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【トレーニング後コメント】ファビアン ゴンザレス 選手「次のステップに進むためにも、今日しっかりやって、明日を迎える」

FWのポジション争いはし烈だ。宮沢悠生監督の就任後はカプリーニとオリオラ・サンデーが先発で出場しているが、豊川雄太、杉本健勇、藤井一志らも最前線や攻撃的なポジションで起用されている。仙台戦ではベテランの富山貴光が、8試合ぶりに出場した。ラスト6試合へ向けた、ラッソことファビアン・ゴンザレスの思いとは。




──残り6試合、J1昇格のためにここから重要になることは?
「特に重要なのは、集中力ですね。やっぱり自分たちがいかに集中して入れるか。自分たちが置かれている状況は、(J1昇格のために)戦えるところにいる。そういう意味ではしっかりと試合に集中して入る、集中してプレーするというのが、ここからはかなり大事かなと思います」

──ここからプレッシャーが増していくなかで、J1昇格圏内で先行するほうがいいのか、それとも今のRB大宮のように追いかける立場がいいのか。どう考えますか?
「間違いなく追いかける立場、追いかけて追い越していく立場がいいですね。周りのチームは、自分たちがもう勢いがないと思っているかもしれないですけれど、決してそんなことはなくて。最終戦まで自分たちが後ろから、下から這い上がっていったほうが、自分たちより順位が上のチームは脅威に感じると思いますよ」

──監督が代わってから2連勝です。
「そうですね。新しい監督が来たことによって、選手にもプレッシャーがかかります。そういう意味では、もっとやろう、もっとやらなければという気持ちが強くなる。頭の中が変わったことが、連勝につながったのかなと思います。それによって、チーム内の争いがもっと激しくなり、それも結果につながったのではと思います」

──ご自身の今シーズンここまでを、振り返ってください。
「自分としては、ちょっと苦いシーズンなのかなと感じていて。シーズン最初の試合から出たけれど、そこでケガをしてしまって。それが34ヶ月ぐらい長引いて」



──2月15日の開幕戦で右膝を痛めて、途中交代しました。3月下旬に復帰しましたが、3試合出場してまたメンバー外となりました。本格復帰は5月でした。
「そう、そこからコンディションを取り戻して、また戦列に復帰して。自分としてはつねに準備をしていて、いついかなる状況でも対応したいという気持ちでずっと準備してきました。残り6試合で自分がどこまでできるか。自分たちが掲げている目標に向かって、チームに貢献したい。あとはしっかりと自分がピッチに立って、自分たちの目標が達成できたら、と思います」

──あなたのポテンシャルを考えると、ここまで3ゴールという数字は物足りないのでは?
「そうですね。チームが勝つために、いつでも努力をしてきました。ただ、FWとしては3点というのは、自分としても少ないと感じます。正直に言うと、与えてもらったチャンスがそこまで多いというわけでもないですし」

──6月中旬以降は、途中出場が続きました。
「ただ、残り6試合で3点以上取ることができて、通算6得点以上になれば、その得点がチームの勝利に貢献できると思います。そして、自分としてもある程度納得できるのかなと思います」



──プロとして試合に出られなくても、やるべきことをする。でも、出られないのはやはり悔しい。1分でも長くピッチに立ちたい。そうした思いがかなわないとき、ラッソはその悔しさをどうやって受け止めているのでしょうか?
「そういうときに自分がつねに考えているのは、明日が来るから明日のために備えよう、と。もし明日チャンスが来たのに、自分が準備できていなかったら、それは自分のせいです。だから、明日もしチャンスが自分に回ってきたらやってやろうという気持ちで、つねに明日は変わる、明日は変わる、っていう思いでやっています」

──明日のために、今日できることを100パーセントでやると。
「そうです。次のステップに進むためにも、今日っていう日をしっかりやって、また明日を迎える」

──FWはケガ人が戦列に戻ってきています。高いレベルの競争が繰り広げられていきますね。
「そうですね。自分もすごくいいコンディション、いい状態です。そういう選手が数多くいることは、チームにとってもプラスだろうと思います。監督もどの選手を使うのかについて、いろいろと考えて選ぶことができるでしょうから。そういう意味では、かなりいい状態なのかなと思います」

──宮沢監督の印象を教えてください。
「僕自身は監督としても、人間としても、第一印象から良かったです。プロチームを初めて監督としてマネジメントしているとは思えないぐらい、自分のやりたいことを明確に選手に伝えることができていると感じます。そして、それが結果としてついてきているので、すごくいいかなと思います」

──今週の練習公開日には、たくさんのファン・サポーターが集まってくれました。その誰もが、ラッソのゴールを待ち望んでいると思います。
「いつもサポートしていただき、本当に感謝しています。自分たちがこうして戦うことができているのも、やっぱりファン・サポーターのみなさんのおかげだし、自分たちが掲げている目標はみなさんが一番願っているもので、最後にそれをみなさんに与えることができたら、自分は本当に幸せです」



──再開後の活躍を期待しています。
「アリガトウゴザイマス。オツカレサマデス」



(文:戸塚 啓/写真:高須 力、早草 紀子)

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