【「283」発売記念】ガブリエウインタビューの未掲載部分を公開!

今回は、7月5日に発売となった「RB大宮アルディージャマガジン 283(ツバサ)」のVOL.133で、掲載しきれなかったインタビューの一部を紹介!クラブオフィシャルライターの戸塚啓さんが取材を担当したガブリエウインタビューから「プライベートの話」をお届けします!

聞き手=戸塚 啓



これからの夏に欠かせない器具

──ガブリエウ選手は、来日5シーズン目となります。日本の蒸し暑い夏にも、慣れてきましたか?
「いやあ、大変です。アツイ、アツイ(笑)」

──すでに猛暑です。コンディション調整で気をつけていることは?
「体のケアには気を遣っているほうだと思います。練習後にはマッサージを受けますし、ノルマテック(Normatec)やゲームレディー(GAME READY)を使っています」

──ノルマテックは足を加圧する器具ですね。さまざまな競技のトップアスリートが使っています。
「足を圧迫することでリカバリーを早くする効果がある、と言われています。トレーニングの質を上げることにもつながります」

──公式サイトのQ&Aで、「遠征に必ず持っていくもの」に「ゲームレディー」をあげていますね。
「これは加圧しながら、足を冷やす器具です。疲労回復を早くしてくれる効果があります」

──うーん、さすがのコンディション管理ですね。
「これまでもそういう器具を使ってきましたが、暑さが厳しくなるこれからは、もっとしっかりやらないといけないですね。夏場を乗り切るという意味では、水分補給が何よりも大事です。練習中も随時飲んでいますが、ピッチから離れたところでもしっかり水分を摂ることを心がけています」

──レッドブルも飲んでいますね(笑)。
「僕は大宮に加入する前から、レッドブルを飲んでいます(笑)。どのフレーバーも好きです」

仲良し4人にしか分からないこと

──さて、今季の大宮には、同じブラジル人のカプリーニ選手とアルトゥール・シルバ選手、それにコロンビア人のファビアン・ゴンザレス選手が所属しています。4人はとても仲が良いですね。
「はい、すごく仲が良いです。ずっとしゃべっていますからね。でも、練習ではみんな真剣です。たとえば、僕とファビアンはものすごくエネルギッシュにぶつかり合う。それは真剣かつ、真面目な取り組みで、相手をケガさせるような意図を持ったものではありません。そういう積み重ねが、試合に表われると思うんです。仲が良いのはいいことですけれど、それが土台となってさらに発展した関係をピッチで見せていくことが、やっぱり大事だと思うんです」

──まさしく、そのとおりですね。では、普段はどんな話をしているのですか?
「ホントに他愛もないことです。ファン・サポーターのみなさんに、わざわざお伝えするような内容じゃありません(笑)。お互いにイジり合っている感じですかね」

──いつも、ものすごく楽しそうに話しているし、ひっくり返りそうな勢いで笑ったりもしているので、いったい何を話しているんだろう、と思っていたんです。
「そう言われると、僕もちょっと不思議です(苦笑)。いったい何が楽しくて、あんなに笑っているんだろう……まあでも、悲しいよりは楽しいほうがいいですからね」


みんなでずっと“イジり合う”?

──普段の3人を紹介してもらえますか?
「ファビアンは常に笑っている。常に遊んでいるし、常に誰かをイジっています。カプリーニも、アルトゥールも」

──3人とも同じ?
「そうですね、みんな似ています。ただ、面白いと感じるポイントがちょっとだけズレていて、それをお互いに突っ込む、みたいな。ずっとイジり合っているんです」

──誰がイジられ役になる、ということはなく?
「そういうのはないですね。みんなで突っ込み合ってます(笑)」

──オフに一緒に出かけることも?
「それぞれの家族も呼んで一緒に集まろうよ、という話はしているんですけど、シーズン中はなかなか難しいですね。カプリーニとは家も近いので、彼とは一緒にいる時間が長いですね」

──大宮でお気に入りのお店や、お気に入りのスポットは見つかりましたか?
「大宮という街の話は、みんなからたくさん聞いています。チームメートは、『とても住みやすい街だよ』と口をそろえますね。それこそ、外国人4人で焼肉を食べにいったことがありますよ。すごく美味しかったなあ。あとは、大宮駅に直結している『LUMINE』にも行きました。駅の周りを何度か歩いて、アーケードを散策したことも。名前は覚えてないけれど『素敵なお店だな』と思ったところもあります。時間があるときに、もう少しゆっくり歩いてみたいですね」

──仲良しの外国人4人で?
「いや、それだと話に夢中になっちゃって、街の景色が全然目に入ってこないんじゃないですかね(笑)」


ガブリエウはとてもオープンな人間だ。どんな質問にも気さくに、丁寧に答えてくれる。トークは硬軟自在で、サッカーの深い話でも、今回のような柔らかいテーマでも、「取れ高」を保証してくれる。チームにとって欠かせないキャプテンは、僕らメディアにとっても頼もしい存在だ。



戸塚 啓(とつか けい)
1991年から1998年までサッカー専門誌の編集部に所属し、同年途中よりフリーライターとして活動。2002年から大宮アルディージャのオフィシャルライターを務める。取材規制のあった2011年の北朝鮮戦などを除き、1990年4月から日本代表の国際Aマッチの取材を続けている。

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