンバー

85'
57'
71'
57'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 19 ホセ スアレス
DF 2 髙橋 壱晟
DF 24 鳥海 晃司
DF 28 河野 貴志
MF 67 日高 大
78'
MF 4 田口 泰士
78'
MF 6 エドゥアルド
MF 42 イサカ ゼイン
MF 14 椿 直起
78'
FW 29 カルリーニョス ジュニオ
59'
FW 39 森 海渡
85'

控えメンバー

GK 23 鈴木 椋大
DF 13 鈴木 大輔
DF 15 前 貴之
78'
DF 26 植田 悠太
MF 44 品田 愛斗
78'
MF 10 横山 暁之
MF 18 杉山 直宏
78'
FW 9 呉屋 大翔
59'
FW 11 米倉 恒貴
85'

監督

小林 慶行
試合詳細
12 シュート 11
10 GK 8
6 CK 5
6 直接FK 12
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

笠原 寛貴

副審

田尻 智計

副審

西水流 優一

第4の審判員

井上 知大

入場者数

12,271人

天候

曇のち晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

28.5℃/82%

HIGHLIGHT

怒涛の攻撃も実らずホームで痛恨の敗戦
明治安田J2第25節は、ホームに千葉を迎えての大一番だ。勝点1差で2位の千葉を追う大宮は、この試合に勝てば順位を入れ替えることができる。注目の6ポイントマッチである。

長澤監督は前節の富山戦から先発1名を変更。津久井に代わり藤井が2列目の右サイドに入った以外は、4-4-2の布陣でGK笠原、最終ラインは茂木、市原、イヨハ、下口の4枚。中盤の中央に谷内田と小島が並び、左に泉。前線に豊川とオリオラ・サンデーという、戦い慣れた10人がピッチに立った。

開始早々、いきなりピンチが訪れる。縦パスに反応して左サイド深くまで侵入したイサカ・ゼインからのクロスを森にヘディングで叩かれた。笠原のファインセーブと市原のかき出しで失点は免れたものの、1分に満たないうちに肝を冷やした場面だ。試合後、長澤監督は「前半も後半も入りのところでゲームのコントロールを相手のほうがしっかりしていて、少しホワッと入ってしまった」と振り返っている。

開始45秒でのピンチを凌ぐと、大宮もチャンスを掴む。6分、谷内田の縦パスをペナルティエリア内にポジションを取ったサンデーが落とし、豊川と小島が絡み、こぼれたボールを泉が右足で狙う。低弾道のシュートはしかし、右ポストを叩いて先制点とはならなかった。

その後、ゲームは落ち着きを見せながらも一進一退で進む。一つのミスが勝敗を分けるような緊迫した展開のなか、立て続けにゴールを脅かしたのは大宮だ。

27分、笠原のゴールキックに走り込んだサンデーが、GKホセ・スアレスをかわしてシュート。34分、茂木のロングスローからゴール前が混戦となり、こぼれたボールを市原が思い切って狙う。GKが弾いたところに続けてイヨハが詰めたが、これも相手に阻まれる。40分には、市原の縦パスを引き出した豊川がドリブルで持ち込んでフィニッシュ。しかし、右足での強烈な一撃はわずかにクロスバーを越えた。

ゴールこそ奪えなかったが、大宮はボール保持率、パス成功数、シュート数、ゴール期待値でも千葉を上回り、攻勢のまま0-0でハーフタイムに突入した。

ところが、後半開始直後に与えた決定機からゴールを割られてしまう。47分、ビルドアップの縦パスを田口に引っ掛けられると、そのままサイドに流れてパスを受けた田口にクロスを上げられる。ゴール前で待ち構えていたカルリーニョス・ジュニオのヘディングが、クロスバーを叩いてネットに吸い込まれた。

1点を追いかける大宮は、ここから一気に反撃に出る。53分、ペナルティエリア内で下口から縦パスを受けた谷内田が右足を振るが、相手にブロックされてCKに。そのCKを谷内田が小島とのパス交換から中央へ入れると、混戦のなか豊川、市原が立て続けにゴールを脅かした。さらに、左サイドからの小島のクロスのこぼれ球をイヨハが繋ぎ、右サイドの茂木が中央へ。これをファーサイドの豊川がヘディングで狙ったが、ボールは相手GKの正面を突いた。

