【INTERNATIONAL FRIENDLY MATCH開催直前】FCバイエルンWOMENとはどんなチームか。
7月25日にNACK5スタジアム大宮で開催される、「RB大宮アルディージャ インターナショナルプレシーズン2026」。RB大宮アルディージャWOMENが対戦するFCバイエルンWOMENとはどんなチームなのか。女子サッカーに精通している馬見新拓郎氏に世界的な強豪を紹介してもらった。






史上初の国内リーグ戦タイトル4連覇を達成

7月25日の国際親善試合で、RB大宮アルディージャWOMENが対戦するFCバイエルンWOMENは、ドイツ屈指の名門チームとして知られている。

昨シーズン(2025/26)の女子ブンデスリーガ優勝を決めたことでリーグ4連覇を達成し、12大会連続のUEFA女子チャンピオンズリーグ出場が決定。新シーズンに向けては、女子ブンデスリーガ史上初の5連覇と、クラブ悲願となるUEFA女子チャンピオンズリーグ制覇が期待されているが、そんな重要なシーズン最初の活動として日本遠征が決定した。

FCバイエルンWOMENは、10年以上前から日本人選手ともゆかりのあるクラブだ。

なでしこジャパンとして活躍した岩渕真奈さんが2014-2017年に所属し、現なでしこジャパンの熊谷紗希も2021-2023年に同クラブでプレー。同じくなでしこジャパンの谷川萌々子が、2024年から所属して今季で3シーズン目を迎える。



8回の国内リーグ優勝、3回のドイツサッカー連盟杯優勝を誇るFCバイエルンWOMENは、国内では4連覇を達成し、欧州でもベスト4まで進出しており、クラブ史上屈指の黄金期と言っても過言ではない。実際に、ヨーロッパ各国から質の高い代表選手が集っている。

例えば、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023の開催当時、FCバイエルンWOMENからはドイツ、スウェーデン、ノルウェー、オランダ、デンマーク、イングランドと、多くの各国代表選手を送り出した。各国の代表チームの顔とも言える中心選手の多くが、現在もFCバイエルンWOMENで主力としてプレーしている。

ドイツ女子代表でキャプテンも務めたジュリア・グウィンは、数々の負傷を乗り越えてUEFAヨーロッパ女子選手権2022でドイツの準優勝に貢献。2024年のパリ五輪では銅メダルを獲得した。主に右サイドバックからの攻撃参加が特長で、左右のキックは精度が高く、1試合で何度もチャンスメイクに関わる。そのほか、クララ・ブール、リンダ・ダルマンもドイツ女子代表としてそれぞれ70試合以上を戦った経験を持つ。

150試合以上の国際Aマッチ出場数を誇り、デンマーク女子代表のキャプテンであるペルニレ・ハーダーは、2018年と2020年に欧州年間最優秀女子選手賞を受賞した名手として知られている。FCバイエルンWOMENのライバルチームであるVfLヴォルフスブルクでブレイクし、イングランドでのプレーを経てFCバイエルンWOMENに加入。高い得点力の根源にある、ゴール前での冷静なフィニッシュは一見の価値がある。

2023年のFIFA女子ワールドカップ準々決勝でなでしこジャパンを下し、その後3位に到達したスウェーデン女子代表マグダレーナ・エリクソンは、強靭なフィジカルを持つセンターバック。

また、U-19オランダ女子代表で鋭いシュートスキルを持つソフィー・プルーストは、まだフル代表の経験はないが、将来性豊かな19歳のストライカー。FCバイエルンWOMENは彼女と2029年6月30日までの契約を結んだばかりで、チームに新風を吹かせようとしている。


悲願の欧州制覇は手の届く位置に

FCバイエルンWOMENはドイツの名門らしい強靭なフィジカルと個々の能力だけでなく、高い技術を生かしたポゼッションと素早い攻守の切り替えも持ち味。また、チームはスペイン人のホセ・バルカラ監督と、2028年6月30日までの早期契約延長に合意したばかりで、バルカラ監督体制となって2年目を迎える今シーズンに懸ける期待は大きい。

昨シーズンのUEFA女子チャンピオンズリーグでは、アーセナル(イングランド)、パリ・サンジェルマン(フランス)、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に勝利して調子を上げたが、準決勝でバルセロナ(スペイン)に敗れて、結果的にバルセロナが同大会を制した。

現在のFCバイエルンWOMENにとって、悲願のヨーロッパ制覇は手の届く位置にある。

FCバイエルンWOMENのアジア圏および日本への公式ツアーは初の試みで、世界最高峰のサッカーがNACK5スタジアム大宮で見られそうだ。

FCバイエルンWOMENは RB大宮アルディージャWOMEN戦のあと、8月15日にはライバル関係にあるVfLヴォルフスブルクとのスーパーカップが控えており、その1週間後には女子ブンデスリーガが開幕する。

昨シーズンのリーグ開幕戦、FCバイエルンWOMEN対バイエル04レバークーゼンは、ドイツ女子サッカー史上最多となる57,762人の観客が会場のアリアンツ・アレーナに集まり、その注目度の高さをうかがわせた。

願のヨーロッパ初制覇と前人未到のリーグ5連覇を目指す、FCバイエルンWOMENの挑戦的なシーズンが、日本から始まる。





馬見新 拓郎(まみしん たくろう)
専門学校を卒業後、携帯電話のサッカーサイト『オーレ!ニッポン』編集部を経てフリーランス。以後、2007年から女子サッカーを中心に女子W杯、五輪などを現地取材。JFA news、エルゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿。

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