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ライプツィヒキャンプ4日目は、朝6時30分から近くの公園でのランニングでスタート。この日は3部練習だ。
レッドブルスタイルで戦い抜くうえで、試合終了まで走り切ることを課題の一つと捉えているチームは、ここまでしっかりと走り込んでいる。走ることの大切さを選手とスタッフが共有し、基本のパス練習から足を止めない工夫がされている。
神村学園高校出身の日髙元は「高校のときと同じぐらい走ってます」と苦笑いを浮かべ、大宮U18出身の熊田佳斗は「U18のときにやった4部練習を思い出しました」と、疲れを見せていない。
ホテルでの朝食後、RBライプツィヒのクラブハウスに移動してのミーティングを挟み、ピッチでの午前練習が始まったのは11時過ぎ。ポールと人型を使った2人1組のワンツーパスも、走りながらだ。
その後は、右サイド、中央右、中央左、左サイドの4グループに分かれて、パスをつなぎながらゴールへと向かう。続いて、狭いスペースでの11対11に移る。これは、1点を巡る試合終盤を想定して、8分間プレスをかけ続けるというもの。目まぐるしく攻守が入れ替わるなか、なんとか無失点に抑えようとする守備側と、必死にゴールをこじ開けようとする攻撃側が激しいバトルを繰り広げた。
選手同士が大きな声を出して要求し合い、ナルシス・ペラッチ・ナダル監督は「スピーク、ボーイズ」と繰り返す。言葉を発することで状況を良くしようとする考え方は、「しゃべれ」と言い続けていた宮沢悠生・前監督のときと変わらない。カプリーニとカウアン・ディニースは、お互いのプレー選択に納得がいっていなかったのか、激しく言い争っている。もちろん、ピッチ上でのそうしたやり取りこそが重要で、お互いを高め合う行為に他ならない。
新監督の下での練習には、ピリピリした緊張感が漂っている。
午前練習の最後は、巨大マネキン3体をゴール前に置いた状態でのシュート練習だった。ゴール前への走り込み方やクロスの質が重要で、決められた得点パターンでゴールを決めるとポイントが与えられる。豊川雄太が練習の雰囲気を盛り上げながら高得点を狙い、左サイドに入ったスファナット・ムエアンタ(バンク)は質の高いクロスで得点シーンを引き出していた。
クラブハウスで昼食を食べ、午後練習は16時にスタート。RBライプツィヒからの期限付き移籍が正式発表された山本桜大も、充実した表情でトレーニングに励んでいる。
保有元の柏レイソルからRBライプツィヒに完全移籍し、今季は大宮でプレーする今回の移籍に関して山本は「(海外移籍が決まり)うれしいはうれしいですけど、まだ全然。スタートラインだって感じです」と冷静で、感情を表に出すことはなかった。
それでも、明治安田J2・J3百年構想リーグでの活躍が認められて移籍が実現したことについて、「僕はシーズン中に移籍とかを考えるタイプではないので、目の前の試合で結果を出すことに集中していました。大宮で結果を残したからこその今回の移籍だと思うので、そこにうれしさはあります。頑張らないとなって感じです」と、今季のさらなる活躍を心に誓っている。
ただ、大宮で残した百年構想リーグでの18試合出場10得点という結果に満足しているわけではない。
「ここ数年で結果の部分はだいぶ良くなって、得点数にも表われていると感じます。(レノファ)山口にいた2025シーズンから試合に出られるようになって、自分の良さを出せるようになったと感じています。そこはすごいと言うか、良いことだと思うんですけど……やっぱりJ2なので。百年構想リーグにはJ3のチームもいたので、もっと圧倒的にやれたら良かったのにと思います。結果だけではなく、一つひとつのプレーに関しても、もっともっと違いを出せればよかったと感じています」
飛躍的な成長が海外移籍を引き寄せたように見えるが、本人は「何かが大きく変わったわけではない」と言う。それよりも試合に出られるようになったこと、そして、試合に出て少しずつゴールを積み重ねることで得た自信によって、2季連続二桁得点を実現できたと感じている。
山本は、初日からライプツィヒキャンプに参加していた。しかし、移籍が正式に決まるまでは、複雑な思いも抱えていたようだ。
「移籍が正式決定するまでは、全部のメニューには参加できませんでした。だから、ちょっともどかしかったんです。大宮のみんながキツそうな表情でプレーしているのを見て、自分も早くやりたいと思っていました」
背番号は、高校2年生のときにつけていたという理由で18番を選んだ。来季も大宮でプレーすることになったストライカーは、約1時間の午後練習のメニューも精力的に消化。ハーフコートでのゲーム形式のトレーニングでは果敢に得点を狙い、「嫌い」と言う素走りでも仲間とともに汗を流した。
その心中には「自分がゴールを決めて大宮を勝たせて、J1に昇格できたらと思っています。そうやってしっかりと目標を達成してから、胸を張ってドイツに来たいですね」という、特別な思いがある。
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