直後には守備陣が奮闘し、追加点を防ぐ。茂木が渾身のシュートブロックで絶体絶命のピンチを凌ぎ、続けて笠原も懸命なセーブで相手シュートを弾き出した。

57分、長澤監督は藤井に代えて津久井、豊川に代えてカプリーニを同時起用。サンデーに代わって後半開始から投入されたファビアン・ゴンザレスを含め、より一層ゴールへ迫る姿勢と圧力を強めた。千葉のサイド攻撃を抑えつつ、泉、津久井、カプリーニが仕掛けるシーンが目立った。

71分には泉に代わり杉本がピッチへ。前線に杉本とゴンザレスが立ち、サイドにカプリーニと津久井という布陣だ。試合時間が刻々と減るなか、大宮は怒涛の攻撃を展開した。津久井が幾度となく勝負を挑み、厚みのある攻撃でCKを獲得。7分のアディショナルタイムにも、左サイドを突破した津久井のクロスを杉本がヘディングで叩く決定機があったが、GKホセ スアレスのセーブに阻まれる。最後は笠原も前線に上がってCKからの同点ゴールを狙ったが、ネットを揺らせず無念のタイムアップとなった。

試合後、笠原は「痛い敗戦でした。残り13試合、本当に毎試合が決勝だと思います。これまでどおり目の前の1試合を、全員で乗り切っていければと思います」と、気持ちを奮い立たせた。市原は「失点は自分のところ。CBは一つのミスが命取りだと改めて感じました」と反省しつつも、「縦パスを刺さないと前進できない」と肩を落とすことはなかった。

「なんとか上位に食らいつかなければいけないので、しっかりと次、立て直して勝利を目指したい」とは長澤監督。千葉相手の手痛い敗戦を糧に、大宮は次節、アウェイで愛媛に挑む。

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監督コメント
サポーターの方もチケットが売り切れるぐらい、千葉のサポーターの方も含めてすごい雰囲気を作ってくれて、12,000人以上の方が入ってくれて、選手は選手冥利に尽きたと思っています。ただ、勝利できなかったということは非常に悔しく思っていますし、結果責任については非常に重く受け止めています。

ゲームを総括すると、基本的には前半も後半も入りのところでゲームのコントロールを相手のほうがしっかりしていた形で、少しホワッと入ってしまったような、相手がしっかりと前方にブロックを組んで圧をかけてくるのに対して、少しまともに受けながら始めてしまったというのがゲーム全体に少し影響を与えたかなと思っています。最後は畳みかけるようにいったのですが勝負はそこまで甘くはないので、やはりそこをしっかり伝え切れなかったところに関しては、こちら側のマネジメントも含めた責任だと思っています。

今ロッカーで話してきたことは、やはりチームとしてやるべきこと、自分たちのやりたいことと実際にできることというのは、しっかりバランス取ってやるということがすごく大事なので、ここから先はそこのバランスをしっかり追求しながら、何回も言っているのですが、自分たちのできることをまず自分たちのためにしっかりやり切るというところをやっていきたいと思っています。ただ、先手を取られてそこからは盛り返しましたし、前半もそこを受けて流れを切り替えて出ていったというのは良かったですが、やはり少し相手にとって前半も脅威だったかというとそうではなくて、後半は割と深いところに入っていけたと思うのですが、そのあたりも少し整理してやっていければと思います。

ただ、もう次、また来週試合が来るので、なんとか上位に食らいつかなければいけないので、しっかりと次立て直して勝利を目指していきたいと思います。
選手コメント
自分のプレーについては全体的に悪くはなかったと思いますけど、失点のところは自分のところですし、CBはあのような一つのミスが命取りだなとあらためて感じさせられました。いい流れで前半を終えることができて、「後半いくぞ」というときに自分のところでやってしまったので、チャンスがあった中で点は取れなかったですが、前線の選手というよりかは本当に自分かなと思います。

失点シーンは自分自身も責任を感じていますし、これで負けてしまったのは本当に申し訳ないのと、もったいないなと感じています。やはりチャレンジはしないといけないですし、自分のポジションから縦パスを刺せなければ前進はできないので、そこはあんばいが難しいところではありますが、時間帯という意味ではシンプルに蹴っても良かったと今考えるとそう思っています。

失点後は自分的には少し動揺もありましたけど、なるべく変わらないプレーを心がけていましたし、ゲームキャプテンである以上、自分が引っ張っていかなければいけない立場ではあるので、すぐ切り替えて、前線の選手が点を取ってくれるのもそうですけど自分自身も取り返したい気持ちはあったので、そこに届かなくて悔しい思いと申し訳ない思いがあります。

