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【ライプツィヒキャンプレポート】尾崎優成が語る昇格への思いと確かな手応え「これだけ練習しているチームはない」

ライプツィヒキャンプ3日目は、前日までの酷暑とは打って変わり、小雨が降るなかで始まった。

チューブやバーベルを使用してキレやパワーを高める室内トレーニングを終えた選手たちは、奥村拓真フィジカルコーチ指導の下で身体を温め、隣のピッチへ移動。ミニゴールを6つ置いたスペースに4人、4人、3人のグループに分かれて入り、ボール奪取からの素早いアタックや切り替えのスピード、果敢なプレッシングとサポートを意識したメニューに汗を流した。



「止まらない!」「待たない!」

そんな声がピッチに響き、選手たちは休みなく動き続ける。しばらくすると、日差しが出始めて気温がグングンと上がり出す。練習の合間にスプリントを挟むハードなトレーニングが続く。

ナルシス・ペラッチ・ナダル 監督、フリアン・マリン・バサロ アシスタントヘッドコーチ、アンドレウ・フォンタス アシスタントコーチの3人は、大声で選手たちを鼓舞し、良いプレーを褒め、時折り練習を止めてポイントを共有する進め方だ。

そんな中「ボールに行けよ!」と、一際気合いの入った指示を飛ばしていたのが、尾崎優成だ。



今年1月、ヴィッセル神戸より育成型期限付き移籍で大宮に加入した尾崎は、明治安田J2J3百年構想リーグの開幕直前に左の太腿を痛め、「サッカー人生で初めて」長期離脱を余儀なくされた。約2カ月で戦列に戻り、その後は出場数を伸ばしたが、思い描いていた半年とはかけ離れていた。

「最初にケガをしてしまったので、波に乗れない感じはありました。スタンドから試合を見ていたときは悔しい気持ちがすごく大きかったですし、開幕から試合に出続けていたらどうなっていたんだろうって、何度か考えました」

自身初の大ケガはショックだったが、それを乗り越え、体との向き合い方が変化した。

「それまではケガをするなんて思ってもいなかったんですが、22歳は世界的に見たら若くない。そういうフェーズに入ってきたんだと感じましたし、体を気遣うようになりました。学んだのは妥協しないこと。面倒臭くて手を抜きがちでしたが、食事、睡眠、体のケアを含め、どれだけサッカーに懸けられるかが大事なんだって、気づくことができました」



RBライプツィヒの複数のピッチを使い分け、チームは3度目の移動。対戦相手の前線が1人のとき、2人のとき、3人のときと、状況に応じたビルドアップを確かめていく。

どうやってボールを回すのか、どのタイミングでスイッチを入れて相手ゴールに向かうのか、サポートの枚数は足りているか、カウンタープレスを発動して再びゴールを目指せるか――。

「監督が求めているスタイルはクオリティが高く、聞いたことがないようなことにもチャレンジしていると思います。そのスピード感についていけるか。監督の戦術を理解するだけではなく、それにプラスして自分が何を生み出せるのか。新監督の下、いまはそこが一番重要だと感じています」

神戸時代にミゲル・アンヘル・ロティーナ 監督など、スペイン人の指導者と接してきた経験があるから、練習のスタイルに違和感はない。



「戦術の落とし込み方、その徹底ぶりはスペイン人らしいなと思います。ビルドアップに関しても、型を作って、オーガナイズしたパターン練習をするところとか。また、違うプレーがあれば止めて強く伝える。実際、現段階では監督が思い描いているプレーと自分たちがやるプレーに差が出ているので、そこのすり合わせの際は激しいボディーランゲージを含め、みんなで作り上げている段階だと思います」

ピッチ内外の変化のスピードに対して思うのは、不安ではなく、やりがいだ。

「日本は情が入り込む余地があると思いますが、海外は結果がすべて。結果を出せなければ切られるし、パフォーマンスが悪ければチャンスを奪われる。そんな世界です。ただ、自分がRB大宮にいて感じているのは、サッカー選手としてスケールアップするにはすごくいい場所だということ。この場所で自分がどれだけプレーできるか、試してみたい気持ちが強いです」

2時間弱の午前練習は、ゲーム形式のトレーニングで締めくくられた。豊川雄太がはつらつとボールを追い、加藤玄と小島幹敏が中盤を支え、スファナット・ムエアンタがゴールネットを揺らした。



村上陽介とコンビを組み、激しく、そしてスマートに身体を張り、的確な指示を送り、緩いプレーには厳しい声を投げかけていた尾崎は、新シーズンへ向けて気持ちを高めている。

「ハーフシーズンで思ったようにプレーできなかったので、このまま大宮を離れる道はないと思いました。大宮のJ1昇格のために力を尽くすことが、自分の今後のキャリアにおいても、人間性においてもすごく重要なポイントだと思うので、昇格のために自分のできることをすべて尽くしたいと思います」

現時点で、大きな手応えもある。

「これぐらい練習しないとJ1昇格という目標は掴めないと感じています。逆に、これだけ早く集合して、これだけ練習しているJ2チームはないと思います。いま感じている厳しさを、結果や自信に変えられるシーズンにしたいと思います」

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