ギリギリの試合を制していくのが本当に大事ですし、プレッシャーもありますが、そういった試合を楽しめないと意味がないと思っています。今日の試合も前半は特にサポーターも声を出してくれていて楽しかったですが、ただ勝たないと意味がないので、 そういった意味では勝ちを届けられなかったのは申し訳ないと思っていますし、自分たちのやってきたことをもう一回信じて頑張っていきたいです。

本当にもう落とせない試合ばかりですけど、リーグ戦なのでまだ終わっていないですし、まだまだ巻き返せると思っています。自分たちの目標を達成するためにはもう一つも取りこぼせないので、また1週間いい準備をして頑張っていきたいです。
まず自分の仕事としては、相手の強烈なサイド攻撃をしっかり守備から入って、そこで自由にやらせないことだったので、そこは前半しっかりできたかなと思います。ただ攻撃のところでゴール前に入って違いを出すというところはできなかったかなと思います。

結果として無得点だったので、今自分たちがしようとしていることはまた見直さなければいけないですけど、もう少しシンプルにやれるとこはやりたいと思います。これまで自分たちが点を取ってきた形はシンプルに人数をかける攻撃だったので、それが今日はなかなかかみ合わず無得点に終わってしまったので、攻撃陣の責任というのはすごく大きいかなと思います。

もう少し裏に起点を作って、そこから押し込んでゴール前で違いを出すようなプレーをしなくてはいけなかったかなと思います。少し相手のブロックが中途半端なところもあった分、無理やり中にパスを刺してそこで少し手詰まりになったり、押し込んでもシンプルというよりも少し雑だったり、味方同士の意思が合わなかったりというところで、なかなかシュートまでいく形は作れなかったかなとは思います。

僕自身チームの中で与えられているタスクというのは試合の中で成功できるようになってきてはいますけど、もっと違いを生み出せる選手になっていかないといけないかなと思います。タスクはできるようになったからこそ、違いを生み出すところに自分自身フォーカスして、練習から思い切ってやっていっていいのかなと思います。

攻撃はシンプルにと言われていますけど、やはり少しでも自分が優位な体勢だったら仕掛けていくとか、前節みたいにどんどんシュートを打っていくとか、そういうところは自分の良さでもあるので、そういうところはもっと出していって、チームの中で「僕はこれができるんだよ」というところを見せていきたいと思います。自分がしっかり点を取れないと勝てないのかなと思いますし、そこをもっとこだわってやっていければ上位対決もしっかり制することができると思うので、しっかりチームを勝たせられる選手になりたいと思います。
その場面場面で冷静にいい対応ができていた場面もあったと思いますが、ゴールを割られて負けているので、今日の試合は結果がすべてだと思います。

失点シーンは、相手の勢いでカウンター気味なシチュエーションで進入されたと思いますけど、最後に危ないのやはりゴール前だと思いますし、入りのところで一つやられてしまうと、チームとしては難しくなるので、ああいうところを防げるようにならなければいけないですし、僕自身も個人の能力で守れるようにしていきたいと思います。

このチームは本当に少し時間を作れば戻ってきてくれますし、浮かせてある意味打たせがちみたいなシーンもしっかり戻ってきてくれるという信頼関係もあるので、無理に飛び込まずに遅らせて対応するというところはできたと思いますし、そこの精度をもっと高めていきたいです。僕自身も配球のところでは精度を高めていかなければいけないですし、まだまだやることはいっぱいあるので、また1週間練習したいと思います。

今日も全部が悪かったわけではないですし、しっかり反省するところは反省して、良いところは続けていって、その繰り返しだけだと思います。リーグ戦も本当に終わりが見えてきていると思うので、ずっと1試合1試合勝負ですけど本当により1試合1試合が勝負になりますし、本当に毎週決勝戦のようなシチュエーションだと思うので、まずはしっかり来週勝って連敗しないというところかなと思います。

ピンチを防いでいかなければ僕がピッチに立っている価値というのはないと思うので、ミスが起きたときにどれだけしっかり僕が防げるかというところは、ずっとそうですけど今後も自分の価値がより試されるところだと思いますし、そこはしっかり防いで、失点させない、失点しない、というところをトレーニングしていくしかないです。際のところで守れるようにやっていきたいと思います。

日頃のトレーニングで積み重ねているところも存分にゲームで出ていると思うので、やはりこれを勝ちにつなげられるように、本当に僕自身個人としてやることがたくさんあるので、練習するしかないです。 上に食らいついていけるように、自分たちでまだまだいろいろな状況を持ってこれると思うので、しっかりいい準備をできればと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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